滅亡前の家族会議。

世界平和は一家団欒のあとに (電撃文庫)

好き。何が好きかって、「頑張らないように頑張る」方向性。主人公の性格とか、常に隣り合わせの世界の危機よりも家族のちょっとした関係に重みを置かせようとする抑えの利かせ方…
もっとこう、親兄弟そろってゴルディオンハンマー！な展開だとわかりやすいんでしょうけど、決して派手な側面は見せないニヒルさが良い感じ。
当然そうして抑えた部分が欠点でもあって、妹と「姫」と主人公のラブ具合が稀薄。感動の薄い、あるいは薄く見せてる主人公の感情にそのまま移入してしまうと、如何にももったいないです＜柚島との関係
それでも続編は作れそうな設定がてんこ盛り、ヒロインともまだまだほんの触り程度と考えるならば今後の展開に期待中、というところで一つ。