はい、これも当選。本作はハイレゾであることの効果が大きいな。最新アルバムで、恐らくハイレゾ配信を見越した上でレコーディングされているだろうから、楽器のエナジー感が心地よいのであります。楽曲も小粒ながら十分にゴリゴリとNICKELBACKしているので、十分に楽しめるしね。
今年1年のハイレゾ狂騒劇を振り返って(師走だしね)
さて、これでNICKELBACKとFoo Fightersのハイレゾ音源を連チャンで聴いたわけなのだが、今後、ハイレゾ音源を購入するとしたら、レコーディングの段階でハイレゾを見越している最新音源か、アナログマスターが元の旧譜のハイレゾ化の二極化になるだろうと思った次第。
マスターがデジタルの、中途半端な旧譜(早い話がマスターが44.1/16の音源)には手を出さなくなるのではないかと。それが恐らく、ハイレゾにハマった今年一年でのあれこれと試行錯誤をした結論。
そういう意味では【K2HD】の荻野目洋子や高値の茅原実里のハイレゾに手を出したことにも、意味があったのだろうと自分を慰められる。
これからハイレゾに入る人は、あちこちに散見され始めたインプレッションや各種情報をうまく集めて、失敗のないコレクションを増やしていけることを祈願致します。先達というと恐れ多いですが、自分のように地雷を踏んで結論を見出した人間のインプレッションなんかも参考にしながら。
ま、それでもまだ100%完璧な答えは出ていないんですけれどもね。
'失敗 goes on'はまだまだ覚悟の上ですよ。
D-Formation / 茅原実里 (2012/2014) Hi-Res
自分、天邪鬼ですから。
Simon & Garfunkel
『ブックエンド』(1968)、『明日へ架ける橋』(1970)。
先に借りていた3枚と比較すると、突然光が差したかのような楽曲が次々と並び、何が起きたのかと一瞬パニックに陥りそうな展開。こうやって、オリジナルアルバムを連続して聴くと、わずか5枚の間に随分とバラエティ豊かな楽曲を作っていたのだな、ということを認識させられる。
この上ないヒット曲もあるのに、分析するには少々取っつきにくいというイメージは変わらずにあるけれども、まぁ、彼らの作品は焦って聴くのではなく、じっくりと気が向いたときに再生するくらいが丁度よいのかなとも思った次第。iTunesアーカイブ1軍に格納しますです。
あとはベスト盤を聴いてみると、また印象が異なって見えるかもしれない。それも今後の課題として。
ギター協奏曲 / ナルシソ・イエペス (2014) SACD
むむっ。これは聴けば聴くほどに肉汁がしみ出てくるお味ですよ。SACDならではのねっとりとした音の良さはもちろんのこと、楽曲が非常にバリエーションに富んでいて、聴いていて飽きさせる点が全くない。確かに小品集という言い方も出来るかもしれないけれども、それにしては十分な聴き応えですよ。ギターとオケのバランスもとてもよく聴きやすいという点でも、優秀な作品だと思う。
これは2014撰に入れておかないと、後々後悔するんじゃないかな。選出までにもう1回くらい聴いてみたい作品。
Bach:The Suites for Solo Cello / シュタルケル (1997/2010)
菅原文太逝去の報せを受けて、なんかぽかーんと心に穴が開いてしまったので、チェロ組曲の5番と6番を。
シュタルケルの演奏はしなやかかつ男性的で、聴いていて静かに心が落ち着いてくる。一つの曲を様々な奏者で聴き比べるのもクラシック鑑賞の醍醐味かもしれないけれども、自分はそこまで行かなくてもいいや。一つの楽曲を一つの演奏でじっくりと煮込む程度で。
Fantastic Magic / TK from 凛として時雨 (2014)
金切り声とウィスパーボイスの振れ幅を最大限に生かしたトラックメイキング。うん、これは、当確に近い位置にあるな。