面影ラッキーホールのえぐみというのは、もうある程度完成形に近づいているのではないかと。それくらいここ数作の内容の厚みがすさまじい。もういつ解散してもおかしくないくらいだ。
Silver Age / Bob Mould (2012)
鉄壁の一枚になりつつある。
THEE GREATEST HITS / thee michelle gun elephant (2009)
2枚組の後半部分を聴く。後期になるに従って太いロックになっていく様が、当時の自分の嗜好と合わなくなりしばし敬遠しているうちに解散してしまった。今聴いてみれば、このバンドは非常にセンチメンタルな感覚も持ち合わせていたのだと言うことに気づかされる。そうだよな「世界の終わり」だってSF小説の一場面のような面持ちもあるくらいだしな。
SINGLE COLLECTION / SOUL'd OUT (2012)
マシンガンラップの声質にばかり耳が奪われてしまうけれども、1曲の中でコロコロと表情を変えるトラックの構成も結構凄いことになっていたのだなぁ、と今さらながら気がつく次第。最初はネタを聴くつもりが、ついつい真剣になってしまった。もっと頭の悪い音楽だと思っていたのだけれども、案外戦略家揃いだったのかも。ミイラ取りがミイラになった。Hip-Hopとも異なる、独特のジャンルの世界。