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音波の薄皮 Twitter

2014-04-19 (土) くもりのち雨

みんなノーマルみんなノーマル / ゲスの極み乙女。 (2014)

なんだろうな、このクセになる違和感。子どもがわけのわからない行動に出ていたと思ったら、突然お片付けを始めたようなニュアンス。特にサビでふと我に返るのだよな「あ、これは音楽だったんだ」と。それくらいに、このバンドはバンドともポップともつかず、不思議なポジションで音を奏でている。

フリー・ソウル・キリンジフリー・ソウル・キリンジ / キリンジ (2014)

デビュー当時からつかず離れず、時折思い出したかのように聴くことはあれど、1stを超える作品に出会うことはなかった。でも、兄弟ユニットとしての節目でもある今回のコンパイル盤を聴いてみると、テーマが統一されているせいか、すんなりと耳に入ってくる。自分の耳が少しは成熟したか。ちょっと予想外のメロディの展開や、人を小馬鹿にしたような感覚すらある歌詞も、ようやく理解出来る年齢に自分が達してきたということか。

シフォン主義シフォン主義 / 相対性理論 (2008)

ふと思い立って、相対性理論の全オリジナルアルバムを聴いてみることにした。

で、あれ?

今聴いてみると「LOVEずっきゅん」のようなキラーチューンはあるけれども、全体的に習作の臭いがする。バンドの演奏ががったがた。まだまだ泥のついた芋という印象なのだな。全体的な童謡っぽさは一貫してあるけれども。

ハイファイ新書ハイファイ新書 / 相対性理論 (2009)

そして次作で大化けに化ける、と。無駄を完全に削ぎ取って、ボーカルはひたすらウィスパーボイスに徹する。楽曲は聴けば聴くほどにメロディが頭に残るスルメ盤。BPMも比較的似通った印象。でも、まだ何かが物足りない。これはこれで大好きな作品だけれども。

シンクロニシティーンシンクロニシティーン / 相対性理論 (2010)

やくしまるえつこの声がいきなり表情豊かになって、この人のこのバンドにおけるボーカリゼーションの完成を見るのだよね。楽曲もバリエーション豊かに。

ところがやくしまるえつこがソロで積極的に活動をし、数々のセッションをこなすことでボーカルスタイルも随分と大きく変わってしまった。

多分、その段階でもうこのバンドでやることはやってしまったのだろうな。「相対性理論」というバンドが、結局は事実上の解体を迎えることになったのは、もうバンド側がやくしまるえつこを必要としなくなったという見方も出来るかもしれない。

その後の方向性としては惰性で活動をしていくか、大きな方向転換を図るか。とにかくやくしまるソロとの差別化を図らなければならない局面にあったのだろうな。その辺の舵取りが上手く行かなかったのか。

バンドアンサンブルは格段にテクニックが上がっていただけに、その一歩先を行ってしまったやくしまるえつこを擁することが出来なくなったのは残念な話。そして、あまりにもありがちな話。

TOWN AGETOWN AGE / 相対性理論 (2013)

1曲目のボーカルから完全にやくしまるソロとの差別化を放り出して、「今の」やくしまるえつこになっている。こうなってくるとバンドの意味がなくなってくるわけで。

異種交流試合は十分に重ねてきたやくしまるソロがあり、バンドも一度解体した以上、このバンドとしてやる意味がどこにあるのか。そこが問題になってくるような気がする。一言で言えば「もうソロで十分じゃん?」と。

もう「相対性理論」を名乗る意味が見出せなくなっている。聴き手も「やくしまるえつこプロジェクトの一環」という解釈を持ってくるのが正しいように思える。収録されている楽曲に罪はないけれども、相対性理論はキャッチーさが命題だったのではないか?と思ってもみた。一回聴いてすぐに口ずさめそうな、そんなキャッチーさが。そこからかけ離れたようにも見える「ほうき星」を聴きながらふと思った次第。

以上、簡単に相対性理論マラソンでした。自分の中でも整理が出来た。

RADIO ONSEN EUTOPIARADIO ONSEN EUTOPIA / やくしまるえつこ (2013)

相対性理論マラソンの〆に。

maisonettecavemaisonettecave 2014/04/19 17:31 ゲスの極み乙女。って一回タワーで聞いたけど、なんか印象が薄かったんだよね。ニューアルバムはいいのかなあ。

particleofsoundparticleofsound 2014/04/19 17:54 いや、大筋では何も変わっていないので、最初の印象通りだと思う。確信犯的なカオス。