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Peepooblue’s Notebook

2017-07-12

[][]小湊鉄道の旅5(最終回) 06:12

 7月8日に千葉県小湊鉄道を旅した時の話の最終回。

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 養老渓谷駅から上総牛久駅までのんびり走るトロッコ列車の旅を堪能して、もう夕方だし、普通ならあとは帰るだけなのだが、16時32分発の養老渓谷行きに乗って、2つ目の上総鶴舞駅で下車。

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 大正14年の開業時の姿をほぼそのまま留めている駅で、駅舎と貨物上屋、旧鶴舞発電所の3つの建造物が国の登録有形文化財になっている。

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 今日も午前中、映画の撮影が行われていたらしい。

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 出札窓口。今は無人で、ここで切符を買うことはできない。

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 駅事務室。昭和のテレビ。

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 駅前から出るバスは平日2便、土曜・休日は1便。

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 ずっと変わらない鶴舞駅だが、個人的にショックだったのは駅舎脇に高くそびえていたノウゼンカズラがなくなってしまったこと。伐られてしまったのだろうか。

 1995年の夏に初めての自転車旅行でこの駅を通りかかった時、駅に咲くいかにも夏らしい南国的なオレンジ色の花が印象的だった。旅行後に調べてみて、僕は初めてノウゼンカズラという花の名を知り、その後、自分でも育てるようになったわけだが、その思い入れのある鶴舞駅ノウゼンカズラが消えてしまった。

 ただ、この植物は案外しぶとくて、地中に少しでも根が残っていれば、どんどん生えてくる。実際、駅舎脇の雑草の間から何本も芽を出し、茎をのばしている。また盛大に花を咲かせる日が来るかもしれない。

 過去の写真から上総鶴舞駅ノウゼンカズラ

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 駅舎脇の木はなくなったが、旧上り線ホーム上のノウゼンカズラは健在。

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 国登録有形文化財の旧鶴舞発電所。開業当初、小湊鉄道各駅の電灯用に発電し、さらに沿線の村にも電力を供給していた。

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2015年7月撮影)

 これも文化財の貨物上屋。ここで鶴舞駅発着の貨車の積み下ろしをしていたのだ。

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 鶴舞駅では今は駅舎のある1番線しか使用していないが、もともとは3番線まであった。かつては上り下りの列車行き違いだけでなく、貨物列車が旅客列車をやり過ごすなんてこともあったのだろう。

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 ホームの片隅に咲くカンナ。

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 列車が来た。

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 上総鶴舞駅で23分間の滞在を終え、17時01分発の五井駅に乗り込み、そのまま終点まで。

 五井到着は17時38分。

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 小湊鉄道の旅、今回はこれにておしまい。

miyotyamiyotya 2017/07/12 20:34 こんばんは。
千葉県へようこそ!そして小湊鉄道の旅を具体的にご紹介くださって本当にありがとうございました。
千葉に住みながら、まだまだ知らないことが沢山あって、
貴ブログを拝見して様々な事を学びました。
友人と一度ゆっくり小湊鉄道の旅をしようと約束していますが、
お互いに体調を崩したりして未だに実現していません。

peepoobluepeepooblue 2017/07/13 05:02 miyotyaさん
コメントありがとうございます。
小湊鉄道は千葉県の中でも過疎化が進んだ地域を走っているので、千葉にお住まいの方でも沿線住民を除けば、まず乗ることはないのでしょうね。
でも、こんな鉄道風景は日本国内では北海道や九州のローカル線でも見ることはできません。それが首都圏に残っているというのは奇跡的だと思います。
その分、バリアフリー対応が不十分であるなど課題はいろいろあるのですが、今回、再び乗ってみて、小湊鉄道という存在自体が文化財だと思いましたし、昔のままの駅舎は神社仏閣と同じぐらい大切に残してほしいと思いました。
ぜひ一度乗ってみてください。
トロッコ列車も最高でした。運行スケジュールなど小湊鉄道のホームページをチェックしてみてくださいね。

numapynumapy 2017/07/14 11:54 ああ、やっぱり千葉は日本のオアフですね。
ハイビスカス、カンナ・・・これでウクレレの音なんか聞こえてきたらウレシイっ!

