台風・気象災害全史 、宮澤 清治 , 日外アソシエーツ (編さん)

pasokonryoku2008-10-26

今朝も雨が降っている。
今週末は雲が多いものの日差しもあって…という予報は
見事にはずれている。
気象庁は数年前からスーパーコンピューターを導入して
より精度の高い…という話だが、その割にこんな感じである。
台風や3日前の発達した低気圧のようなわかりやすい気象変化は
それなりの精度で予報できるようになった。
(それでも数時間数百キロの誤差はあるが)
スーパーコンピューターは私の手元の資料では
導入600億円、維持費は電気料金だけで年間5億円!!
気象などの自然を研究し予測することはかくも難しく金がかかる。
ここはひとつ、アナログで研究しようと入手したのがこの本。
『台風・気象災害全史』
宮澤 清治 (編さん), 日外アソシエーツ (編さん)
日本で最大の気象災害は昭和20年代から30年代前半に日本を襲った巨大台風。
キャサリン洞爺丸につづき伊勢湾と大震災並の死者が出た。
この直後、富士山にレーダーが設置され、かなり精度の高い予報が
可能となってからは台風の死者は激減している。
上記は私の生まれる前で実感が無い。
私が物心ついてからの印象強い気象災害は「82年長崎豪雨」である。
時間雨量187mmという日本最高記録の豪雨。
死者の多くが自宅で溺死し死体が海で見つかるという悲惨なものだった。
70年代以降気象災害の主軸は台風の直接的被害から
このような狭い範囲の豪雨(ゲリラ豪雨)に移行しつつある。
この本はスパコンより役に立つかもしれない。