虹の小箱

2016年06月19日 道成寺

書きかけのまま非公開日記になっていた(^^;;

鎌倉能舞台の中森貫太さんの4度目の道成寺。次は3代目の披きかしらね?なんて思いながら観ていました。6月は異常に忙しいのがわかっていたのでなかなかチケットを買う決断が出来ずにいて、買おうとした時は正面には良さそうな席が残っていませんでした。でも、よくよく考えたら能が道成寺だし狂言が鍋八撥だから脇正の真ん中辺りが鐘入りも能力コント狂言の側転も見やすくていいんじゃないか?と思って購入。とても楽しく拝見。

道成寺、前場はじっくり進んだし恨めしげに鐘を見込んでからの鐘入りもきれいでよかったのだけれど、後場はもう少し間を変化させてもよかったんじゃないかしら。淡々と同じテンポで展開してしまい、ワキの留めに重さが出なかったような気がした。もちろん、ここがじっくり観たいというこちらの呼吸と合わなかったという私個人の印象に過ぎないのだけれど。

鍋八撥、国立の橋掛かりは長いから側転で幕入りは大変だろうなーと思っていたけれどすごいスピードできれいに回りながら入って行って思わず拍手したくなってしまった(⌒-⌒; )狂言方は身体能力の高い人が多いなあ。

葛西さんの拍手による人数決めという展開、さすがに飽きてきた。面白かったのはご本尊が都の方を向いていたということ。やっぱり一度は道成寺に行ってみたいものです。電車の乗り継ぎは大変そうだし、主要駅からレンタカーがいいのかしら。

2016年06月14日 武田信玄みたい

今日になって山崎館長の訃報が流れてる。ってことは私が気付かなかったのではなくて日曜まで伏せられていたの?我が死を伏しておけと影武者をたてた信玄公みたいですね。きれいな去り際、やっぱり素敵な方です。最近、ただ歳をとったというだけで横柄になったりすぐにキレたりする中高年男性は見習ってほしいです。

色々な人と対談なさっているはずだし、対談集とか出版されないものでしょうか。日本はもっと日本独自文化大事にしてほしいです。ドナルド・キーン先生や鳥越文蔵先生などから、引き出せるだけ引き出して多くの若者日本文化のなんたるかを教えてほしいです。

2016年06月12日

ちょっと変わった風流つきの「翁」でした。貴重な面を使っての連続公演の初回になります。最近は一寸先も見えない人生を送っているのでセット券などは買うことができないので、第一回だけになると思います。面は、どうなんでしょう?近くで観ないと違いはわからないような気もしました。

なんと情けないことに、今日今日まで横浜能楽堂山崎先生がご逝去されたことを知りませんでした。もしかしたら耳に入っていたのかもしれませんが、自分の身内のことでいっぱいいっぱいになって通り過ぎてしまったのだと思います。放送を聞いて慌ててロビーに走り、遺影を拝見して愕然……手を合わさせていただきましたがひどく悲しい思いで紅葉坂をくだりました。そういうわけで、そっちの方が衝撃的で公演を観た感想は吹っ飛びました。今更ですが、今まで素晴らしい企画をたくさん催して下さり、ありがとうございました。何度もお近くで拝見しては「またいらしてる」と思うのが密かな歓びでもありました。心から寂しいです。

2016年05月28日 武田の杜 薪能

今年で第12回だそうです。最初の頃は来ていたけれど、なんだかんだ忙しくてしばらく来られませんでした。私は土日は空けているから忙しかったのは主に家人。一緒でないと甲府まで往復は厳しいので一人では無理だと断念することが続いていたというわけ。今日家人が暇なので(市の理事から県の理事になったら土曜にいることが増えた)久しぶりに甲府の武田神社へ。

今日満席だったそうですよ。地方で薪能を個人…しかもお能の家でなく一般家庭に生まれて高校からお稽古をなさったという方です…の力で12年も続けるというのは、一口には言えないご苦労があったことと思います。すごいなあ、と心底思います


で…よく書きますが、席に恵まれない人間でして(^^;前の席の男性がおシテの動きに合わせて左右に頭を傾ける方でした…それに合わせて私が頭を傾けたら後ろの人に迷惑なので座ったまま見える舞台向かって右1/3くらいを見ながら、しどころになると上半身を縮めて前の人の肩先あたりから目だけ出して見る、という、家人いわく「すごく怪しい動きだった」でなんとか目視。曲が「船弁慶」だったので「ここは見ないとあかん」がよくわかって助かりました。でも、静だけでも一番後ろに立ってでいいから全体を観れたらよかったな。正面の椅子、大阪の文楽劇場みたいに半分ずつずらしたらいかがでしょうかね…


………関係ない話

今日は裏富士にある義父の別荘に泊まることにして来ましたが、また賞味期限切れの食品を片付ける作業が待っていました。今年になってから何組も来てるのに、なんで誰も、2年も3年も前に期限が切れてるものを処分しないんでしょう。これが嫌でここに来るのを避けてるのに…

2016年05月21日 セルリアン昼の部

ダイレクトメールに宝生の武田孝史さんの名前を見つけて「買いー!」と思ってゲット。その時はまさか、翌日が母の四十九日の納骨になるとは思いもよらず……体力に自信のない私は渋谷まで行って帰って翌朝早くに前橋まで行く自信がなくて高崎に宿をとった。母のために来てくれる夫にたまにはご馳走しようとホテルのレストランを予約していたのに高崎線が人身事故で遅れていて、慌てて新幹線を使う羽目に……おかげで能の余韻は吹っ飛んでしまった。

ひとつだけ。前場の終わりにシテが自分はその時の海人幽霊だと名乗った時に、なんと、顔が変わって見えたのだ。「え?」と思って目をパチパチして見直してしまった。仕方に語っている時の切羽詰まったような表情が一転、柔和な、というか我が子を慈しむ母の顔になった。面なのにそんなわけないじゃないかと言わば言え!私にはそう見えたのだからしょうがない。

あと、子方ちゃんがお父様に瓜二つすぎて、何度も見比べてしまいました!