peepoobluepeepooblue 2017/07/14 22:28 numapyさん
こんばんは。
房総というのは東京からも近いのに、なぜか南国的なイメージがありますね。
そして、夏の花が似合う気がします。

2017-07-11

[][]小湊鉄道の旅4 17:22

 7月8日に千葉県ローカル線小湊鉄道の沿線を旅した時の話の続き。

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 終点の上総中野で折り返し、14時04分発の五井行きに乗り、次の養老渓谷駅に14時12分着。ここで下車。

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 この駅の駅舎も国の登録文化財である(養老渓谷上総中野間の板谷隧道文化財)。

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 この駅には足湯がある。2人連れの先客がいた。

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 ズボンの裾をまくって足を入れると、冷たい。温泉ならぬ冷泉だ。気持ちいい。

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 しかし、2つある浴槽のうちのもうひとつに足を浸けている2人連れは「熱いね」などと言っている。

「そっちは熱いんですか?」

「そうなんです、熱いのと冷たいのと両方あるんです」

 2人は冷たいほうに移動してきた。僕はもうひとつに足を入れてみた。

 なるほどけっこう熱い。温かい、よりちょっと熱めといった感じ。まぁ、これはこれで気持ちいいけれど、やはり今日は冷たいほうがよい。

 あとからさらに2人来て、熱いほうに足を浸けているので、彼らにも「こっちは冷たいですよ」と教えてあげる。

 足湯小屋の隅にアマガエルがうずくまっていた。

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 間違って熱い湯に飛び込まなければいいけれど。

 駅前では地元の産物の直売をしていて、「あさりいなり」を買う。2個で220円のはずが、売れ残りだからか100円だった。美味。

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 さて、ここからはトロッコ列車に乗ってみよう。15時13分発の「里山トロッコ4号」がある。運賃のほかに500円の乗車整理券が必要で、2日前までに申し込むように書いてあるが、「当日券あります」の掲示が出ていて、窓口で買えた。

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 窓のないトロッコ列車なので、梅雨の時期限定サービスで「雨」と「飴」をかけてサクマドロップのおまけ付き。

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 もちろん、今日は雨の心配はなく、絶好のトロッコ日和だ。

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 15時ちょうどに汽笛が聞こえて、「里山トロッコ3号」が到着。 

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 SL風ディーゼル機関車。けっこう本物っぽく見える?

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 外観はSL風だが、運転台内部はさすがにSL風とはいかない。バック運転に備えたモニターもある。

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 運転士の服装はSL機関士風。

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 4両編成の客車は両端が窓のある車両、真ん中の2両が窓なしのトロッコ車両。僕はトロッコに乗車。空いている。

 15時13分に発車。列車はゆ〜っくりとバックで動き出した。

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 緑の風が車内を吹き抜け、気持ちいい。この手のトロッコ列車は全国各地で運転されているが、僕はまったく初めて。想像以上に気持ちよくて、楽しい。

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 有形文化財に登録されている第四養老川橋梁。長さ78メートル、高さ20メートル。

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 鉄橋の真ん中で停車するサービスがあったりするのかと思ったが、それはなかった。

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 先ほど訪ねた上総大久保駅は通過だが、通過駅でもすべて安全確認のため一旦停止。

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 先ほど僕がトロッコ列車を撮影した場所。

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 これも登録有形文化財の大久保隧道。車窓さんにもらった案内パンフレットによれば、トンネルの長さ421メートルは房総最長らしい。

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 先ほど歩いた道と並行する区間アジサイが咲いている。シカを見たのもこのあたり。

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 月崎駅

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 夏の日差しがまぶしい田園地帯を走ったり、薄暗い森の中に入ったり、地層がむき出しの切通しを抜けたり、トンネルに入ったり。まったく退屈しない。ゆっくりなのが嬉しい。いつまでも乗っていたい。そんな気分にさせられる。ひっそりとヤマユリも咲いていた。

