The Passing − 書物について

2017-07-31

2017年7月新刊

ジル・ドゥルーズベルクソニズム』檜垣立哉小林卓也訳、法政大学出版局2017年

・ジョナサン・イスラエル『精神革命――急進的啓蒙近代民主主義の知的起源』森村敏己訳、みすず書房2017年

・マルク・ブロック比較史の方法高橋清徳訳、講談社学術文庫2017年

クラウディア・ブリンカー・フォン・デア・ハイデ『写本の文化誌――ヨーロッパ中世文学メディア』一條麻美子訳、白水社2017年

レベッカ・ソルニットウォークス――歩くことの精神史』東辻賢治郎訳、左右社2017年

・ヤニス・クセナキス『音楽と建築高橋悠治編訳、河出書房新社2017年

小澤京子ユートピア都市の書法――クロード=ニコラ・ルドゥの建築思想』、法政大学出版局2017年

林道郎『静かに狂う眼差し――現代美術覚書』、水声社2017年

中林和雄『見ることの力――20世紀絵画の周縁に』、水声社2017年

中尾拓哉『マルセル・デュシャンとチェス』、平凡社2017年

近藤耕人『アイルランドの言葉と肉――スターンからベーコンへ』、水声社2017年

東京大学教養学部編『分断された時代を生きる』(知のフィールドガイド)、白水社2017年

東京大学教養学部編『科学の最前線を歩く』(知のフィールドガイド)、白水社2017年

2017年7月読書

・Giordano Bruno, Sigillus sigillorum. (1583)

・Hubert Damisch, Fenêtre jaune cadmium, ou les dessous de la peinture. (1984)

・エルヴィン・パノフスキー人文学実践としての美術史」(1940)

マルシリオ・フィチーノ『愛について』(1469)

2017年7月の見聞

・『ジャコメッティ』展(国立新美術館

・『技を極める――ヴァン・クリーフ&アーペル』展(京都国立近代美術館

・『キュレトリアル・スタディズ12:泉 Fountain 1917-2017――Case 2: He CHOSE it』展(京都国立近代美術館

・『國府理水中エンジンREDUX』展(アートスペース虹)

・『「清明上河図」と中国絵画の至宝』展(林原美術館

・能「山姥」、狂言「隠笠」(国立能楽堂

・能「花月」、「自然居士」、狂言「二人袴」(宝生能楽堂

・能「内外詣」(映像

・能「住吉詣」(映像

・能「井筒」(映像

・能「通小町」(映像

・能「鶴」(映像

・能「自然居士」(映像

・能「花筐」(映像

・能「羽衣」(映像

藤本由紀夫トーク「reading club vol.2――第二章 不安希望」(京都アートホステル・クマグスク)

アレッサンドロサリーチェ講演「〈われわれ〉の現象学」(岡山大学

2017-06-30

2017年6月新刊

・カルロ・セヴェーリ『キマイラ原理水野千依訳、白水社2017年 → 訳者水野千依さんよりご恵贈いただきました。刊行を心待ちにしていました。ありがとうございました。

・ジャコブ・ロゴザンスキー『我と肉――自我分析への序論』松葉祥一ほか訳、月曜社2017年 → ひきつづき月曜社小林浩さんよりご恵贈いただきました。いつもありがとうございます

アイリアノス『動物奇譚集』全2巻、中務哲郎訳、京都大学学術出版会2017年

・『フランス・ルネサンス文学集』第3巻、白水社2017年

アンリベルクソン思考と動くもの』(新訳ベルクソン全集第7巻)竹内信夫訳、白水社2017年

ミシェル・フーコー処罰社会――コレージュ・ド・フランス講義1972-1973年度』(ミシェル・フーコー講義集成第3巻)八幡恵一訳、筑摩書房2017年

・ブルーノ・ラトゥール『法が作られているとき――近代行政裁判の人類学的考察』堀口真司訳、水声社2017年

・保刈瑞穂モンテーニュ書斎――『エセー』を読む』、講談社2017年

藤枝晃雄モダニズム以後の芸術』、東京書籍2017年

・大浦康介(編)『日本の文学理論――アンソロジー』、水声社2017年

エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ、アンドレ・ビュルギエール監修『アナール 1929-2010』第5巻、浜名優美監訳、藤原書店2017年

