あのホラーが帰ってきた

交錯都市-クロスシティ- (一迅社文庫)

交錯都市-クロスシティ- (一迅社文庫)

何気に一迅社文庫創刊組の一人でもあり、和と洋のホラーもの要素をミックスさせた独特な世界観が面白い作者…という認識です。グロいけど笑える、奇妙なB級ホラーをラノベでやろうとはなかなか挑戦的だなーとは思うのですが、好きな人には堪らん作風なので是非、といったところ。
登場人物も意図的なテンプレ設定で、ゾンビ映画に欠かせない要素を省かないのは好印象。登場キャラのバランスや駆け足の展開は、これはもう仕方ないかなと思います。上下巻くらいでやると丁度良いのかも知れないけど、より重苦しい内容にもなりかねないし、やはり色々と完成されていないジャンル傾向なんだよなーと。マイナーな作風で次回もあるのかどうかはわからないけど、個人的には結構好きなので頑張って欲しい…と応援しつつ。