ダイアリーがバージョンアップしたと聞いて思わず更新しました!嘘です。春には大きな別れがあって、GWには横浜でCATS観にいって、後は普段とそれ程変わりない生活を送ってました。溜め込んでいるのは読書に関するアレやコレやで、来月の目標としては本棚の中身を本当に久しぶりに綺麗にする!事です。ここで朝倉さんに無理と言われて諦めたい、色々と。

カツ丼六百六十円。

六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)

六百六十円の事情 (メディアワークス文庫)

商品検索しようとして「カツ丼」と入力したら出ませんよね、この小説。代わりに出てくるタイトルが「カツ丼とパンチラ」だったので、それはそれで内容が激しく気になるなぁ。要するにカツ丼には青春が良く似合うという事なのでしょうか。
そんなカツ丼を巡る群像劇は、みーまーの8巻を連想してチョイと不安になる構成だと思いきや、滅茶苦茶良いでやんの。この作者がこんな素晴らしい青春物語書くとは思わなかったので、年中嘘が多発する人気シリーズは肌に合わない人にも普通にオススメできそう。一つ不満なのは、表紙に一人足りてない!シルエットにはいるのですが。
各章のエピソードでは、何と言っても主人公で始まり主人公で「始まる」エピローグが最高に気持ちよいです。ギターを抱えてきた無意味かも知れない時間が、ほんの少し前進した瞬間。500円玉が手に入った時、由岐が何をしようとしたか解った時、読んでてもの凄く幸せな気分になれた!その後の処女童貞物語がまたニヤニヤできる展開で、小学生が逆に一番絶望していて…この辺のバランス感覚は結構面白いです。
とりあえず満足満足な1冊だったのですが、帯裏のみーまー実写映画化決定!!の文字に思わず何、だと…?と戦慄せざるを得ないと言いますか。当然実写で赤い糸を小指に通したりして体張ってくれるのかしらん、と暗い期待がムクムク湧いている所ですハイ。恋日先生が鈴木京香鈴木京香が引き篭もり…は別に良いか、と思いつつ。