2017年6月読書

・Giordano Bruno, Sigillus sigillorum. (1583)

・Hubert Damisch, Fenêtre jaune cadmium, ou les dessous de la peinture. (1984)

エルンスト・ハンス・ゴンブリッチ美術物語』(原著1950)

・アビ・ヴァールブルク『怪物から天球へ』(邦訳2014)

ジョルジョ・アガンベンニンファ その他のイメージ論』(邦訳2015)

2017年6月の見聞

・『レオナルド×ミケランジェロ』展(三菱一号館美術館

・『アルチンボルド』展(国立西洋美術館

・『備前岡山藩の学び』展(林原美術館

・なかた美術館(尾道)

・千光寺(尾道)

・能「芦刈」「三輪」「熊坂」、狂言「真奪」(国立能楽堂

・能「頼政」「山姥」、狂言「伯母ヶ酒」(大島能楽堂

・能「大般若」(映像

・能「道成寺」(映像

・能「弱法師」(映像

・能「融」(映像

・能「班女」(映像

・能「鉄輪」(映像

・能「紅葉狩」(映像

・能「楊貴妃」(映像

・能「卒塔婆小町」(映像

・能「恋重荷」(映像

・能「実盛」(映像

・能「鉢木」(映像

・能「翁」(映像

・能「二人静」(映像

・能「敦盛」(映像

・能「雷電」(映像

・能「三山」(映像

・能「鬼界島」(映像

・能「羽衣」(映像

・能「安達原」(映像

・クラウディオ・モンテヴェルディ《オルフェオ》(映像

2017-05-31

2017年5月仕事

・対談「ロゴスアイステーシス――美と崇高の系譜学」(星野太との対談)、メディアショップ(京都)、2017年5月20日

2017年5月新刊

・ギュンター・ペルトナー『哲学としての美学』、晃洋書房2017年 → 訳者馬場智一さんよりご恵投いただきました。ありがとうございます

金澤忠信『ソシュール政治的言説』、月曜社2017年 → 月曜社小林浩さんよりご恵贈いただきました。いつもありがとうございます

・フェルディナン・ド・ソシュール伝説神話研究金澤忠信、月曜社2017年 → こちらも月曜社小林浩さんよりご恵贈いただきました。重ねてありがとうございます

・ガリレオ・ガリレイ『星界の報告』伊藤和行訳、講談社学術文庫2017年

・ジャンバッティスタ・デッラ・ポルタ『自然魔術』澤井繁男訳、講談社学術文庫2017年

ジョヴァンニ・ボッカッチョデカメロン』(下)平川祐弘訳、河出文庫2017年

・ジョルジュ・ディディ=ユベルマン『受苦の時間の再モンタージュ』(歴史の眼第2巻)森元庸介松井裕美訳、ありな書房2017年

ミシェル・テヴォー『アール・ブリュット――野生芸術の真髄』杉村昌昭訳、人文書院2017年

・フレデリック・ケック『流感世界――パンデミックは神話か?』小林徹訳、水声社2017年

2017年5月読書

・Giordano Bruno, Sigillus sigillorum. (1583)

・Hubert Damisch, Fenêtre jaune cadmium, ou les dessous de la peinture. (1984)

・アビ・ヴァールブルク『怪物から天球へ』(邦訳, 2014)

佐々木守俊『平安仏教彫刻史にみる中国憧憬』(2017)

2017年5月の見聞

箱根神社

・『ピカソシャガール』展(ポーラ美術館

・『ランス美術館』展(損保ジャパン日本興亜美術館

・『絵巻マニア列伝』(サントリー美術館

・『遙かなるルネサンス』展(神戸市立博物館

・『ベルギー奇想の系譜』展(兵庫県立美術館

・『大西伸明――あわいの部屋』展(ARTZONE

・映画『いつだってやめられる』(シドニー・シビリア監督、2014)

・映画『いつだってやめられる――マスタークラス』(シドニー・シビリア監督、2017)

