金沢文庫と称名寺ほか

前から一度行ってみたいと思っていた横浜市称名寺を訪れる。
やけに揺れる京浜急行金沢文庫駅下車。住宅街を少し歩くと赤門があり、そこから参道が始まる。立派な仁王門には関東では最大という金剛力士像がある。
中に入ると、水鳥たちが遊ぶ広々とした池(阿字池)があり、対岸にお堂が見える。池には赤い橋がかかっていて、まさに浄土式庭園らしい美しさ。
橋は反橋と平橋がかかっていて、ちゃんと渡れたはずだが、老朽化が激しく崩落の危険があるとかで平橋が昨年3月に撤去され、反橋も通行禁止となっていた。称名寺鎌倉幕府の実力者・北条実時が建てた真言律宗の寺で、金堂には弥勒菩薩、茅葺きの釈迦堂には清涼寺式の釈迦如来像がいらっしゃるそうだ。
今日は春のような陽気で、池畔にはオオイヌノフグリが咲いていた。
実時ほか金沢北条氏の墓所なども拝んだ後、トンネルをくぐって金沢文庫へ。これは北条実時が和漢の書物などを集めた私設図書館だが、今は神奈川県立の歴史資料館のようになっている。
ざっと見物して駅に戻り、新逗子駅へ。15分ほど歩いて坂東三十三カ所巡礼の第二番札所の岩殿寺にお参り。長くて急な石段を登りきって振り返ると遠く相模湾が見えた。タイワンリス1匹。
第十四番札所の弘明寺にも寄って帰る。