この女、超面倒につき。

率直なところ読み終わって、香子さん超面倒臭ぇ…と思いました。そしてどう考えてもハッピーエンドが見えてこない切なさが漂っています。青春小説の王道的な、「別れて綺麗に終わる」展開は好きだけど、電撃文庫読んでて味わうのは少し嫌な気もします。何の選り好みなのか自分でもわからんのですが、期待を裏切る幸せな結末をほんのりと祈っておきます。
しかし大学生活というものは今も昔も変わらないのか、細部は違えど「あるある」的エピソードは読んでて楽しいです。未成年とチャリンコと警察のキーワードはやたらとマイメモリーに引っかかるなぁ…としみじみ。
酒といえば、香子はいける口なんですよね。何気に、エロゲーをやる妹くらいに珍しい設定だと思いました。年上の先生キャラでもなく、大学生の、20歳未満の、さらっとした飲酒シーンは、やっぱり大学生を語る上で外せないし、こんな描写で引っかかりを覚えたら楽しめるもんでもないし、とにかく個人的にはアルコールでべろんべろんになって、傷をいっぱいこさえて爆走するヒロインが凄く好ましい。
次の展開としては、どうしてもリンダの動向が気になる訳で、やはり当時の真相とか今の気持ちとか、どんな風に紐解かれるのかが見ものです。やなっさんは、フェードアウト?流石に可愛そうなので、一見森ガール中身肉食系な岡ちゃんと進展あるとい良いね!と思いつつ。