・能「楊貴妃」「夜討曾我」、狂言「棒縛」(金剛能楽堂

・能「百万」「邯鄲」、狂言「因幡堂」(岡山後楽園能楽堂

・能「隅田川」(映像

・能「綾鼓」(映像

・能「井筒」(映像

・能「邯鄲」(映像

・能「葵上」(映像

・能「猩々 乱」(映像

・能「求塚」(映像

・能「俊寛」(映像

・能「通小町」(映像

・能「烏帽子折」(映像

・能「砧」(映像

・能「半蔀 立花供養」(映像

・能「高砂」(映像

・能「清経」(映像

・能「自然居士」(映像

2017-04-30

[]2017年4月新刊

・ヤニス・スタヴラカキス『ラカニアン・レフト』山本圭、松本卓也訳、岩波書店2017年 → 訳者山本圭さんよりご恵投いただきました。ありがとうございます

・『ピカトリクス――中世星辰魔術集成』大橋喜之訳、八坂書房2017年

ボッカッチョデカメロン』(中)平川祐弘訳、河出文庫2017年

・G・W・F・ヘーゲル美学講義』寄川条路監修、法政大学出版局2017年

・G・W・F・ヘーゲル『初期論文集成』村田晋一、吉田達訳、作品社2017年

・ヴァシリー・カンディンスキー点と線から面へ』宮島久雄翻訳ちくま学芸文庫2017年

・ヘイドン・ホワイト『歴史の喩法』上村忠男編訳、作品社2017年

アンガス・フレッチャーアレゴリー――ある象徴モードの理論』伊藤誓訳、白水社2017年

ニクラス・ルーマン理念の進化』土方透監訳、新泉社2017年

伊藤博明『ヨーロッパ美術における寓意表象――チェーザレ・リーパ『イコノロジーア』研究』(付属資料:チェーザレ・リーパ『イコノロジーア』一六〇三年版全訳)、ありな書房2017年

相馬伸一『ヨハネス・コメニウス――汎知学の光』、講談社選書メチエ2017年

藤井俊之『啓蒙神話――アドルノにおける人間性の形象』、航思社、2017年

川田順造レヴィ=ストロース論集成』、青土社2017年

渡辺裕『感性文化論――〈終わり〉と〈はじまり〉の戦後昭和史』、春秋社2017年

・淺沼圭司、山縣煕、藪亨編著『イメージ――その理論と実践』、晃洋書房2017年

2017年4月読書

・Giordano Bruno, Sigillus sigillorum. (1583)

・Giordano Bruno, La cene de le ceneri. (1584)

・Hubert Damisch, Fenêtre jaune cadmium, ou les dessous de la peinture. (1984)

・Emanuele Coccia, "Détruire l'ontologie." (2017)

多田智満子『神々の指紋』(1989)

多田智満子『十五歳の桃源郷』(2000)

多田智満子『犬隠しの庭』(2002)

多田智満子『封を切ると』(2004)

西脇順三郎『ambarvalia』(1933)

西脇順三郎旅人かへらず』(1947)

西脇順三郎『野原をゆく』(1972)

辻邦生『パリの手記』(1973-1974)

辻邦生『モンマルトル日記』(1974)

阿部良雄若いヨーロッパ』(1962)

紀貫之土佐日記』(c.935)

梅原猛観世清和監修『能を読む』第2巻(2013)

エルンスト・ハンス・ゴンブリッチ美術物語』(原著初版1950)

2017年4月の見聞

・『大英自然博物館』展(国立科学博物館

・『いろ鳥どり』展(林原美術館

箱根彫刻の森美術館

2017-03-31

[]2017年3月新刊

・植村玄輝『真理・存在意識――フッサール論理学研究』を読む』、知泉書館2017年 → 著者の植村玄輝さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。しっかり勉強させていただきます

