余白は無意味か、はたまた

原研哉のデザイン (アイデア・アーカイブ)

原研哉のデザイン (アイデア・アーカイブ)

ここにこうある。

無印良品の最初のビッグアイデアは、商品の無駄を省くとシンプルになって
そこに美意識と低価格が同時に生まれる、ということでした。


何もしない、ということがなかなか価値になりにくい。
何もしない、という選択をしたというプロフェッショナルの美意識は
なかなかお金にならない。


この「あえて」しない、をお金にする術を考えなくてはならない。


キッチンのシェフ達は食材にいろいろと手をかけることよりも、
いい食材をできるかぎりそのまま出すために畑に飛び出し始めた。


おいしい皿、ということになると、主戦場はキッチンから畑に変わりつつあるのかもしれない。


いい生産者と適切な関係が持てるシェフこそが腕のいいシェフである、という
シェフの本質的あり方を再考するいい時期に来ている。


その延長戦上に、美容師を置いてみるとどうなるのだろう。


作業をやった分だけお金をもらえる、というスキームから脱しないかぎり、
まっとうな労働条件を提示しえないだろう。


最近、それが経営者の仕事なのだということに気づいた。