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 これも文化財の月崎第一隧道。134メートルに突入。

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 飯給駅。これで「いたぶ」と読む。

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 曲がりくねりながら流れる養老川を見下ろす。

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 この列車の唯一の途中停車駅、里見。上総中野行きが交換待ち。

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 対向列車の乗客からも注目を浴びる。

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 里見到着15時45分。普通なら18分ほどの区間に32分を要した。でも、まったく問題ない。

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 この駅も駅舎が文化財登録されている。

 里見はタブレット交換が見られる貴重な駅だ。

 鉄道用語としてのタブレットは通行手形のようなもので、単線区間で特定の駅間(閉塞区間)に1つのタブレットしか存在せず、それを持たなければ列車が進入できないようにすることで列車同士の衝突を防ぐ仕組みである。かつては全国の単線区間で採用されていたが、今どき、こんな古典的な方法を残しているのは希少だ。小湊鉄道では上総牛久上総中野間で行われていて、途中の里見で区切られた2つの区間にそれぞれ1本の列車しか入れないようになっている。

 客車最前部にいる運転士が革製のキャリアに収めた里見までのタブレットを駅員に渡し、対向列車が携えてきた里見〜上総牛久間のタブレットを受け取れば出発進行! まさに文化財的、いや国宝級の光景だ。

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 先に着いていた上総中野行きは里見〜中野間のタブレットを受け取るまで発車できない。駅員さんはそのタブレットを持ったまま、この列車を見送っている。

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 山あいの区間を抜けて、車窓が広々としてきた。

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 トンボがスィーッと車内を通り過ぎてゆく。

 汽車のシルエット。沿線のあちこちで子どもたちが手を振っている。女性の車掌さんが手を振り返している。

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 養老川をせき止めたダム湖高滝湖が見えてきた。

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 高滝駅も駅舎は文化財。使われなくなあった下り線ホームにはラベンダーが咲いている。

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 高滝を発車すると、ダムで幅が広がった養老川を渡る。

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 上総久保駅。大イチョウがシンボル。

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 カーブの向こうに上総鶴舞駅が見えてきた。昔の面影を残す小湊鉄道の駅の中でも一番有名な駅で、映画やドラマ、CM、音楽PVの撮影に何度も使われている。今日も午前中、映画の撮影が行われていたらしい。

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 当然、この駅も登録有形文化財。駅舎のほか、貨物上屋、旧鶴舞発電所が登録されている。

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 この列車で牛久に着いた後、もう一度訪ねてみようと思う。

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 上総川間

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 養老渓谷から58分、16時11分にこの列車の終点、上総牛久の1番線に到着。3番線には接続する五井行きが待っている。いやぁ、面白かった。

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 やっぱり平成の世とは思えないような鉄道風景だ。

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 本日のトロッコ運行はこれでおしまい。乗務員が総出で車内を清掃したり、窓を拭いたりしている。この後、五井に回送されるのだろう。

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2017-07-10

[][]小湊鉄道の旅3 08:33

 7月8日(土)に千葉県ローカル線小湊鉄道沿線を旅した時の話の続き。 

 月崎駅で「里山トロッコ1号」が緑のトンネルの中へと遠ざかっていくのを見送ったところから。

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 月崎駅から次の上総大久保駅まで歩こうと思ったが、道を間違えて1時間半近くもムダに歩いて、また月崎駅に戻ってきたところでトロッコ列車に遭遇したわけだが、まだ次の列車まで1時間以上もある。となれば、やっぱり上総大久保まで歩こうと思う。あまりに暑くて、先ほど、ここに戻ってきた時にはもうそんな気にはならなかったが、少し休んだら気力が回復した。