アリストテレス『弁論術/詩学』(新版アリストテレス全集18巻)堀尾耕一ほか訳、岩波書店2017年

・ルネ・デカルト『医学論集』山田弘明ほか訳、法政大学出版局2017年

ボッカッチョデカメロン』(上)平川祐弘訳、河出文庫2017年

増田展大『科学者の網膜』、青弓社2017年

・利根川由奈『ルネ・マグリット――国家を背負わされた画家』、水声社2017年

・都留ドゥヴォー恵美里日系ブラジル人芸術と〈食人〉の思想――創造と共生の軌跡を追う』、三元社、2017年

・五十殿利治『非常時のモダニズム――1930年代帝国日本の美術』、東京大学出版会2017年

高村峰生『触れることのモダニティ――ロレンス、スティーグリッツベンヤミンメルロ=ポンティ』、以文社2017年

塚本昌則・鈴木雅雄編『声と文学――拡張する身体の誘惑』、平凡社2017年

井戸田総一郎、大石直記、合田正人模倣創造――哲学文学のあいだで』、書肆心水2017年

・香田芳樹『魂深き人びと──西欧中世からの反骨精神』、青灯社、2017年

2017年3月読書

・Giordano Bruno, Sigillus sigillorum. (1583)

星野太『崇高の修辞学』(2017)

渡辺洋平『ドゥルーズと多様体の哲学』(2017)

グルタフ・ルネ・ホッケ『迷宮としての世界』(原著1957)

グルタフ・ルネ・ホッケ『文学におけるマニエリスム』(原著1959)

ヘンリーペトロスキー『鉛筆人間』(原著1989)

ヘンリーペトロスキー『本棚の歴史』(原著1999)

海野弘書斎文化史』(1987)

海野弘書斎の博物誌』(1994)

・伊丹十三『ヨーロッパ退屈日記』(1965)

北杜夫どくとるマンボウ航海記』(1960)

2017年3月の見聞

・『MIMOCAコレクション』展(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館

岡山大学ダンス部第28回公演『Zooooo!!!!!』(西川アイプラザ

『オルセーのナビ派』展(三菱一号館美術館

ミュシャ』展(国立新美術館

『シャセリオー』展(国立西洋美術館

パロディ、二重の声』展(東京ステーションギャラリー

バロック巨匠たち』展(姫路市立美術館

『新宮晋の宇宙船』展(兵庫県立美術館

2017-02-28

2017年2月仕事

岡本源太「イメージにおける自然自然の「大分割」を超えて――イメージ論の問題圏(三)」、『現代思想』第45巻第4号(2017年3月臨時増刊号「人類学の時代」総特集)、2017年2月、317-325頁


書きました。人類学者フィリップ・デスコラによるイメージ論「造形人類学」を検討しました。あわせて同号掲載美術史家トマ・ゴルセンヌの仕事も紹介。

[]2017年2月新刊

星野太『崇高の修辞学』、月曜社2017年 → 著者の星野太くんよりご恵贈いただきました。刊行を楽しみにしていました。ありがとうございます

渡辺洋平『ドゥルーズと多様体の哲学――二○世紀のエピステモロジーにむけて』、人文書院2017年 → 著者の渡辺洋平くんよりご恵贈いただきました。出版を待っていました。ありがとうございます

上野修ほか編『主体論理概念倫理――二〇世紀フランスのエピステモロジースピノザ主義』、以文社2017年 → 著者のおひとり信友建志さんよりご恵贈いただきました。いつもありがとうございます

文芸事象の歴史研究会『GRIHL――文学の使い方をめぐる日仏の対話』、吉田書店2017年 → 編者のおひとり野呂康さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございました。

佐々木守俊『平安仏教彫刻史にみる中国憧憬』、中央公論美術出版2017年 → 著者の佐々木守俊さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございました。

山田俊弘『ジオコスモスの変容――デカルトからライプニッツまでの地球論』、勁草書房2017年 → 同叢書天才カルダーノ肖像』著者の榎本恵美子さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます

松枝到イメージの産出』、せりか書房2017年

久保田晃弘『遙かなる他者のためのデザイン』、ビー・エヌ・エヌ新社、2017年

・菅香子共同体のかたち――イメージと人々の存在をめぐって』、講談社選書メチエ2017年

ボリスグロイス『アート・パワー』石田圭子ほか訳、現代企画室、2017年

ネルソングッドマン芸術言語』戸澤義夫、松永伸司訳、慶應義塾大学出版会2017年

・倉科岳志『イタリア・ファシズムを生きた思想家たち――クローチェと批判的継承者』、岩波書店2017年

[]2017年2月読書

・Giordano Bruno, Sigillus sigillorum. (1583)

・Bertrand Prévost, Peindre sous la lumière. (2013)

