イギリスのシンフォニックフォークバンド、Renaissanceの大作志向ここに極まる!的な非常に壮大な1975年作品のSACD化。Limited Numbered Editionと言うことは完全生産限定か。これでAmazonが「実は入荷出来ませんでした、ごめんなさい」などと言っていたら、かなりの勢いでキレていただろうな。
で、そのAmazonでは発売が延び延びになっていたところ、しびれを切らしてタワーレコードで見たら在庫僅少。慌てて発注したら、その直後にお取り寄せ作品にステータスが変わっていた。危ない危ない。
それはともかく。SACDの本気を見たね。アニー・ハズラムの声がCDでは「うーん、ちょっと窮屈なのだよな」と思っていたものが、全くの天井知らずで伸びるは伸びる。各楽器も軟らかくかつ明瞭になり、この作品の持つスケールの大きさに拍車を掛ける。コーラスもオケも美しく響き渡り、「これぞ誰にも出来ないシンフォニックフォークだ」と見せつけてくれる。もしかしたら『Ashes Are Burning』よりも好きになるかもしれない。
これはCDには戻れないや。それでもリッピングしてもハイレゾにはならないわけで。SACDというフォーマットの窮屈さをまた思い知る結果にもなるわけで。痛し痒しだな。