2016年7月26日(火) 島原外港から鹿児島

島原湾をフェリーで横断して熊本港へ。境い目はどこか分らないが、有明海の外洋寄りを島原湾というらしい。熊本港からフェリー会社のバスで熊本駅へ行く。バスの窓からは地震の痕跡を見つけることはできなかった。熊本駅おてもやんの出迎えを受けた。お椀のような胸にちょっと驚く。JRでないので青春18切符の使えない肥薩オレンジ鉄道は避けて、八代から肥薩線で人吉方面に向かう。人吉で球磨川下りに乗る予定にしていたが、お客が五人にならないと出ないということだが、13時30分の船は前日の段階では、五人になっていなかった。八代を出たところで列車内から電話すると、まだ五人になっていないとのことなので、人吉で10分くらいの乗り継ぎ時間の列車があるのでそれに乗る、と船会社の人に伝えた。しばらくして船会社から電話があり、14時30分の便が五人揃ったので運行するとのことで、乗ることにした。球磨川下りに乗らなければ「いさぶろう3号」という観光列車に乗ることになったと思うが、それはそれ、成り行きです。川下りはスリルはなかったがそういうコースなのでそれで良かった。橋桁に帯状についている色の変わったところが増水のときに水がそこまできた跡だ、と聞いて驚いた。そこまで水がきてる光景を思い浮かべると恐ろしい。氾濫することもあるというのだから、さらに恐ろしい。人吉から一両編成の汽車で乗換駅の吉井に向かう。九州の山も深い、と思う。途中スイッチバックが二カ所ある。運転士が前方から後方へ車内を歩いて行って逆方向に走る。それからまた車内をてくてく戻り、元の運転席で運転する。運転士に「一両で良かったですね」と声をかけたくなった。
自分にとっては、特筆すべきこと、信じられないような偶然、ということも、聞く人にはそうでもない、ということはたくさんあるだろう。これから書く話もそれかもしれない。ある駅で停車したら窓のすぐ横に駅名の表示板が立っていた。駅名の下に書いてある所在地を見たら宮崎県だった。今回の旅は宮崎県は寄らないはずだったのだが、通ることは通ったんだな、ということで写真を撮った。その駅が今年の夏の青春18切符のポスターに使われた駅だということを帰ってから知った。
島原駅の子守

島原のホテルの夕食のデザート「かんざらし

フェリーで熊本へ



くま川下りに乗らなければ乗った列車

くま川鉄道に乗って行ける所まで行って、JRの列車に間に合う折り返しの列車で戻ってきた。