ライオンの子どもたち

 多摩動物公園で去年4月に生まれたライオン姉妹(母ナナ)、イチゴとニイナは元気に育ち、もう赤ちゃんとは言えない風貌になっている。




 一方、去年12月18日に生まれたルエナの仔、ルーク♂とレイア♀は先月末に2頭とも死んでしまった。公式サイトの発表によれば、生まれつき気管の形成異常を抱えており、生後2か月が経過しても通常の子どもの1か月齢ほどにしか成長できなかったとのこと。初産だった母親のルエナがかいがいしく世話をしていたので様子を見守っていたそうだが、体重減少と呼吸困難の症状が認められたため、2月23日に動物病院に緊急収容し治療にあたったものの、24日にルークが呼吸不全で、28日にレイアが肺炎で相次いで死亡したという。生態系の頂点に立つライオンのような強い動物は自然界で数が増えすぎては困るので、子どもが無事に育つ確率は低くなっているということだろうか。

 左がレイア、右がルーク。元気にライオン園を走り回る姿が見たかった。

 さて、多摩動物園のライオン園は1964年からライオンバスを走らせ、車内から間近にライオンを観察できる世界で初めてのサファリ形式の展示で知られるが、ケニア・ナイロビのイスラム寺院を模したバス発着場が老朽化のため建て替えられることになり、今月いっぱいで運行休止となる。再開まで数年かかるそうだ。


 僕は多摩動物公園には何度も行っているが、ライオンバスは子どもの頃に一度乗ったぐらいだ。

 もうすぐ見納め。


 まったりライオン。


(過去の写真から)1979年8月の新地駅
 常磐線福島県最北の駅・新地。

 2011年3月11日、新地駅は大津波に襲われ、停車中だった電車も押し流され大破。乗客は車内に乗り合わせた警察官の誘導で高台に避難し、奇跡的に無事だった。この区間常磐線は現在も不通のままで、新地駅は山側へ移転して再開をめざしている。