横浜FM戦での永田と坪井の評価について

どうしても書きたいことがあったから書く

昨日浦和は横浜FMに敗れた。前節の川崎戦で大敗を喫したことからミシャはCBに永田、坪井を起用した。

試合後、某浦和関連のサイトでサポーター達の意見をみると
「坪井はよかった。永田はミスが多かった」
という意見が多数を占めていた。

しかしそれは全く事実とは異なる。少し過激な言い方をすれば、本当に試合を見ていたのか?と問い掛けたくなる意見だ

確かにパス成功率だけを見ればおそらく永田より坪井の方が良い数字を残しただろう。ただそれは坪井がビルドアップ時に縦にボールを送れずに横パス、バックパスを繰り返しているからだ。
さらに坪井がビルドアップの弊害になっているのはその横パスが相手のプレッシャーに負け、苦し紛れに出したパスだからだ。その被害者が永田ということになる

坪井の苦し紛れの横パスを受ける永田→しかしその時にはもう相手は目前までプレッシャーをかけに来ている→しょうがなく永田も苦し紛れのクリアを出す→相手に拾われる

これが昨日の永田と坪井に対する評価だ。

クラブはこれからミシャの長期政権を望むならば、ビルドアップの弊害となる坪井には本人のためにもいち早く見切りをつけなければならない。

2013第8節 vs清水戦レビュー

こんな日もあるさ

清水戦の敗戦のショックから立ち直れず、今更のマッチレビューとなってしましました。すいません。



何故そんなショックを受けたかというと「あんな」サッカーに負けたからである。

今季の清水の戦術はバレーだ。
林はバレー目掛けボールを放り、ヨンアピンはバレー目掛けロングスローを放る。そして清水に選手達はバレーの周りに密集し、そのこぼれ球を狙う。

私はアンチフットボール、所謂「縦ポンサッカー」を否定するわけではない。サッカーのルールに則っていれば、どんな戦術でも認められるべきだと思う。
ただ好き嫌いと問われれば間違いなく後者であり、「こんなサッカーをして勝って清水の選手、サポーターは果たして心から喜べているのだろうか?」と思う。

またバレーが離脱したらゴトビはどうするのか?一人の選手がいなくなるだけで崩壊するようなサッカーに満足しているのだろうか?



試合も前半の再三のチャンスを決めきれず後半相手のワンチャンスに沈むという非常に後味の悪いものであった。

しかし私は今の浦和が繰り広げるサッカーが好きだし、これからもミシャを支持する。今のサッカーをブレることなく継続すべきだ。
今浦和に所属している若手選手にミシャのサッカーのメソッドを植え付け、一人の選手に依存するのではなく、誰が出ても同じサッカーを展開できる、つまりチーム全体で戦うようすべきだ。
 
 

2013第7節 vs大宮戦レビュー

一人の男にぶち壊された良ゲーム

 
 
さいたまダービーに敗れ今季初黒星。

試合はミシャと大宮のベルデニックの両智将サッカーがぶつかり合う、見ていて非常に面白いゲームになるはずであった。あの男さえピッチに立っていなければ

試合の立ち上がり、ベルデニックの采配に唸される場面があった。

浦和がバックラインから中央であったフリーの啓太にパスを渡し、啓太がそこから左の宇賀神へパスを送った。
ゴールにはつながらなかったが、これを見たベルデニックはすぐさまピッチに一番近い右サイドの渡邊大剛に耳打ち。すると次に浦和がバックラインでボールを持った時には青木拓也が啓太にピッタリとマークに付き、パスコースを遮断していた。
このようなワンプレーで危機を察知し、さらにすぐにそれに対する策を講じる。これがベルデニックが智将と呼ばれる所以だろう。

さらにベルデニックが浦和対策として取ったのがマンマーク
オフェンス時、ファイトップ気味になる浦和の選手に対して、4バック+金澤の5バックでマンマークを付けてきた。これが見事にはまり浦和は前半バックラインでボールを「回させられる」時間帯が非常に多かった。よって前半、浦和はカウンターでないと大宮ゴールを脅かせなかった。

