野田の放鳥コウノトリの現況

 千葉県野田市コウノトリの野生復帰プロジェクトが始まって3年。これまでに6羽が放鳥されて、5羽が生存。
 2015年生まれの「未来」(みき♀)はこのところ秋田県の大仙市・仙北市付近にいる。過去2回の冬は岡山県あたりの瀬戸内海付近で過ごしており、今年はどうなるか。
 同じく2015年生まれの「翔」♂はもうずっと高知県の大月町・宿毛市付近に定着。何度か台風にも遭遇しているはずだが、よほど居心地がいいのだろう。
 2016年生まれの兄弟のうち、「きずな」は新潟県内からほとんど出ていない。今日現在は長岡市小千谷市付近にいる。
 「ひかる」はずっと栃木県あたりをうろうろしていたが、最近、西へ移動を開始して、今は兵庫県の神戸市付近にいる。この先、どこまで行くか。
 そして、今年生まれた「ヤマト」♂は6月に放されて以来、ずっと野田市周辺に留まっている。コウノトリの舞う里づくりをめざしてプロジェクトを始めた関係者にしてみれば、過去2年の放鳥個体はあっというまに遠くへ飛んで行ってしまったので、1羽ぐらいは地元の空を飛び続けてほしいだろう。