・カルロ・ギンズブルグ『ミクロストリアと世界史』(2016)

・スティーヴン・グリーンラット『一四一七年、その一冊がすべてを変えた』(原著2011)

齋藤哲也「逸脱するイマージュ」(2008)

河本真理オートマティスムvsコラージュ」(2008)

・中畑正志『魂の変容』(2011)

星野太『崇高の修辞学』(2017)

2017年2月の見聞

・『古代ギリシャ』展(神戸市立博物館

・『クロニクルクロニクル!』展(クリエイティブセンター大阪)

・『クラーナハ』展(国立国際美術館

・『ピエール・アレシンスキー』展(国立国際美術館

・『アドルフ・ヴェルフリ』展(兵庫県立美術館

・『彫刻大集合』展(兵庫県立美術館

・『曖昧関係』展(銀座メゾンエルメスフォーラム

・『ティツィアーノヴェネツィア派』展(東京都美術館

国立西洋美術館常設展

・『ラスコー』展(国立科学博物館

・『1950年代の日本美術』(神奈川県立近代美術館葉山館)

・『反映の宇宙』(神奈川県立近代美術館葉山館)

・『endless――山田正亮絵画』展(東京国立近代美術館

・『島村光・金重有邦・隠隆一』展(岡山県立美術館

・『イメージの森へようこそ』展(倉敷市立美術館

大原美術館常設展


ルカス・クラーナハ(父)にティツィアーノ・ヴェチェッリオと、ルネサンス美術展覧会がふたつ。ティツィアーノダナエ》はまだ実際に見たことがなかったので収穫。ティツィアーノの人体像は実物で見るといつも、複製での印象と違って、端正に見える。『ラスコー』展と『古代ギリシャ』展も充実の内容。『endless――山田正亮絵画』展の印象の力強さは、作品展開もさることながら制作記録に支えられているか

2017-01-31

[]2017年1月新刊

ジョルジョ・アガンベン哲学とはなにか』上村忠男訳、みすず書房2017年

ロラン・バルトテクストの楽しみ』鈴村和成訳、みすず書房2017年

・アーサー・ダントー芸術の終焉のあと――現代芸術と歴史の境界山田忠彰監訳、三元社、2017年

・ホルスト・ブレーデカンプ『泳ぐ権力者――カール大帝と形象政治』原研二訳、産業図書2017年

クロード・ルフォール『民主主義の発明――全体主義限界』渡名喜庸哲ほか訳、勁草書房2017年

染谷昌義『知覚経験の生態学――哲学へのエコロジカルアプローチ』、勁草書房2017年

熊野純彦カント――美と倫理とのはざまで』、講談社2017年

河野雄一『エラスムス思想世界――可謬性・規律改善可能性』、知泉書館2017年

・フェリックス・ラヴェッソン『十九世紀フランス哲学杉山直樹・村松正隆訳、知泉書館2017年

荒木浩編『夢と表象――眠りとこころの比較文化史』、勉誠出版2017年

[]2017年1月読書

・Giordano Bruno, Sigillus sigillorum. (1583)

ポール・ヴァレリーレオナルド・ダ・ヴィンチ方法序説』(原著1985)

クロード・レヴィ=ストロース構造人類学』(原著1958)

クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』(原著1962)

クロード・レヴィ=ストロース『みる きく よむ』(原著1993)

・Philippe Descola, « Anthropologie de la nature [Modalité]s de la figuration » (2005-2007)

・Philippe Descola, « Anthropologie de la nature [Ontologie des images] » (2008-2011)

・Philippe Descola, « L'envers du visible » (2010)

・Philippe Descola (dir.), La fabrique des images. (2010)

・Thomas Golsenne, « L'image contre l'œuvre d'art, tout contre » (2010)

・ジャン=ルイ・ド・ランビュール編『作家仕事部屋』(原著1978)

・Hubert Damisch, Traité du trait. (1995)

・Hubert Damisch, Un Souvenir d'enfance par Piero della Francesca. (1997)

・Hubert Damisch, « Hors cadre » (entretien avec Giovanni Careri et Bernard Vouilloux) (2013)

・新田博衞『気ままにエステチックス』(1993)