 というわけで、改めて上総大久保駅をめざして歩き出す。4.6キロの道のりである。

 最初の分岐点で先刻は上総大久保駅の方向を示す道標に従って右へ行ったら道が分からなくなったので、今度は「養老渓谷大多喜」の方面標識に従い左へ行く。

 薄暗い山林の中を抜けると、すぐに小湊鉄道のか細いレールが見えてきた。線路は短いトンネル(月崎第二隧道、長さ20m)を抜けてきたところである。

 あとは左に線路を見ながら行けばよい。もう迷うことはない。線路の両側はちょっとした草地になっていてアジサイが植えられている。

 山あいの道で、サルでも出てきそうだな、と思いながら歩いていたら、右手の林がざわつき、何かと思ったら、カラスだった。なーんだ。

 しばらくしたら、また右手のやぶで動物の気配があって、目を向けたら、今度はシカだった。すぐにやぶの奥に逃げ込んでしまったが、鋭い警戒の声が2回聞こえ、そこへバイクが猛スピードで騒々しく走り過ぎたので、さらにもう一度鳴いた。

 しばらく待てば、シカはまた姿を見せるかもしれないと思ったが、そのまま歩き続ける。

 小湊鉄道は緑の中に姿を隠し、長さ421メートルの月崎第二隧道をくぐる。道路の両側が険しい崖になった。鬱蒼とした雰囲気で、岩はコケに覆われ、地面にはシダ類が繁茂している。小湊鉄道沿線を旅すると、植物の旺盛な生命力に圧倒される。日本列島を支配しているのは人間ではなく植物たちなのだな、と実感する。

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 やがて、道路もトンネルへ。

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 トンネルを抜けると、まもなく再び田園風景が広がり、線路とも再会。大久保はもうすぐだ。そして、養老渓谷で折り返したトロッコ列車ももうすぐやってくるはずだ。

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 しばらくすると、汽笛が聞こえた。

 来るぞ。

 緑の中から姿を現すであろう列車を待つ。養老渓谷に機関車の向きを変える転車台はないだろうから、復路は機関車が後ろ向きで列車を引いているのだろうと僕は想像していた。

 しかし、違った。

 列車は機関車を牛久寄りに付け替えることなく、往路と同じ編成のまま、バックしてきたのだ。

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 この写真を見たら、誰もが列車は画面右へと走っていると思うだろうけれど、機関車が後押しして、左へと進んでいるのだった。

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 かつて上野発の夜行列車が行き止まり式ホームに入線する時、尾久車両基地から機関車の後押しで客車の列がゆっくりと入ってきたものだが、あれと同じ方式か。機関車に乗務する機関士とは別にトロッコの先頭部にも運転要員がいるのだろう。

 トロッコ列車はこの後、もう1往復あるので、帰りに乗ってみることにして、とにかく上総大久保駅をめざす。

 田んぼの中にアオサギがいて、写真を撮ろうとしたら、飛び立った。

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 13時10分頃、上総大久保駅に着いた。植物の群れに押しつぶされそうな小さな駅だ。トトロのいる駅。

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 ウグイスがさえずり、ニイニイゼミが賑やか。

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(地元の小学生たちが描いたものらしい)

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 次の列車は13時30分発。まだ少し時間がある。ツーリングライダーがやってきて、しばらく休憩していった。

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 ニイニイゼミの抜け殻。

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 駅のそばには小さな池があり、湧水が流れ込んでいる。トンボが飛び交い、アメンボがたくさんいる。アカガエルもいた。

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 夜になれば、獣たちが水を飲みにやってくるのかもしれない。

 13時30分発の列車がやってきた。上総中野行きで終点まで行く。

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 上総中野13時42分着。接続するいすみ鉄道の列車が待っていた。

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 里見〜上総中野間の通行手形といえるタブレットを持った運転士が反対側の運転席へ。

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 ムーミンのキャラクターが描かれたいすみ鉄道の車両。

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 暑さ対策なのか、エンジンに水をかけている。

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 上総中野に特に用事はないので、14時04分発で折り返す。

