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Peepooblue’s Notebook

2014-05-19

[]都民の森(1日目) 20:50

 今年も東京都檜原村都民の森で開催される1泊2日の自然教室イベント「野鳥のコーラスと哺乳類・星座観察」(5月17〜18日)に参加してきた。

 5月17日、土曜日。電車とバスを乗り継いで、9時半前に標高1000〜1500メートルに広がる都民の森に到着。バスを降りると、すぐにオオルリの声が耳に届く。続いて、ツツドリヒガラミソサザイ…。いいねぇ、この感じ。

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 昨年は雨が降ったり、霧に包まれたりの天候だったが、今回は最高の天気だ。

 都民の森の拠点施設、森林館で受付を済ませ、参加費(保険料)として100円を支払う。

 森林館の屋根でキセキレイがしきりにさえずっている。

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 今年は2月に関東で記録的な大雪が降ったが、都民の森でも豪雪だったらしく、その時の写真が展示されていた。積雪は2メートル近かったようで、園内の道は完全に埋没し、あちこちで雪崩が発生し、森林館の建物内にも窓ガラスを突き破って雪がなだれこんできたそうだ。そこの窓は今もまだガラスが入らず、シートをはったままだ。東京都の予算が出ないのだろう。予算を増やすためには利用者が増える必要があるわけだが、今日の参加者も20人ほどと意外に少ない。定員オーバーで抽選にならずに済むのは助かるが、ちょっと寂しい。去年は悪天候で、キャンセルも出て、もっと少なかった。

 とにかく、10時からイベント開始。午前中は富士山麓に在住の動物写真家・中川雄三さんによる動物や野鳥に関するレクチャー。子どもたちもいるので、写真や動画を使って分かりやすい内容。ネズミやリスの仲間は4本指で、ミッキーマウスも4本指、というのは初めて知ったような気もするし、前にも聞いたような気もする。

 こういうイベントに参加する子どもたちというのは当然ながら自然や動物、野鳥が好きな子たちで、去年も会った常連の小学生の女の子もいる。こういう子どもたちは日本の希望の星だね。

 昼食後、野外観察。中川さんや都民の森の名物ガイド浦野守雄さんの案内で山の中を歩く。ここ数年、都民の森野鳥の数が減っているという話だが、今年はゴジュウカラキクイタダキが激減し、コマドリも通り過ぎるだけのようだ。

 山芍薬の花。雪の影響で開花は遅れ気味らしい。

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標高1078mの展望台より)

 キビタキの声が聞こえる。野鳥の声真似の達人・浦野さんがキビタキの声を真似ると、縄張りを侵害されたと勘違いしたホンモノがそばまでやってきた。でも、茂みの中で、辛うじてそこにいるのがわかる、といった程度。

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 ほかにセンダイムシクイの姿も確認。声だけならツツドリオオルリヒガラなど。ノウサギのフンもあった。

 フデリンドウ。これはもう咲き終わった花か?

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 大雪と雪崩で倒壊したあずまや。

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 落差33メートルの三頭大滝

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 滝を見るためのつり橋。何度もこのアングルで写真を撮っているが、年々周囲の樹木が育っているのがわかる。実際に渡ってみると、年々橋が老朽化しているのも感じる。まだ大丈夫だろうけど…。

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 休憩小屋の屋根も雪で折れている。

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 あたりはピカピカの新緑。

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 沢沿いに登ると、枯れたブナにアオゲラの食痕。カミキリムシクワガタの幼虫を探したのだろう。

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 カケスがいた。

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 オオルリ

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 この後、オオルリ♀の姿も確認。ミソサザイも2羽確認。

 標高1162メートルのテラスからの眺め。少し雲が出てきた。

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 ラショウモンカズラ。シソ科の多年草

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 都民の森シンボルツリー、とちの木。

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 予定より遅れて16時45分に森林館に戻ってきた。

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 少し休憩した後、天体観測ボランティアの方による星や星座に関する話を少し。

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 その後、夕食。すでに都民の森は閉園し、夜間は奥多摩周遊道路も閉鎖されて、この一帯は無人境となるが、今日はイベント参加者のためにレストランも延長営業してくれている。

 その間にすでに森林館の裏手斜面にテンが出てきたようで(17:40)、18時10分に2匹目が出てきた。冬毛の白い顔から夏毛の黒い顔への変身途中で、この個体はまだ顔が白っぽい。

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 どうやら近くに巣穴があるらしく、毎日同じ時間帯にテンが通るらしい。今日はそこに特別にパンくずが撒いてあるのだ。

 それを狙ってカケスも次々とやってくる。少しもじっとしていないので、こんな写真しかないけど。

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 本格的に夜行性動物観察に入る前に森林館のコウモリの巣箱から出るヒナコウモリを観察。

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 コウモリの出す超音波の周波数を人間の可聴域まで下げる機器を通じて、コウモリたちが巣箱の中で目覚めているのが分かる。だんだん騒がしくなって、巣箱から飛び出していく。これから夜空を飛び回り、蛾や蚊などの虫を食べまくるのだ。巣箱やそれ以外の場所から十数匹が夜空へ飛び立っていくのを見て、再び研修室に戻り動物観察。

 結局、テンは4匹、ハクビシンも3匹出てきた。同時にハクビシン3匹にテン1匹というシーンも。

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(顔の黒いテン)

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ハクビシン

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 今回は残念ながらタヌキの出没はなかった。ついでながら、今朝はどこかの養鶏場の罠にかかったキツネが森に放されたといい、早く着いた人たちは立ち会ったらしい。都民の森にはツキノワグマもいて、最近も目撃情報があるし、シカやイノシシ、ムササビ、モモンガなど、いろいろな動物が生息していて、平成2年の開園以来、29種類の哺乳類が確認されているそうだ。そういえば、昼の散策でもシカやイノシシの足跡はあった。

 テラスでの天体望遠鏡を使った天体観察は雲の切れ間から、という感じだったが、土星火星ヘルクレス座球状星団M13などを見た。

 トラツグミが鳴いている。この声を聞くと、誰もいない真夜中の公園でひとりでに揺れるブランコの軋んだ音…そんな想像をしてしまう。鳥の声というにはあまりに不思議で、むかし鵺(ヌエ)として恐れられたというのも頷ける。

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(鵺が鳴く都民の森の夜空。都心方面が明るい)

 21時半すぎに東から月が昇ってきた。ビックリするほど明るい。

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 動物、星空ともに一応満足して、22時頃には持参の寝袋に潜り込む。