2010年本屋大賞受賞作。
久しぶりにガツンと来る小説を読んだ。江戸時代の新暦を作るまでの流れを描いた大河作品。歴史小説にありがちな取っつきにくさもなく、登場人物も非常に人間くさい。次々と流れゆく、そして最後に物語を盛り上げる脇役がとても魅力的で、読んでいて退屈さを感じる瞬間が全く無かった。数学の問題を作る、天体観測をする、そして暦を作るという地味な作業がここまでエンタテインメントの素材になるとは。着眼点を最後までしっかりと練り上げた名作。これはためらいなく人に勧められるな。
2010年本屋大賞受賞作。
久しぶりにガツンと来る小説を読んだ。江戸時代の新暦を作るまでの流れを描いた大河作品。歴史小説にありがちな取っつきにくさもなく、登場人物も非常に人間くさい。次々と流れゆく、そして最後に物語を盛り上げる脇役がとても魅力的で、読んでいて退屈さを感じる瞬間が全く無かった。数学の問題を作る、天体観測をする、そして暦を作るという地味な作業がここまでエンタテインメントの素材になるとは。着眼点を最後までしっかりと練り上げた名作。これはためらいなく人に勧められるな。
一昨年のfripSideといい去年のももいろクローバーZといい、音楽好きとは到底名乗れないような音楽ばかりヘビーローテーションしているな。いいじゃん、好きなんだから。自分が行き詰まった先にある音楽というものだよ。
淡い炭酸水の行方。
急に「おでかけしましょ」が聴きたくなったので。やはり通して聴くと重いアルバムだ。
新緑の薫り。
一条の光のような。
それなりにアクティブな表情も見せるのだけれども、全体的に漂う牧歌的なサウンドが、あらかじめこのユニットに持っていたイメージをぶち壊してくれる。ノリではなくBGMとして使える音楽。
20年前の作品だけれども録音も良くて古さを感じさせない。前作で本田雅人が加入したときの緊張感がここでも保たれていて、多彩なゲストミュージシャンとのシナジーで文字通りスクエアなサウンドが展開されている。陰のボス的名盤。
しかしT-SQUAREは過去の作品をSACD化してリリースしてくれないものか。DSDリマスタリングはしているはずだから、SACDへの親和性もあると思うのだけれども。リリースしてくれたら本田雅人時代の作品は多分全部買うよ。大人買いするよ。がっつり買うよ。
「and Friends」名義の次作だけれども、こちらはちょっとウェット。原曲では突き抜けている曲も、抑え気味なミックスで大人しくなっている。『Refreshest』の方が好みかなぁ。全体的にちょっと控えめな気が。