hemisphere.vol2

hemisphere.vol2。今回は映画特集。 映画『エンディングノート』を題材にしました。エンディングノート [DVD]出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2012/05/25メディア: DVD購入: 6人 クリック: 13回この商品を含むブログ (9件) を見る すこし自分語…

hemisphere.vol1

アアルトコーヒーの庄野さんが『hemisphere.』という小冊子をつくる、 ということをどこまで知っていたかわからない段階で「コーヒーのある生活」という テーマでなんか書いて、というご依頼を受けて、ぼくが書いたものを以下に転載します。 音楽を聴きなが…

ぼくらが降りていくべき場所

最新の『Casa BRUTUS』の表紙を含めて巻頭には ソニアパークさんが最近オープンさせた「DOWN THE STAIRS」が掲載されている。 まだA&Sが代官山と青山(の骨董通り)の路地を入ったところにしかなかった頃から彼女の審美眼には敬服していた。 そこは日用品と…

コーヒーフロートっていう力の抜け方がすきです

長岡市(旧和島村)にある加勢牧場を訪ねた。 道の駅わしまで食べることができるガンジーソフトクリームを提供している牧場と 言えばわかる方も少なくないのかもしれない。 約束の時間前に到着してしまったので、クルマを降りてうろうろしていると、 ご両親…

洗い物のない夜はすぐに眠ることができる

幼少の頃、外食は間違いなくおいしいものだと思っていた。 まさか家のごはんのほうが外食よりおいしいと思ってる子がいるなんて想像もしていなかった。 そういう子はどこに食べに行ってもそれほどおいしくないから、おうちがいい、なんてことを言うのかもし…

矛盾的でありながら本質的な。

調理とは「素材にダメージを与えること」で、 いい調理とは「できるだけ素材にダメージを与えないこと」 というわかりにくそうで腑に落ちる話を聞いた。 そして、女性の魅力のひとつに「透明感」というものがあり(蒼井優ちゃんに代表されるような) 透明感…

庭ができあがるとき

四季はめぐる。 春がきて、いろんな花々がそれぞれのタイミングで咲いている。 ある花はすでに散りはじめ、またある花はもうすぐに盛りを迎える。 「いつその庭は完成したと言えるのか」 チューリップが主役なので、それが満開になったときです、と言えるの…

経済性のすきまを覗いたら一箱古本市と北書店が見えた日

一箱古本市というものがあるらしい、ことは知っている。 一箱という制約のなかで、参加店主がある思考の軌跡とそこからなる宇宙を表現する場、 ではなくて、一箱のなかに古本を詰め込んで古書店店主になり、 そこを訪れた人たちにご案内し、ご紹介し、お譲り…

庭のはなし。

4月も7日になろうというのに雪がばさばさと降ってきた。 ひょっこりと帰ってきた冬を目の当たりにして、桜が遠のいていくのが見えた。 とはいうものの、土のなかはだいぶ暖かいみたいです。 昨年の紅葉が終わろうとしてる頃からずっと土のなかにいた彼らは…

このちいささをはかる度量衡とは。

とてもちいさな話をする。 何がちいさいかはご想像におまかせする。 しかしながら恵方巻きにまつわる話ではないので、あしからず。 衣類用の洗剤の話。 最近はゴミの軽減ということもあり、詰め替え用が売っている。 だから同じ洗剤を使い続けるのであれば、…

寒中お見舞いにかえて

【リース】(英: wreath) 花や葉などで作られた装飾用の輪。特に、室内の壁やドアに飾られる装飾物として使われる。 【熊手】 農業や庭の掃除に使われる、短い歯を粗い櫛状にならべた棒を垂直に柄に取り付けた農具。 幸運や金運を「かき集める」という意味…

考えてない感じを考えてつくる、ということ。

自然に近づけるってそういうことじゃないかな、と。 雑作なく、なにげなく、ずっとそこにあったかのようにつくるということはむずかしい。 まるでピックニックに行って野にある花や果実をかごに投げ入れたかのような。 農家の軒先におばちゃんが畑から持って…

ある出来事でそのすべてを判断されるのだとしたら。

たとえばランチというものには、飲食店における「お試し」のような意味合いがある。 1000円前後のランチをいただいておいしかったら夜も行ってみたい、ということを思うし、 お店側としてもそういう広告とか宣伝のような意味合いにおいてランチをリーズナブ…

おいしいの感じ方のいくつか。

ぼくがおいしいと思えるものは「おいしい」と言えるのだろうか。 うん、言えると思う。 すくなくともそれはおいしくないはずだって誰かに言われたところでぼくの舌が意見を変えるはずはない。 だって、ぼくはいまここで、経験として感じていることだから。 …

もやもやのはなし。

有史以来の未曾有のスケールの地震が起きた。 朝、結婚式に行くためにセットをされるお客様がおられた。 どういう雰囲気の結婚式となるのだろう。 遠方の悲惨な光景と目の前の幸せなふたりの姿。 引き裂かれる想いを想像するだけで、いたたまれない気持ちに…

