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paris-rabbit-sanの日記

2008-10-05 映画のはなしとその他のあれこれ

朱鷺が野に放たれた。

でもそれはかつての朱鷺ではないし、かつての佐渡を知るわけでもない。


時が進むのは早い。

年を取れば取るほどにその傾向が強まるらしい。


映画『おくりびと』を観た。

納棺師の所作振る舞いが簡素にしてスマート。

遺体への敬意と遺族への心遣い。

食べることと死ぬこと。

死ぬことを忌み嫌いつつ、ムシャムシャ食べるとは何事だ。

その今、おいしそうに食べている、そいつも少し前まで生きていて、

そして、死んで、今まさに、口の中に運ばれていることを忘れちゃいけないよ。

屠畜したりするのは被差別地域の人に仕事として見えないところに追いやる。

納棺はそこまでいかなくても「お金なくてもいいからふつうの仕事して」

と妻に泣かれるらしい。

生涯顧客としてお客様と付き合うと宣言した美容師はやはり死化粧までやるべきと痛感する。

美容室に行ったことに気づかない旦那が「あいつ今までで最高に綺麗だったよ」

と言わせる仕事をしなくてはいけないよね、美容室としては。

そんな台詞を生きているときに言わせないといけないよね。

死んじゃったらその涙も言葉も耳には入らないんだから。

それにしても美しい映画で、笑顔と涙を行ったり来たりさせるという意味でも、

最近でもっとも楽しめた映画となった。


百万円と苦虫女』という蒼井優主演の映画も観た。

http://www.nigamushi.com/

蒼井優が透き通ったガラスのような存在感を発揮する。

透明だからこそ、目立つ。

日本的、余白の美意識を見る。

たどたどしさの魅力について考える。

うまくないことがうまい、みたいな。

自分探しなんかしたくないんです。いやでもここにいますから。

すごい大事なこと言ってる気がする。

すなおさとすなおさがぶつかると痛みが生まれる。

でも強さも生まれてくる。

そんなすごい映画なのに1週間くらいでなくなっちゃった。

シネコンにももうすこし、経済性とは違う感覚がほしいけど、仕方ない。

みんなに見てほしいから長めにやるよ、なんて言うと、

きっと何寝言言ってんの、と言われちゃうから。

でもDVDになったらぜひみんなに見てほしい。

蒼井優主演作品では『花とアリス』と双璧をなす、と勝手に決めつけることにしよう。


明日から管理美容師の講習会なので、閉店間際のTSUTAYAで不機嫌そうな店員から

ノルウェイの森』の上巻の文庫を買う。

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

カバーはいりません。(ださくないカバーならほしいです)

でも今さら『ノルウェイの森』を読むのはやや恥ずかしいからカバーは必要だったろうか。

そもそもカバーってのは何読んでるのか見られるのが恥ずかしいからやってもらうものなのだろうか。

それともカバーが汚れないようにさらにカバーをしてもらうのだろうか。

なぜ講習会だから文庫を買ったのかと言えば、くだらない話を聞いているふりをしながら、

ちいさな文庫本を読もうと企んでいるからであって、

とは言え実際会場に行って状況を把握しないと、それができるのかできないのか、

正直わからない。

パソコン開いて、ネットを見てるのに、「おい、そこのおまえパソコン片付けなさい」

と言われたら、

「いえ、先生の貴重なお話をメモしていたのです。ノートに書くと見返すことがしにくいので」

と言えば、なんとか許される環境なのかも含めての話。

でも万が一ヒマヒマっだったら明日明後日とムダな時間を過ごすことになるから、

保険ということで文庫を用意した、というただそれだけの話なのだ。



最近『ダンス・ダンス・ダンス』がとてもおもしろくて、その流れってのもあるわけで。

そのなかに出てくる女の子が好きなブラッディマリーというトマトジュースウォッカカクテルを頼む、

とかすると、すこしその味覚としての理解でキャラクターを捉えることができたような気がする、

というようなこともまたわるくなかったりするわけで・・・。

もしブラッディマリーを頼んでる女の子がいたら、ユミヨシさんって知ってます?

あの人はそればかりなんです、

って話ができたらまたすてきだな、と思ったりするわけで・・・。


今家から牡蠣鍋ができたから帰ってこい、という帰還命令が出たので、おとなしく帰るとして、

アメリカの兵隊もそんなふうに簡単に帰ったらいいのにね。

お金がなくなっちゃってちょっぴりパニックになっちゃったんだ、だからちょっといいかな、という感じでね。

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