NAFのパウのインド旅行記やら日記やら

2012-02-05 Sダカネ少年とウサギのアイランド

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  Sダカネ少年とウサギアイランド


なんかアーカイブからも削除されてるので

5年ぶりの再アップ!!

しかも前・後編2週分の合併号!!


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Sダカネ少年とウサギアイランド 前編


※この物語はフィクションでありSダカネ少年は架空の人物です。

 The NAF in the SweLLのVocal&Guitar 定兼 良輔 氏とは一切関係ありません。


あれは確かSダカネ少年が中学生のときだった。


当時、Sダカネ少年が住んでいたのは

広島県南部に位置する人口1万人程度の田舎町。

Sダカネ少年の家は小型の漁船が並ぶ小さな港のすぐ近く。


毎日海を見ながら育ったSダカネ少年は

ある夜、急にこの港から世界に飛び出したくなった。


・・・そうだ!!メキシコに行こう!!


「わしと一緒にメキシコ行こうやー!?」


繰り返すが

中学生の時である。


こうしてSダカネ少年は同級生の仲間を集め

メキシコに行く決意をする。


器用なSダカネ少年は

港に止まっていた小型の漁船を2隻パクり(窃盗罪⇒時効

二手に別れ港を飛び出した。


盗んだバイクで走り出す15歳の夜の話はよく聞くが

 盗んだ漁船で走り出すというのはあまり聞いたことが無い・・・ ―


・・・港を出て5分。

Sダカネ少年は気が変わった。

メキシコは遠いぃけん、やっぱりアメリカにしようやー!!」


一路アメリカ




   つづく


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Sダカネ少年とウサギアイランド 後編


※この物語はフィクションでありSダカネ少年は架空の人物です。

 The NAF in the SweLLのVocal&Guitar 定兼 良輔 氏とは一切関係ありません。


メキシコに向かう予定をわずか5分で覆し

アメリカへ向かうSダカネ少年とその仲間の運転する2隻の小型漁船(もちろん無免許運転)。

さらに5分後、強い光がSダカネ少年を襲う。


「そこの船止まりなさーい!!」


遠くに海上保安庁の巡視船が見える。

真夜中に瀬戸内海を爆走する2隻の漁船は怪しいことこの上ない。


「やばい!!ポリじゃ!!逃げるでーー!!」


全力で走り出した2隻の小型漁船。

何の因果か海上保安庁に追っかけられる中学生達。

さらに走り出して5分後。


「うわーーーー!!」


「やばい!!やばいでー!!」


Sダカネ少年の仲間の乗った船から悲鳴が聞こえる。


「どしたんなーーー?!!はよ逃げんとつかまるでー!!」


もう1隻の船からSダカネ少年の声が飛ぶ。


「スクリューに網が絡まったーーー!!船が動かんわい!!」


「ほんまかい?!そりゃぶちやばいのぅ!はよこっちの船に飛び乗れやーーー!!」


Sダカネ少年とっさの好判断。


Sダカネ少年は自分の船(パクった船)を

仲間の船(パクった船2)に近づかせ

仲間を自分の船に飛び移らせた。


「あの船はもうだめじゃのぅ・・・。」


他人事のように感傷に浸るSダカネ少年。

しかし、まだ海上保安庁の巡視船は追ってくる。

船は1隻失ってしまったがSダカネ一行はさらに逃げる。


「おい!前の方に島が見えるでーー!!あの島に隠れようや!!」


船を全力で走らせ

少年達は瀬戸内海に浮かぶ小さな島に上陸。


「人は住んどらんようじゃのぅ・・・。」


どうやら無人島のようだ。


「お、ウサギじゃ!!ウサギがおるで!!」


「こっちにもウサギがおるでーーー!!」


「お、こっちもじゃ!!」


なにかに気づいたように突然Sダカネ少年が叫ぶ。


「ウ、ウサギの島じゃ!!この島はウサギの島じゃったんじゃー!!」


―【ウサギの島】という言葉自体意味が分からないが

 どうやらたくさんのウサギがいる無人島だったらしい―


「あっちの山のほうに隠れて今夜は過ごそうや!」


こうして、Sダカネ少年とその仲間は

海上保安庁から身を隠すため

無人島の山奥で一夜を明かす。