 つづく

 

numapynumapy 2017/07/11 07:53 涼しそうだけど、やっぱり暑いんでしょうね。
草いきれが感じられます。
あ〜あ、旅したいなぁ・・・

peepoobluepeepooblue 2017/07/11 09:55 numapyさん
暑かったです!
ただ、関東はもう梅雨明けしたかと思うほど雨が降らないので、意外にカラッとしていて、木陰に入ると涼しかったです。この感じは北海道の暑さに似ているかもしれませんね。
北海道も暑いみたいですね。

2017-07-09

[][]小湊鉄道の旅2 18:06

 馬立駅で15分間の滞在を終え、上総牛久行きのキハ211に乗車。

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 乗客6名。

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 9時02分に牛久に着く。この先は過疎地帯で列車本数が半減し、次の列車は9時54分発。50分以上あるとなれば、次の駅まで歩いたほうが面白い。

 というわけで、例によって隣の上総川間駅をめざして歩き出すが、今日は朝から猛烈に暑い。九州では記録的な豪雨で大変な被害が出てしまったが、関東はもう梅雨明けしたかのような夏空だ。ちなみにこの日の牛久の最高気温は32.9℃だったそうだが、これは日射の影響を受けない場所での観測値なので、炎天下ではこれよりはるかに高かったはずだ。

 牛久の街を抜け、国道297号線に出る。ちょっとの間並行する線路は丘陵越えとなる道路を離れ、丘陵の裾を回るようにやや遠回りしている。

 その線路の彼方からまもなく上り列車がやってくるはず。

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 来た。本当は森の中から姿を現す瞬間を撮りたかったのだが、ちょっと遅れた。

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 牛久の街にさしかかる列車を見送り、歩き出す。あたりからはニイニイゼミの声が聞こえ、道端の草むらではキリギリスも鳴いている。山林の木陰が嬉しい。

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 ひと山越えて、再び田園風景が広がると、田んぼの中にポツンと小さな上総川間駅が見えてくる。

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 草刈りをしているおじさんと目が合い、お互いに最初に出てくる言葉は「暑いですねぇ」。

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 ムクゲの花が咲く上総川間駅はトタン張りの簡素な待合小屋で、文化財にはなっていないが、いい駅である。

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 ニイニイゼミやキリギリスの声に加え、ウグイスホトトギスの声も聞こえるし、カワラヒワがやってきたりもする。木立の中からアマガエルらしき声もするが姿は見えない。

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 駅前には田んぼが広がるばかり。

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 線路の向こうにも田んぼが広がるばかり。

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 なぜかこんなところに犬の彫刻。可愛いような、怖いような・・・。

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 外壁のトタンには謎のカタツムリ。なんとかマイマイとでもいうのか?

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 まだ次の列車まで時間があるので、あちこちにカメラを向けていると、車で来た男性に「この駅は有名なんですか?」と聞かれる。鉄道には詳しくないらしい。有名かどうか、僕も知らないが、この駅より隣の上総鶴舞駅のほうが有名ですよ、大正時代の駅舎がそのまま残っているんです、と教えてあげる。あの駅の魅力は実際に行ってみれば、誰でも理解できるだろう。車は鶴舞方向に走り去った。

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 上総川間9時57分発の列車に乗って、一気に6つ先の月崎駅まで移動。10時22分着。

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 月崎駅文化財である。しかも駅舎だけでなく、ホームも一緒に登録されている。

 月崎駅本屋及びプラットホーム・月崎駅旧下り線プラットホーム

「大正15年の第2期開業時の駅舎で、設計・施工は鹿島組(現鹿島建設株式会社)によるものです。木造平屋の切妻造で屋根は瓦葺、外観は洋風下見板張りです。駅舎待合室前面に間口2間の切妻の玄関ポーチが張り出しています。北側にあった角屋の宿直室は撤去され、現在は旧事務室と待合室からなる主屋が残ります。旧事務室は床を待合室から続く土間としています。このように駅舎内部の改造はあるものの、笠石にコンクリートブロックを用いた延長76mのプラットホームとともに、当初からの鉄道景観をよく伝えています。

