架空三次元空間の踊る少女

TwitterでFazzさんが取り上げてたので発見したんだがこんなのあるんですね。
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Dance×Mixerとは (ダンスミキサーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
いよいよこういう世界になってきた、というのが実感。DJテクノウチ(ほんとあいつは予言者じゃないかと思ってる)が前に書いてた

 アイドルマスター・ミクミクダンスという「踊る女の子達」のMAD PVが現れることによって「ポップス」であるとか「インディーズテクノ」であるとかの枠組みで語られていた音楽が「オタク系」の枠組みに組み込まれる訳ですね。そこで考えます、これって個人のアーティストが意図的に作りだすことは可能なのでしょうか。

ではキャラクターが初音ミクではないミクミクダンスが出たらどうなのでしょう。すいません、ちょっと自分で言っていて意味が分かりませんね...初音ミクでなかったらミクミクダンスではありません。でも、最初は知名度の問題でなかなか苦労するかもしれませんが、「このキャラクターを使ったダンスムービーをあなたのオフィシャルムービーにしても構いません。」という約束が入っていたら、最終的にみんな飛びつくんじゃないでしょうか。ちょっと甘い考えですかね。ミクミクダンスのように踊りを指定出来るというものが敷居が高かったら――そういう意味ではミクミクダンスを作った人及び使っている人はとても凄いことをしているように見えます――4パターンぐらいの女の子がいろいろなダンスを踊っているムービーを背景無しの素材として販売する。これでどうでしょう。ダンスムービーのサンプリングCDですね。素材に飢えている人々は大喜びです。

 なんだか実写のダンスムービーなら既に素材DVDとか売っていそうな気がしてきました。でもまだ二次元では著作権フリーではないのではないかなと思いますがどうなんでしょう。ということでこれを見ていてかつアニメが書ける同人作家さん、オリジナルキャラのアニメダンス素材集なんて売ってみては如何でしょう。きっと私も買いますしみんな買うと思いますよ。

上記二つの引用元→自分語り120:各種オタク系イベントにおけるアンセム誕生の流れ

まあぶっちゃけMMD(ミクミクダンス)もユーザーモデルが大量にあるからすでに「ミクミク」でない件について。


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とはいえMMDって「どんなモーションもできる」反面使うのは非常に難しかった。技術力がいるわけだ。モデル作るのもモーション作るのも。

その点でDance×Mixerキャラクターなんとか機アイマス的なもので、自由度は多少制限されるけど手軽にオリジナルキャラでのダンスムービーが作れるっぽい。一番上で紹介した動画を見るとかなりの数のモーションサンプルがあって、まあよくあるアイドルの振り付けなんかはできそうな感じ。
すでに作例があった!D
まあこのへんはかつてのニコマスアイマスの限られた振り付け(D×Mより少ない上に各々の曲に特化されていた)を編集してやってたんだから問題ないわけで。動画クオリティ的にはMMDの質感に近いみたいな印象。物理演算による乳揺れなどがないのを考えると有料ソフトのくせにMMD以下という評価も下せなくはないがそういう部分を追求したかったらMMD使え、でFAと言える7/5追記:乳揺れありました)

こういうツールが出てくると創作はきっと加速していく。なにしろ箱○買ってアイマス買ってプレイしてモーション切り出して・・・というプロセスがいらなくなるんだから。*1

まあ近いうち(それこそあと一週間以内とか)にミクで作ったオリジナル曲に乗せてDance×Mixerで作った「ミクっぽいモデル」*2を踊らせたPVなんてのが出てくると思うよ?
それに「歌ものじゃなくてもいい」んだよ!
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匿名性の強いダンスミュージックの世界ではPVで「ただ誰かが踊ってるだけ」だったり、「なんかしてる人はシルエットで顔が見えない」なんてのは割と主流だと思う。(例外としては自身をキャラクター化したAphexTwinなんかがあるけど)

ネット上のダンスフロアで踊る少女が、これから溢れてくるんだと思う。

あと、顔出しできない女の子が歌った曲をうpするときの「アバター」にもなる。
(現状、イラストの描ける人と組むことでこれをやってるのは「RaiM」のプリコだね。)
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とりあえず俺がD×M買ったらプリコ作って踊らせる。
髪は濃い目のオレンジ色であまり長くないツインテール、衣装はオーソドックスなスクールガール系にニーハイ(オーハイ!)瞳はグリーンでスタイルは貧乳、把握している。

*1:俺がアイマス系音MADやる気になれないのはそういう投資額を払えないからなんだよね。いや、ネットで素材があがってるのも知ってるけどさ。

*2:つか公式サイトで告知されてるDLC第一弾が「初音ミク」だったわwww

「今、ここ」の三次元空間で踊る少女たち。(視線の先のダンス準備稿その1)

で、こないだプリコ見たくて代々木行ったんですよ、代々木公園。
そしたら「踊ってみた」の人が踊っててかわいかったんですよ。
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ちょっと前の「チルノのパーフェクト(ry」以降に強まった流れなんだろうけど既存の曲にオリジナルの振り付けして踊るのって今多いみたいだね。
いいことだよなー、って思う。踊ることがあたりまえになる、というのはきっといいこと。
かつて鶴見済が「檻の中のダンス」で「近代に入って『踊らない人間が出現した』」と書いていたが、ようやくそういう呪縛みたいなものが俺らの世代以降、解けていってるように思う。ヲタ芸もそうなんだが日本人には「型のあるダンス」が向いてるんじゃないかと感じている。
視線をどうしても気にしてしまうから、周りから浮くのが嫌だから、踊れなかった人にとって「ガイドライン」があることで安心して体を動かせるという利点があると思う。そこから徐々にフリーに体を動かすことに慣れていけばいいと思ってる。
体を動かすことの楽しさがそれでわかればきっと音の感じ方だって変わるし、体調管理の仕方だってかわるし、健康になる。いいじゃないか!
今、オタク系クラブイベントが乱立傾向にある。そこでクラブの楽しさを知って他のジャンルのクラブにも気軽に遊びに行けるようなふうになれば、
オタクカルチャーとクラブミュージックが好きな俺らみたいな人間がやりやすい環境になるんだろうなー。

ま、それはそれとして。

プリコのファンの人とライブ後にタコデリオでくぎゅうマット(咲のキャラが印刷されてるトレイマット)もらってタコス食いながら雑談。
「今日みたいに無料ライヴとかじゃないとチケット瞬殺だもんなー」
「ニコニコで人気になった人ってのはこれだからなあ・・・」

ニコニコの「メディアとしての力」を実感させられるエピソードではあるんだけど、ツールがあってメディアがあって、そこに生じる差異は・・・・
結局「コンテンツの強度」になっちゃうんだよね。

でもそもそもこれ、「オタク系イベントのアンセム」を人工的かつお手軽に作りだすにはどうしたらいいかという流れで辿り着きましたが、初音ミクの時のようにブームになったらまた過度の競争にさらされて再び実力戦に戻ってしまう気がします。結局はそうなったら最後はいかに良い曲をつくるかというところに戻ってしまいますね。いやはや、楽をしようとするものではありませんね。ですが、ダンス素材の登場はそれはそれで心待ちにしております。いつか出ないかなぁ

さすがに「他人の反応」まで生成してくれるテクノロジーはないからねー。
(過去にあった「『歌ってみた』自演騒動」みたいなのも今はできなかろうしね)

そういうわけで、「お望みの品が出ましたよ、テクノウチさん」というお話でした。