翌朝、海岸沿いに戻ってみたが

船を陸に固定していなかったため

案の定Sダカネ少年の船(パクった船)は波にさらわれてしまっていた。


「しょうがないけん、泳いで帰ろうやーー!?」


泳いで帰れる距離だったのだろうか・・・。

Sダカネ少年とその仲間達は

砂浜に打ち上げられていた木の板や牡蠣イカダのウキ(発泡スチロール)を

巧みに使い、無事泳いで帰宅。


Sダカネ少年、中学生の時の冒険であった。



―Sダカネ少年とウサギアイランド

       『完』



2012-01-29 インド旅行記 ― 第四部 ―  第50章 ストロングマン ― in Va

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  第50章 ストロングマン ― in Varanasi 6 ―


「ゴー!!」


ウェイターの威勢の良い掛け声と共に勝負開始。

悪ガキVS俺。

インドと日本。

国家の威信をかけた

腕相撲勝負だ。


「ンーーーーーッ!」


悪ガキが歯茎をむき出しにして歯を食いしばる。

なるほど。

勝負を挑んでくるだけあって

そこそこ腕力はある。


だが


ぬるいわぁ!


そうは言っても所詮中学生程度の腕力。

大人げなくも軽くひねりつぶす。


「ユー ウィン!」

ウェイターが判定を告げる。


「ダメダメダメ。今のはナシねー。」


は?

ここで物言いが入る。

悪ガキが言うには

左手をテーブルに乗せたり

身体を傾けたりするのは反則らしい。


「え?そうなの?日本ではこうだぜ?!」


ノーノー。インドスタイルはこうねー。

 レフトハンドはここねー!

 身体はストレートねー!

 腕の力だけでやるねー。」


どうやら左手は腰の後ろに回し

身体は倒さず、まっすぐのまま勝負するらしい。

隣のウェイターも

こうだこうだと左手を背中の後ろに回す格好をする。

・・・おまえさっき俺の勝ちだって言ってたじゃねえか。


「オーケー。じゃ、再戦だ。」


左手を後ろに回し、再勝負開始。


「レディ・・・ゴー!!」


インドスタイルでやったとしても

さすがに子供の力は知れている。

左手を後ろに回して

身体はまっすぐなままというスタイルは

ずいぶん窮屈だがまぁそれでも・・・

って、


「おまえ、めっちゃ身体倒してるじゃねぇか!!」


組まれた手から目線を上げると

歯を食いしばって身体をおもくそ倒している悪ガキ。

もはや身体がテーブルの下に隠れそうな勢いだ。


「このくそガキがぁ!!」


この学習能力とズルさとしたたかさはたいしたもんだが

その反則にも屈せずインディアンスタイルでも勝利。


「ユーアーストロングマーン!」


試合後、笑顔で握手を求めてくる悪ガキ。


「おまえもあと2、3年もすれば

 俺よりストロングになるよ。」



その後料理が運ばれてきて

パンジャブ地方風のターリーと

グジャラート地方風のターリーを各自平らげる。


そして会計。


「おまえら、ペプシの金は?」


「無い。ギャハハッ。」


「無いじゃねぇよ。」


案の定、悪ガキ共が頼んだペプシの代金をおごることになる。



店を出た途端

次はシルクの店に連れて行こうとする悪ガキ共。

紹介料目当てだろう。


「昨日、ホテルたくさん案内したねー。

 今日もゴハン案内したねー。

 でもお礼なんも貰ってないねー。」


出た。

ヴァラナシでの王道パターン。

ガート沿いを歩いていていきなり腕を掴まれ、揉まれ

マッサージ代を請求されるのと同じく

頼んでもいないのに勝手にいろいろやって

見返りを求めるという新ビジネスモデルだ。

出会ったころからこの展開は読めていたが

ここで持ってきたか。


「ほぅ。おまえなかなか面白いことを言うな。

 おまえ俺から100円貰っただろ?

 あとさっきペプシも飲んだだろ?

 なにも貰ってないって言うんなら返してもらおうか。」


すると悪ガキは『しまった』という表情を浮かべ

「オーケーオーケー、じゃあね。」

と苦笑いを浮かべ去っていった。


少し離れてから振り返り

手を振る悪ガキ。


「またねー。タカーギー。」


「タカギじゃねーよー。またな。」



さて

今日は3人でモヌーの家に行ってみよう。










つづく