音波の薄皮

その日に聴いた音楽をメモするだけの非実用的な日記

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ALL TIME BEST VOCALIST / 徳永英明 (2016 ハイレゾ 48/24)

本日解禁。こんな飛び道具があったとは。楽天のポイントが結構貯まっていたので、比較的安価に購入。1曲150円を切っていたので安い買物だろうと。金銭感覚狂ってますが。

さて、これにて『VOCALIST』シリーズも本当に完結したと見ていいよね?その集大成、30曲を食事やら何やら挟みながらも一気に聴き通したわけだけれども、やはりここまで凝縮されると、本当に密度の高いカバーシリーズだったのだと実感出来る。徳永英明が『VOCALISTシリーズは曲への奉納』と言った主旨の発言をしていたけれども、これは本当に奉納ですな。

徳永英明という希有な特徴を持つボーカリストを通して、楽曲の魅力をまた一段引き出すことに成功していた、そこが他のカバーアーティスト、カバーアルバムとは一線を画していた理由であると思うのであります。もちろんこのシリーズを6枚もリリースした中で、さすがに多少のブレはあったけれども、それでもしっかりと楽曲に対しては筋を通してレコーディングに臨んでいた事がはっきりと理解出来る30曲のセレクトでしょう。日本ポップス界の宝でありますよ、本当に。悪貨に駆逐されなかった、唯一無二の本物のカバーシリーズだった。

シベリウス:交響曲第5番 / ベルグルンド, ヨーロッパ室内管弦楽団 (1998/2012 CD-DA)

今さっきまで、自分は清冽と語るにふさわしい音楽を聴いていた。済みきった空気をそのまま音として描いたかのような作品と演奏。音の細部に精霊が宿る。大気の精。自然以外の造形物が何も存在しない世界の描画。そして聴き手である自分の耳も心も研ぎ澄まされていく。

ベルグルンドのシベリウスはヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の第1番&第5番のディスクを持っていたけれども、それよりも遙かに遠くまで見えてくる演奏。滑らかな大地を俯瞰していくかのような超常的な世界。美しいと言う単語があまりにも陳腐に感じられてしまう純粋な結晶。それは水晶のようなものでもあり、化学式で構築された結晶のようなものでもあり。

ああ。言葉が全く持って足りない。自分のボキャブラリの貧困さを嘆く。これを言葉に置き換えることが出来たなら、きっと見えてくる世界もまた一層異なってくるだろうに。言葉がもっと欲しい。そう思わせるほどに深遠たる光景を見せてくれる音楽だ、これは。

Mint Jams / CASIOPEA (1982/2016 ハイレゾ DSD64)

プール後に。

基礎体力もそうだけれども、何よりも筋力が明らかに衰えているのがよく分かった。やっぱり30代の頃にやっていた毎朝の軽い筋トレは結構重要だったのだと痛感。これ、早速復活させよう。10分未満の筋トレでも積み重なると全然違ってくるのだろうな。「泳いでもそんなに疲れないなぁ」などと呑気に考えていたが、そりゃぁ、そうだ。それ以前に身体が動くことを止めてしまって、距離を稼げないのだから。