音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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Scheherazade & Other Stories / Renaissance (1975/2014)

イギリスのシンフォニックフォークバンド、Renaissanceの大作志向ここに極まる!的な非常に壮大な1975年作品のSACD化。Limited Numbered Editionと言うことは完全生産限定か。これでAmazonが「実は入荷出来ませんでした、ごめんなさい」などと言っていたら、かなりの勢いでキレていただろうな。

で、そのAmazonでは発売が延び延びになっていたところ、しびれを切らしてタワーレコードで見たら在庫僅少。慌てて発注したら、その直後にお取り寄せ作品にステータスが変わっていた。危ない危ない。

それはともかく。SACDの本気を見たね。アニー・ハズラムの声がCDでは「うーん、ちょっと窮屈なのだよな」と思っていたものが、全くの天井知らずで伸びるは伸びる。各楽器も軟らかくかつ明瞭になり、この作品の持つスケールの大きさに拍車を掛ける。コーラスもオケも美しく響き渡り、「これぞ誰にも出来ないシンフォニックフォークだ」と見せつけてくれる。もしかしたら『Ashes Are Burning』よりも好きになるかもしれない。

これはCDには戻れないや。それでもリッピングしてもハイレゾにはならないわけで。SACDというフォーマットの窮屈さをまた思い知る結果にもなるわけで。痛し痒しだな。

マーラー:交響曲第5番-ワンポイント・レコーディング・ヴァージョン- / インバル(エリアフ), 東京都交響楽団 (2013)

週末の山ごもりオーディオ合宿にて、僕が持っているマルチマイク盤と友人が持っているワンポイント・レコーディング・ヴァージョンとを部分比較。これがまた、好みによってどちらが好きが別れる結果に。ブラインドテストをすると、どっちがどっちなのか、さっぱり分からないケースも。

ということで、友人の持っている物と僕の持っている物とをしばし交換。まぁ、多分いくら聴いても分からないでしょうけれども。

しかし何度聴いてもドラマティックな66分間だな。

ピカピカふぁんたじん / きゃりーぱみゅぱみゅ (2014)

ここ最近のシングルでは「キラーチューンがない」という地味な印象を受けていたのだけれども、アルバムとして通して聴くと、僕がきゃりーぱみゅぱみゅに抱いている「大人のための童謡」というニュアンスにブレはないということがよくわかった。

「kawaii」の代表選手とされているきゃりーだけれども、それが原点回帰してよりキュートなかわいさを身にまとっているように聞こえてくる。アクセントとなる曲は少なくとも、一つのストーリーとしては、これまでで一番うまくコンセプトが明確になっているような印象。個人的には「トーキョーハイウェイ」が軽く光って聞こえた。

佳作。