スコライメージ論を数年ぶりに読み返すものの、やはりレヴィ=ストロースに比べるとほんとうに芸術作品を好んで見ている感じがしない。最近では風景論のほうに関心が移っているようにも思えるが、いつかイメージ論が著書にまとめられたりするのだろうか。息抜きに読んだド・ランビュール編『作家仕事部屋』には、バルトビュトールレヴィ=ストロースらが語った執筆のあれこれが載っていて、興味深い。思索執筆も、技術というよりは仕掛けの問題として扱うべきか。技術がそもそも習慣化と主体化の問題に帰するのであれば、なおのこと。新田博衞『気ままにエステチックス』は、簡潔で怜悧美学思索に圧倒されつつ、一息に読了し、何度か読み返す。

2017年1月の見聞

・映画『大いなる沈黙へ――グランド・シャルトルーズ修道院』(2005)


照明なし、ナレーションなし、音楽なし、監督ひとりで撮影、の修道院生活ドキュメンタリー。とはいえ、映像自体は長回しではなく、しっかりと構成されいて、意外なほどテンポよく進む。季節や時刻を跨いだ映像の重ね合わせも多い。現実生活感というよりは、時間を超えた印象のようなものをつくりだそうとしているのか。修道院生活の厳格な時間管理の様子は片鱗がうかがわれるだけだが、ある意味ではそれもモンタージュとは別の仕方で時間を超えることを目指しているのかもしれない、と勝手な連想がはたらく。

2014-08-01

[]

  • Naturaliser l'esthétique ? Questions et enjeux d'un programme philosophique, sous la direction de Jacques Morizot, Presses universitaires de Rennes, 2014.

2014-07-01

[]

  • Elie During et al., Métaphysique d'Alien, Léo Scheer, 2014. → 『エイリアン形而上学』ということで、このところフランス現代思想SF的な問題設定で形而上学を論じるの動向が増えてきている模様。執筆陣は、Elie During, Jean-Clet Martin, Raphaël Bessis, Charles H. Gerbet, Laurent de Sutter, Frédéric Neyrat, Marika Moisseeff, Antoine Hatzenberger, Véronique Bergen, Peter Szendy。
  • Locus-Spatium. XIV Colloquio Internazionale (Roma, 3-5 gennaio 2013) Atti, a cura di Delfina Giovannozzi e Marco Veneziani, Olschki, 2014.

2014-06-29

[][][]アーミテイジ

  • David Armitage, "What's the Big Idea? Intellectual History and the Longue Durée" (2012)

このところ思想史に「長期持続(Longue duré)」の視点回帰してきているとして、イギリスの政治思想史家デイヴィッド・アーミテイジが、新たな「観念のなかの歴史(History in Ideas)」を提起したマニフェスト的な論考。ラヴジョイ的な通時態の観念史と、スキナー的な共時態の思想史と、その双方との方法論的差異を明確にしていく手際は鮮やかで、直線的な時系列を飛び越えて伝達され受容される政治的倫理的・科学的観念――この論文では「civil war」が具体例として分析される――「のなかの」歴史を、「時間横断的な歴史(transtemporal history)」と「系列的な文脈主義(serial contextualism)」の方法論によって発掘していくべきという主張を、明快にまとめている。

観念の具体的な伝達・伝承・受容の物質的にして制度的な基盤を問うことで、かえって複数時間を横断していく歴史を浮かび上がらせ(その意味時間の横断は歴史を超えることではない)、そしてまた、その観念が実際に提起され発言された論争的な文脈・状況・戦略を再構築することで、かえってその同時代的文脈を超えて通底している過去(や現在未来まで)を掘り起こす――このアーミテイジの方法からは、もちろん、すぐさまフーコーからアガンベンにいたる「考古学」「系譜学」が連想されるところだけれど、でも同時に、この方法論を言説分析から事物や図像分析へと拡張するなら、アビ・ヴァールブルクからベール・ダミッシュにいたる美術史にもつながるように思う(アーミテイジ自身はニールマクレガー『100のモノが語る世界の歴史』に言及している)。「観念」が非実体的にして問題提起的なものなのだとすれば、それはかならずしも「言語」と一対一対応するものではないだろう。ここに、「理論的対象」が思想史に(も)入り込んでくる余地がある。