ジェーン・バーキンのパワー

あれから一年! 外国人の優しさに思う















 
《ジェーンバーキンさん》

明日で東北大震災後一年に為ると言う事で、色んなイベントが行われていますね。

頑張ろう!とか 絆とか 言葉で掛け声をかけるのは誰にでも出来るのですが、何処まで

真心を尽くしているの? と聞かれたら返事に詰まってしまう自分を感じてしまいます。

今年の初めにNHKの番組で歌手の谷村新司がショータイムで、ジェーンバーキン

インタビューする場面があり、その時に谷村新司が彼女の日本に対する純粋な誠意に

涙する場面があり、私も思わず感動の涙を流してしまいました。

遠いフランスに居ながら、大震災が起きた時とっさに日本の事を心配してパリ中の日本人

関係の場所に出かけて激励し応援の言葉をかけて下さっていたそうです。

そして、震災のその後を逐一把握しながら居た堪れなくなり、

 「今、日本に行かないよりも、行った方が精神的に楽なのです」 と 直接日本に出かけて励ましと

応援の行動を起こされました。

原発事故のため家族や友人にも反対されたが、40年前から15回以上も日本を訪れ、被災地の

仙台でもコンサートを開いた経験のあるバーキンさんの決意は変わらなかった。』 其の他にも 

『東北の惨状に居ても立ってもいられず、パリの日本大使館を訪れ「私にできることは何でも言ってほしい」と

伝えたという。著名アーティストらとチャリティーのネット競売を始め、パリでコンサートも企画。それでも

飽きたらず、自費での来日だった。』 と 当時の新聞記事に掲載されていました。



















この頃、日本在住の外国人は争って帰国を急いでいる中を、バーキンさんは逆に急いで日本へ

やって来られたそうです。ジェーンバーキンさんのこの積極的な行動の話を聞いて、自国民は果たして

其れほどの誠意を持っているだろうか?と疑問を感じてしまいました。

又、先日は同じく歌手のジュディオングさんが御自身も被災されながら、東北の震災のために

御自身の作品を全部チャリティに出して資金集めの一端にすると共に、お国の上海へ飛んで

上海の芸能人や知人、有名人全てにお声をかけて東北の援助の為のチャリティへの参加を呼びかけ

られたそうです。 このように外国の皆様の日本への優しさは即行動と言う形で表して頂いているのを

知って、恥ずかしい事ですが、私達はそこまで真剣な心を持っているのでしょうか?疑問を感じました。

一年間すぎましたが、助かった人々も、その後のケア不足で命を失った人も沢山居られると聞きました。

家族を失い、家を失い、慣れない仮設住宅住まいなど、毎日の生活は震災後も続いているので、

一時的な励ましや、募金ですむ問題ではないと思います。

これらを考えると、自分の無力さに頭を抱えてしまいます。毎日の必要に迫られている被災者の方の

ために経済的にも物質的にも速く安心できる状態を作って上げてほしいと思いますね。













バーキンさんは、「・・・震災の直後 日本のことが心配で 心配で、フランスのあらゆる日本人のいる

店を周り歩いた、ご家族は無事でしたか?と尋ねながら。深い悲しみをじっと耐えて 日本人は静かに

節度ある対応だった。私は居ても立ってもいられなくて すぐ日本に行こうと思ったの」 とこのように

話しておられました。 逆に日本人を褒めて下さっていましたが、何か釈然としない気持ちになって

しまいました。 

ジェーンバーキンさんの過去の活躍を見ていると、独りの人間として一本筋が通っており、64歳に

なった今も、若い頃のセクシーでチャーミングなジェーンも一つの情熱に動かされて行動されている

純粋なパワーを感じました。 谷村新司との対談の時のさりげないカーディガン姿も若い頃の

お洒落なスタイルも変わらずバーキンさんの人間性の素晴らしさ、そのオーラがお人柄から

溢れているように思いました。