 旧下り線プラットホームは、延長77mです。昭和42年月崎駅無人化して単線とするにあたり、使われなくなりました」

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 この駅全体の雰囲気がなんともいえず、いい。

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 今は使われていない下り線ホームにはアジサイラベンダーが植えられている。

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 花が咲き乱れる月崎駅

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 駅舎の住民。

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 こんな貼り紙が・・・。

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 駅前のヤマザキショップパンや飲み物を買う。この地区ではただ一軒の商店だ。ここでも店のおばちゃんと顔を合わせてお互いにまず「暑いですねぇ」。

 ここでは月崎駅硬券切符を販売していて、入場券もあったので、購入。140円。

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 店先に駅の忘れ物のカメラの三脚が置いてある。おばちゃんによれば、月崎駅にはプロ、アマを問わずカメラマンがたくさん来るし、芸能人もたくさん来る、テレビ局はNHKから地元ローカル局までもう全局撮影に来ている、とのこと。

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 さて、月崎から次の上総大久保まで歩こうと思う。

 駅前の通りを南へ向かうと、分岐点があり養老渓谷方面は左となっていたが、ハイキング客用と思われる道しるべでは上総大久保駅は右で、4キロとなっている。けっこう距離があるな、と思いながら、道標に従って右へ行く。県道32号線である。

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 林の中に入ると、だいぶ涼しいが、日なたに出ると、すさまじく暑い。ほかに歩いている人はいない。

 実は今日は東京都などが主催するウォーキングイベント「TOKYOウォーク2017」の第2回大会の日で、いつも一緒に歩く友人たちは今日も参加しているのだが、団体でゾロゾロ歩くのはつまらないので、僕はパスして、こんなところをひとりで歩いているわけだ。

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 旅客機が上空をよく通る。着陸するのか、離陸したのか、羽田か、成田か。よく分からないけど、よく通る。写真を撮ろうと思うが、日差しのせいでカメラのモニター画面が見えづらく、うまく撮れない。

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 相変わらず、ニイニイゼミが賑やかで、ウグイスがよくさえずる道をひたすら歩く。沿道には夏の花がいろいろ咲いている。僕の好きなノウゼンカズラも咲いている。

 暑い中、サイクリストにもけっこう会う。すれ違ったり、抜かれたり。暑いだろうに、と思うが、それは自転車でも徒歩でも同じことだ。風を切って走るぶん、あちらのほうが少しはマシかもしれない。

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 かなり歩いて、そろそろ着いてもおかしくないと思う頃にトンネルがあった。

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 そして、トンネルを抜けたら、君津市だった。えっ?! 君津市。そんなはずはない。小湊鉄道はずっと市原市内を走り、終点の上総中野だけが大多喜町なのだ。君津市に来てしまったということは完全に方向が違う。どこで間違えたのだろう。方角もよく分からないので、太陽の位置から判断しようとしたら、ほぼ真上から照りつけている。

 とりあえず、引き返す。どこかで横道に入って、山を越えれば、大久保に出そうな気がするが、ここはいったん月崎に戻ったほうがよさそうだ。

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(あちこちに咲くヤブカンゾウ

 地図も何もなく、自分が今どこにいるのかもさっぱり分からない。こんな時、あとで地図を見て、自分がどこでどう迷ったのか、調べるのはひとつの楽しみである。今からワクワクする。

 で、ここで帰宅後に地図で調べた結果、分かったことはあのまま歩き続けたら、久留里に出ていたということ。途中で左折して山を越えると大久保に出たのだったが、その地点にはそれらしき道標はなかったように思う。あるいは見落としたのかもしれないけれど。そこに小さな橋があり、下を流れる清流に小魚が群れているのを眺めたので、その場所の風景はよく覚えているし、細い道が分かれて山に分け入っていくのも記憶に残っているのだけれど。

