このところ、庭でショウリョウバッタをよく見かける。何匹かいるようで、飛ぶ時にキチキチキチ…と音を立てるやつと、音を立てないのがいる。どうやら、音を立てるのがオスらしい。
この写真のは音を立てずに飛ぶので、メスなのかな。それとも、オスでもたまには静かに飛びたい時があるのかもしれない。
ところで、子どもの頃、キチキチキチと音を立てて飛ぶのをキチキチバッタと呼んでいて、ショウリョウバッタとは別の種類だと思っていたが、高校の美術部を舞台にした4コマ漫画『スケッチブック(4)』の中にこんなセリフが出てくる。
「ショウリョウバッタは飛ぶときにキチキチいうけど、ショウリョウバッタモドキはキチキチいわないんだよ。
でもキチキチバッタと呼ばれていたのはこのショウリョウバッタモドキで、キチキチいうショウリョウバッタとは別の種なんだよ。
つまりキチキチいわない方がキチキチバッタで、キチキチいう方がキチキチバッタじゃないんだけど、俗称はやっぱりキチキチいう方がキチキチバッタで、本来のキチキチバッタは改名されて…」
これ、女子高生のセリフとはとても思えないけど、2年生女子・栗原先輩のセリフである。
先輩から一方的に昆虫ウンチクを聞かされている後輩・夏海のセリフは「あの…よくわかりません」で、これが一応オチになっている。
ちなみに栗原先輩のセリフの続きは、キチキチバッタは改名されてショウリョウバッタモドキになった、ということらしい。調べてみると、「キチキチバッタ」はショウリョウバッタモドキの旧名と書いてあったからね(Yahoo!百科事典)。
ということは、僕の子ども時代はまだ改名前だったとすると、キチキチいうのをキチキチバッタと呼んでいたのは間違いだったということか。でも、栗原先輩によれば、俗称ではキチキチいう方がキチキチバッタと呼ばれていたらしいから、あながち間違いだったとも言えない? なんか、ややこしい。
とにかく、この『スケッチブック』、美術部員たちのまったりした日常を描いた話のはずなのに、やたらに昆虫や植物に関するマニアックすぎる雑学にあふれている。僕は面白いと思うし、大好きだが、いったいどこが面白いんだか…と思う人もいるのだろうね。その微妙な感じがいいのだ! ネコもたくさん出てくるので、ネコ好きにはたまらないかも。
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