その中での元気の負傷退場。
流れは一気に大宮に傾くかと思われたが、前半31分、槙野がドリブルでゴール前まで持ち上がった。シュートまで持ち込めなかったが、一か所が崩れると全体が崩壊するマンマークの穴を突いた素晴らしいプレーを見せ、まだ浦和にもチャンスがあることを感じた。

しかし拮抗した見ごたえある試合を主審の飯田淳平による未熟なジャッジに壊されることになる。
浦和はズラタンとの競り合いで那須が出血し止血を施す為、一旦ピッチの外へ出た。
そして試合再開、那須は一時的な処置を施し、ピッチへ入れるよう飯田にアピールしていた。
しかし飯田は一向に那須を入れるようにしない。那須が入ってもプレーに関与しないようなシチュエーションであったにもかかわらずにだ。

その直後、10人になった浦和はマークにズレが生じ、最後はゴール前でフリーとなっていたズラタンにゴールを決められてしまう。
解説の福田正博は「主審が確認しないと入れない」と言っていたが、それは第4審判の役割。いちいち主審が試合が止まるのを待って止血を確認する必要はない。
また時間稼ぎでピッチに出たケースなら、すぐに入れさせるべきではないというのは理解できるがこれはアクシデントだ。

この失点は、適切な状況判断ができない無能な主審によってもたらされたものである。


後半は大宮のマンマークが甘くなり、ボールを持てる時間が多くなったが、ゴール前で精彩を欠き、結局浦和はゴールを割ることができず0−1で敗戦。


多くの要素から注目されたダービーマッチ、両智将が志向するサッカーが体現された素晴らしいゲームだっただけに負けてもスッキリできるはずであったが、飯田の愚行によりもやもやとしたものが残る残念な結果となった。
 
 

2013第6節 vs湘南戦レビュー

風のおかげ

興梠の移籍後初ゴール、柏木の1G1Aの活躍などで連戦の最終戦を勝利で締めくくった。


昨季終盤、札幌に敗れたように格下に足元を掬われやすい浦和だけに今日はやや不安な気持ちでスタジアムに足を運んだ。なので今日は前半から守備ブロックを敷いてくるであろう湘南に対して浦和がどうやって攻撃を仕掛けるかを注目していた。

試合は予想通り、前半から浦和がボールを持つと湘南がブロックを形成。やや手を焼いている印象であったが、前半31分に全レッズサポーターが渇望していた興梠のゴールで浦和が先制してから後半に掛けては、湘南のブロックの穴を突き多くのチャンスを演出した。
また今日はセカンドボールの奪取率が非常に高く、奪取後も慌てず落ち着いて後ろから組み立てたことでポゼッションもスタッツでは6割まで達していた。


興梠のゴールは非常に「興梠らしい」ゴールであった。柏木へのパスアンドゴーからDFの背後に消え、最後は裏へ飛び出しワンタッチでゴールを射抜いた。
しかし後半は絶好の好機を逃すなど、磐田戦と同じく「決定力不足」を露呈してしまっただけにその点に関しては減点材料とせざるを得ない。


柏木は今日も全体を通して見ればコンディションは芳しくないように見えたが、あのアシストはさすがの一言。タメを作って興梠の動きをよく見ていた。
ゴールは・・・まあ本人も言っていた通り風のお陰ということで。


個人的に今日のヒーロー2人以外で目に付いたのが那須とマルシオ

永田充の離脱で今日も3バックのセンターを務めた那須
今日は非常に風が強い中のゲームであったが、永田充張りにビシビシとロングフィードを決めていた。守備でも体をガツンと当てる那須らしいファイティングスピリット溢れるプレーでボールを奪取するなど攻守に効いていたと思う。

また途中出場したマルシオもリードしている場面での投入というのをしっかり理解して、ボールを失わないことを心掛けていた。他クラブであれば間違いなくスターティングイレブンに名を連ねるであろうこの男がベンチいることも浦和の強みの一つであろう。