 とにかく、同じ道を引き返して、また月崎駅に戻ってきた。もう正午だ。1時間半近くもムダに歩いてしまった。

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(駅の時計の針は正午を指している)

 駅には立派なカメラを持った人が数人いて、もうすぐトロッコ列車が通ることが分かった。

 上総牛久養老渓谷を結ぶトロッコ列車は途中、里見駅のみに停車して、あとは通過だ。月崎駅にも停まらない。

 時刻表をみると、次の列車は「里山トロッコ1号」。牛久を11時33分に発車して、里見は12時04分発。月崎は里見から2つ目の駅である。もうすぐ来るはずだ。

 しかし、改めて時刻表を見て分かったのだが、このトロッコ列車、やたらにゆっくり走るようだ。普通の各駅停車だと牛久〜養老渓谷間は大体35分前後で走るのに対して、トロッコだと1時間近くかかるのだ。

 普通なら里見〜月崎は8分なので、里見を12時04分に出た列車は12時12分頃、月崎を通るはずだ。ただ普通よりゆっくり走っているので、いつ来るのかよく分からない。

 とにかく、ホームで遊ぶツバメなど眺めて列車を待つ。

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 12時20分になった。いくらなんでも遅すぎる。本当にトロッコ列車は来るのだろうか、という気持ちになる頃、踏切が鳴り出し、SL風の汽笛が聞こえてきた。

 来た!

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 本当に小さな蒸気機関車みたい。

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 ニセSLに引かれたトロッコ列車

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 駅でいったん停車して、すぐに動き出した。

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 なんか面白そうだ。気持ちよさそうでもある。あとで乗ってみようか。

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 ゆっくりと遠ざかっていったトロッコ列車を見送って、さて、と考える。

 次の列車は13時26分発の上総中野行き。上りの五井行きは14時21分発までない。まだ1時間以上も列車は来ないのだった。

 つづく

2017-07-08

[][]小湊鐡道の旅1 10:35

 JR内房線五井駅から房総半島の内陸部に分け入るローカル線小湊鐡道に乗りに出かけてきた。ちょうど2年ぶりだ。

 7時半前に五井駅に着くと、たちまち昭和にタイムスリップ。現代の日本ではここでしか見られない鉄道風景がそこにある。

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 この存在自体が文化財のような鉄道は実際に大正14年の開業当時のままの姿を残す駅舎や橋梁、隧道など建造物22件が今年5月、「小湊鉄道駅舎群等」として国の登録有形文化財認定されたらしい。

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 この「五井機関区機関庫及び鍛冶小屋」も開業当時のままで、文化財登録。そこに昭和30年代〜40年代生まれの気動車キハ200が休んでいる。

 昭和と平成が同居する五井駅

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 上総牛久発の列車がやってきた。聞こえてくる踏切のカンカンカンカンカン・・・という鐘の音も昭和だ。

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 キハ212と211の2両連結。7時41分着。

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 これがそのまま折り返して、7時54分発の上総牛久行きになるのかと思ったら、後ろを切り離して、キハ212の単行だった。それでも車内は空いているが、ワンマン運転ではなく、女性の車掌さんが乗務している。

 小湊鉄道1日フリー乗車券を手に、出発。

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 内房線から分かれると、単線のレールは宅地化の進む田園風景の中をたどる。

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 4分走って最初の駅、上総村上に到着。この駅も駅舎が文化財。前回はここで下車して上総国分寺跡を訪ね、そのまま隣の駅まで歩いたのだった。

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 ここで五井行きと行き違い。鉄道用語でいえば列車の交換。

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 村上の次は海士有木(あまありき)。

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 この駅も駅舎が文化財

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 手書きの駅名標も昔懐かしいスタイル。

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 上総三又を経て、上総山田。この駅舎も文化財。大体、どこの駅も似たような造りではある。でも、どの駅で降りても、それぞれに独特の味わいがある。時間があれば、すべての駅に降りてみたいぐらいだ。

