廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

『眼と精神』キーワードメモ

『眼と精神』キーワードメモ
・視覚と運動の絡み合い。驚くべき重なり合い。→ 重なり合いは「ずれ」も含むか。
・地図の比喩
・身体はみずからを動かす。
・見る者であると同時に見えるものでもある。相互が相互に内属する

p. 260-261
・物のあいだにとらわれている自己、その表と裏、過去と未来 → 解説の「メビウスの輪」の比喩
・見ることは、諸物の直中から見る。
・結晶の比喩

「自己」という内部性は、物質的配置以外のものではないが、その「結果」でもなく、それ以上の何か(意味?)を生み出す。

→ 「絵画」という「謎」の誕生。二乗された見えるもの、肉体的本質、イコン
・ラスコーの絵画の例
・イマージュという言葉についての諸説
1) たんなる事物の複製、弱まった知覚。これを「精神」が解読する
2) サルトル。知覚と想像を区別。想像は独自な志向性。「不在」なものを目指す。不在のものが現れる(準現前。「想像の中の柱は数えられない」)
→ 想像的意識とは「無化」である。
3) メルロ=ポンティサルトルの到達点から出発。知覚と想像(存在と無)の区別に当てはまらない次元を掘り下げる。知覚にも夢的なものがある(受動性とその時間性)、想像も無ではなく、現実を織りなしている(現実の想像的織地)

「外部の内部である。」「感じることの二面性」
付記:解説より。「外部に遠心化すると同時に内部へと求心化する」364