虹の小箱

2016年05月21日 セルリアン昼の部

ダイレクトメールに宝生の武田孝史さんの名前を見つけて「買いー!」と思ってゲット。その時はまさか、翌日が母の四十九日の納骨になるとは思いもよらず……体力に自信のない私は渋谷まで行って帰って翌朝早くに前橋まで行く自信がなくて高崎に宿をとった。母のために来てくれる夫にたまにはご馳走しようとホテルのレストランを予約していたのに高崎線が人身事故で遅れていて、慌てて新幹線を使う羽目に……おかげで能の余韻は吹っ飛んでしまった。

ひとつだけ。前場の終わりにシテが自分はその時の海人幽霊だと名乗った時に、なんと、顔が変わって見えたのだ。「え?」と思って目をパチパチして見直してしまった。仕方に語っている時の切羽詰まったような表情が一転、柔和な、というか我が子を慈しむ母の顔になった。面なのにそんなわけないじゃないかと言わば言え!私にはそう見えたのだからしょうがない。

あと、子方ちゃんがお父様に瓜二つすぎて、何度も見比べてしまいました!

2016年05月06日 狂言を観る会@高崎

「二人袴」「文荷」「名取川」

二人袴は面白い曲でいつも笑うのだけれど「見える部分ばかりを気にしていた自分の身を振り返った」と仰った方がいたそうで、そうか、そういう見方ができるってすごいなーと思った。私自身、若いから「正面から見たら金ピカでも横から見たらペラペラだったり後ろに回ったらハリボテだったり、という人間にはなりたくない」と思ってきたはずなのに、いつの間にか周りを回る努力を忘れていたのかもしれない。削いで削いで行った先に揺るがない芯のある人間であらねば、生きた意味がないではないか。自分に芯はあるのか?タマネギみたいにむいていったらなくなるんじゃないのか?何ひとつとしてやり遂げてはいないのではないか?怖くなる。このまま消えるのは嫌だ。

2016年05月03日 休日の鎌倉

ここ数日忙しかったのもあって、朝早くから人並みにもまれて到着するまでに疲れ、しかも用意した差し入れ玄関に忘れて手ぶら(^-^;でがっくり、ついついうとうと。帰りはまるで通勤ラッシュ帰宅してから倒れるように爆睡でした。


前回の感想も書けてませんが、明日また5時起きなので今日のもまた後日。装束にちょっと驚きましたが、意図して決めたものだと聞いて納得。こんなライトカラーの小鍛冶、初めてでした。

2016年04月19日 第13回萬歳楽座

久しぶりの観能が「翁」しかも天の川風流つき。色々感想はあるが、まだ帰宅途中の電車に揺られてて、帰宅したらソッコー寝たいので明日書きます

「翁」はいいなあ、やっぱり。

さて。これは5/6深夜に書いています。実は、三番三の東次郎さんが何度か今までには拝見したことのないような苦渋の表情(普通に見てたらわからないと思うくらいの微妙な表情)をなさったのが気になっていて書けずにいたのです。腰の手術は大成功だったそうですが、目眩が残っていると伺っていたので、柱を見上げて鈴を振る時に目眩がしてお辛いのかしら?などと心配してしまって。でも、今日伺ったら、昔傷めた肩が思うように上がらないというのが原因だったようで、そういう整形外科的なことならば余計な心配だったな〜、もっと楽しんで観ればよかったな〜と。6月にまた拝見するのがとても楽しみです。

2016年03月10日 千手

何度か観ていますが、初めて「いい曲だな」と思いました。小書がついていてすっきりまとめられていたためかもしれませんが、上演前のおシテさんご自身による解説で土台が出来た上で観たのも大きいと思います。

まず、ツレ(重衡)にいい方を選ばれましたね。味方玄さんはハコビがとにかくきれいなのです。ちゃんと重衡の格で出て来られて舞台に来られるまでハコビだけで物語の空気を作ってしまわれました。

この曲はツレの格が高いので、ともすれば千手が霞んでしまうことがありますが、今日の千手は、なんて言うのかな、悲しんでいるのに弱々しくはなくて、必死自分の中で闘っているような芯があってくっきりしていました。

橋掛かりでのしおり結構長かったのですが、私はむしろその前の、舞台でふっと足を止めて重衡を見たり、橋掛かりから見込んで今にも叫びだしそうに足を出しかける辺りが落涙ポイントでした。もししおりがなくても彼女の悲痛な思いは出ていたと思います。

千手が舞う間、四季折々にふたりで過ごした様々な時間を思って、雨の音や風の音、空にかかる月の光などなどが浮かびました。それは解説で「1年2ヶ月ほど共に過ごした」と聞いたおかげです。解説大事ですね(^ ^)


携帯鳴らした人!レッドカード