読めないなまえはよくない。

読めないなまえはよくない。 実体験をもとに言っているのですよ、僕は。 僕の名前は「辰幸」と書いて、「ヨシユキ」と読ませる。 うん、まさにむりやりに、読ませるのです。 だって、読めっこない。だって「辰」は「タツ」でしょう。 だからみんな何のうたが…

僕の鞄がぱんぱんなわけ。

本を同時並行的に読む、いわゆる併読というものをするわけですが、 今、その冊数が増えすぎて鞄のチャックが閉まらない、とくる。 なにせ、鞄というものはいかなる美しいデザインであろうとも、ぱんぱんでありながら、 その美しさを保つ、ということはかなり…

雪かきじいさんのはなし

おかげさまで、雪かきは落ち着いた。 また今月下旬に、つよい寒波が来るらしいが、それはそれ。 あらたな気分で、気持ちよくやろうではないの。 雪かきについてのお話を書きました。 推敲不足が目に余りますが、どうかお許しを。 「雪かきじいさんのはなし」…

ビックマウスの効用

思想哲学・原理原則を学んだ若者はみんな決まって謙虚。 まるで謙虚に振る舞うことが正解であるかのように。 それは守備的姿勢でしかないのではないの?? でも亀田興毅のようなビックマウスの人がいないのが残念。 ということを先日の「情熱大陸」の道尾秀…

寒中見舞いにかえて。

年始のご挨拶ができる時期を遙かに過ぎて、もはや寒中見舞いの時期に突入し、 このまま立春を過ぎるとそのような挨拶すらできなくなるとしたら、僕はどんな顔をして、 今年初めてこの場で何か伝えられるだろうか、と思うとなかなか書き始めることができなか…

ユニクロでのお買い物

無印良品にはよく足を運ぶのだけれど、ユニクロにはかなり久しぶりに行った。 燕三条駅の近くにあるそれに、である。 犬の散歩用にと、発色のいい黄色のフリースと、裏地がフリースで表地がナイロンのパンツと それなりに防水してくれそうな手袋を持ってレジ…

からっぽ=何もない、ではなく、何もかもある、かもしれない

さいきんのお買い物。 砂の入っていないからっぽの砂時計。 革シートには以下のようにある。 「関係性が育まれる時間」 このような意味らしい。 関係性は 瞬間であり 永遠 それは 計ることもできず 決して 終わることなく わたしたちの間で 無限に 育まれて…

洗練されたプレゼン

ぜひ見てほしい。 http://www.ustream.tv/recorded/10592372 森美術館館長の南條史生さんのプレゼンからぜひ!! (2:24:18くらいからはじまる) 茂木さんの熱いコメントも含めて。 でもこういうのを経産省が主催してるってのはわるくない。 いや、もちろ…

コンセプトこそアートだ。

先回のエントリーで僕は以下のようなことを書いた。 リサイクルというゴミが製品に変わるというプロセスにはきっと創作に近いニュアンスがあるのではないか、とも思うのです。デュシャンのレディ・メイドのような。彼(R. Mutt)は日用品を選び、それを新し…

アイデアのもと

たまに意味のわかんない、まとまりきってないことを書こうかと思う。 こういうのは、やるべきことがあればあるほど書きたくなるたぐいのものなのだけれど。 西沢立衛さんの書いた『美術館をめぐる対話』がおもしろい。美術館をめぐる対話 (集英社新書)作者: …

祝日の休日の充実

ソファで眠り、跳び起きるとすぐさま犬を洗った。 その後、かるく食事をとり、「にいがた空艸舎」に行くべく、北方文化博物館別館へ。 大勢の来場者もさることながら、大勢の協力者があってのこと。 トークショーで出たキーワード、「おせっかい」 このイベ…

適切なインタビュアー

朝7時、合宿にて滞在した旅館のテラスで本を開く。 また村上春樹ですか、と言われるので、はい、と答える。夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです作者: 村上春樹出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2010/09/29メディア: ペーパーバック購入: 26人 クリック: 6…

明日も仕事をしよう

「で、何がしたいの??」という問いに明確に答えられるようになりたい。 できるだけ具体的なかたちで。 あるいは、そういう議論がしたい。 言葉じりだけ捉えたそれ、ではなくって。 とてつもなく本質的で、実際的なそれを。 よっぱら休んだので、明日の定休…

おかげさまで

「無事退院いたしました」 荷物が増えたので、クルマまで2往復し、おなじ病室のみなさんにあいさつをして 2週間お世話になった病室をあとにする。 とてもうれしいことなのだけれど、ちょっぴりさみしい気持ちがする。 先日2日間外泊をして病院にもどったとき…

さいごの夕食

入院中、さいごの夕食は焼き鳥3本がメインディッシュ。 ちょっと健康体になると、ビールがあったらいいのに、と思ってしまう。 ほんとうにちいさなグラスでいいから、きっと酒は百薬の長となるにちがいない。 病院食はそれほどわるくない。 まず定時に配ら…