音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ギター・イズ・ビューティフル / 渡辺香津美 (2016 ハイレゾ 96/24)

各曲にゲストという形でギタリストを招いてデュオを展開する、非常に美しいアルバム。

なのだけれども、いやー、SUGIZOさん、完全に自分の世界でイッちゃっていて思わず腹筋崩壊ですよ。渡辺香津美を前にして、自分のカラーを臆することなく発揮するという意味では素晴らしいギタリストだとは思うけれども、浮きっぷりが凄い。渡辺香津美もよくSUGIZOと組んでみようと考えたものだ。

SUGIZOばかりネタにしているけれども、どのギタリストもしっかりと個性を打ち出していて、デュオアルバムにありがちな退屈さもなく、本当に流れるように美しいアルバムではないかと。

それにしても、やっぱりハイレゾの強みはこう言った空間に余裕のあるアコースティックなサウンドで発揮されるのだよなぁ…。うーん。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 / グルダ, シュタイン, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (1970/2013 CD-DA)

先日、クラシックの師匠様の元へ行った際に仲道郁代の同タイトルを持ち込んで、ピアノの奏法についてレクチャーを受けたのであります。主にピアノの粒立ちとペダルの使い方について教わってきたのだけれども、仲道郁代は音が非常に甘いと言うことがよく分かった次第。ピアノの音の立ち方を教わった後では、仲道郁代は自分の好みではあっても、プレイとしては少し甘やかし気味なのでは?と言うところまで感じ取れるようになってしまいましたよ。

その点、ここで聴けるグルダの演奏はオーケストラの一部になりながらも、ピアノとしての存在感がしっかりと主張されているプレイなので、聴いていて実に勇ましく、それでいて指が流れるように動いている様が手に取るように見えて面白い。

やはり先達はあらま欲しきことなり、ですな。学習しました。グルダのピアノ協奏曲は大切に聴いて行くことにしよう。

君は誰と幸せなあくびをしますか / 槇原敬之 (1991 CD-DA)

すっかり空白が目立つようになってしまったCDラックを眺めていたら、この作品と目が合ったので思わず再生。FLACエンコードは済んでいるアルバムなのに、なぜCDで再生しようと思ったのかしらね。

それはともかくも、外は雨。槇原敬之のウェットな感覚のラヴソングがよく似合う。

1 Hopeful Rd. / Vintage Trouble (2015 AppleMusic)

moraが猛プッシュしていたので「どれや試聴してみるか」と軽い気持ちで聴いてみた。うん、くどい。くどいよ、これ。カッコいいことをやっているのはよく分かるのだけれども、どうにもこうにも暑苦しいと言いますか。そこがこのバンドの売りだと言うことも分かるのだけれども、やっぱりくどい。それをソウルフルと言うのだと言われればぐうの音も出ませんが。何と言いますか、僕には全く縁のない、パーティなんかで流すと豪快に盛り上がる系の音楽ですな。

Shift / Logan Richardson (2016 ハイレゾ 96/24)

シェフの気まぐれサラダ的にチョイスしてみたけれども、1回目に聴いた時とインプレッションが全く異なる。いや、普通に聴けるんだよ、これが!あれだけカオスなアルバムだと思っていたのに、頭が整理されているのか何なのか、各楽器がやらんとしていることがちゃんと把握出来る。そして面白いアルバム。これは意外だったなぁ…。

Essence / Enzo Amazio Quintet (2014/2015 ハイレゾ 96/24)

購入していたはいいが、一度も通して聴いていなかったことが判明したアルバム。しっかりと聴いてから次の作品を買おうよ>自分。

で、ギターをメインに、木管がいいプレイをしている聴き所満載のイタリアンジャズ。ピアノも美味しいね。ドラムもいい仕事している。とてもお洒落な、それでいてそれだけでは終わらない中身のあるジャズを聴いているという気になる。比較的軽快な部類のジャズかな。重苦しいところや難解な部分が全くない…うん、やっぱりお洒落なジャズだわ。これはオススメ。なぜ今まで一度も通して聴いていなかった!