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 この後、いずれも開業時のままで、文化財に登録された第一柴の下橋梁、第二柴の下橋梁、第一養老川橋梁(川沿いのポプラ並木が印象的)を渡り、光風台に到着。小湊鉄道では一番新しい駅で、起点の五井を除けば、唯一、跨線橋がある駅でもある。ここはさすがに文化財ではない。

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 その次が馬立。ここは文化財。このように昔と変わらぬ駅舎が数多く残る小湊鉄道だが、合理化によってほとんどの駅は無人駅になっている。

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 ずっと同じような、でも飽きることのない風景の中を1両だけのディーゼルカーは坦々と走り続け、これも文化財の第二養老川橋梁を渡り、少し家並みが増えたなと思うと、沿線最大の町、上総牛久に着く。この列車もここが終点。8時21分着。ここも駅舎は文化財で、主要駅だから駅員もいる。

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 五井駅でもらった時刻表によると、牛久から8時29分発のトロッコ列車里山トロッコ91号」があるが、姿が見えないので今日は運転日ではないようだ。トロッコ列車は牛久〜養老渓谷間に3往復設定されていて、あとの2往復は運転されるようだから、どこかで姿を見ることはできるだろうし、乗ってみてもいいかな、と思う。SLの外観を模したディーゼル機関車が引く列車で、これだけはある意味で平成っぽい存在といえるかもしれない。

 さて、牛久に初めてやってきたのは1995年の夏に人生初の自転車旅行をした時のことで、川崎から木更津にフェリーで渡り、そこから汗だくになりながら自転車を走らせ、へろへろになってたどり着いた街がここだった。その時、駅前商店街で朝市をやっていた。

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(牛久駅舎も文化財

 朝市は3と8のつく日に開催と記憶しているが、その後は朝市の開催日に来ることはなかった。今日は7月8日だ。ということで、朝市をやっているはずだ、と思い、それを期待して、途中下車せずに牛久まで来たわけなのだが、駅に近いメインストリートに出ても、それらしい気配はない。以前は牛久駅前だけでなく、近隣の駅にも朝市の案内看板が出ていたのだが、それが見当たらない。どうなってしまったのだろう、牛久の朝市。

 ということで、牛久ではすることがなくなってしまったので、今乗ってきた列車の折り返し、8時37分発、五井行きに乗車。

 次の馬立(うまたて)で下車。この駅で降りるのは初めてだ。

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 走り去る五井行き。

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 文化財馬立駅舎。駅員の姿はない。

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 貨物ホームが残っている。この鉄道でも昔は貨物列車運転されていて、貨物ホームに貨車を横付けして積み下ろしをしていたのだ。各駅には当たり前のように駅員がいて、今よりずっと活気があったはず。

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 駅舎の脇に登録有形文化財の解説版がある。

 馬立駅本屋

「開業当初からの駅舎のうちの一つで、建築は大正14年頃とみられ、設計・施工は鹿島組(現鹿島建設株式会社)によるものです。木造平屋の寄棟造で屋根は瓦葺、外眼は洋風下見板張りです。昭和7年頃に小規模な増改築はありますが、待合室と事務室の大部分に大きな改築はなく、出札口や手荷物扱い口カウンター、北側窓際ベンチ、内壁の堅板張の腰板、天井など内外観ともに開業当初からのたたずまいをよく伝えています」

 出札窓口。

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 板で閉ざされた手荷物扱い口カウンター。

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 今のように宅配便のネットワークが発達していなかった頃は全国に張り巡らされた鉄道ネットワーク荷物の輸送を担っており、人々は送りたい荷物を駅に持っていったり、届いた荷物を駅で受け取ったりしていた。昭和の終わりまではローカル線でも荷物車を連結していたものだ。

 それにしても、のどかだ。

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 次の列車が隣の駅を発車した。小湊鉄道ではこんなものでもハイテク設備に感じてしまう(笑)。

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 8時57分発の牛久行き。

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 先ほど五井駅で切り離されたキハ211の単行列車だった。これに乗ってまた上総牛久へ。

 つづく