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Peepooblue’s Notebook

2017-09-01

[]京王5000系 21:08

 今日から9月。雨の予報だった気がするが、僕は降られることはなかった。過ごしやすい一日。

 今月デビューする京王線の新型電車5000系。その試運転列車と遭遇した時の写真。

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 来年春から京王初の座席指定列車として走るが、今月29日より通常列車として営業運転を開始するとのこと。

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 外観もこれまでの京王線の電車とはずいぶんイメージが違うが、一番の特徴は座席が進行方向を向いたクロスシートであること。ただし、90度回転させて、窓を背にして座るロングシートとしても使用できる。

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 座席にはまだビニールシートが掛かっている。

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(きょうの1曲)Elton Dean's NINESENSE/Seven for Lee

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2017-08-25

[]郵便車ポスト 21:29

 品川駅にある郵便ポストならぬ郵便車ポスト。いや郵便ポスト

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 もちろん本物の郵便ポストなので、郵便物を投函できる。

 車体には「クモユニ74001」という車両番号もついている。

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 クモユニの「ク」は運転台のついている車、「モ」はモーターのついている車、「ユ」は郵便車、「ニ」は荷物車を意味する。つまり「クモユニ」だと郵便荷物車で、乗務員以外の人間は乗れない。ちなみに旅客用は普通車が「ハ」で、グリーン車が「ロ」。普通車は昔の三等車なので、イロハのハだ。運転台もモーターもついている普通車だとクモハですね。ほかにも運転台もモーターもない「サ」とか、ディーゼルカー気動車)の「キ」とか、寝台車の「ネ」とか、食堂車の「シ」とか・・・。「ハネ」だとB寝台。

 電車に乗るとき、静かなほうがよければ「サハ」に乗ればいい。鉄チャンの中には「このモーター音がたまらん」といって「モハ」にしか乗らないという人もいるみたいだけれど。

 国鉄時代は荷物や郵便輸送を鉄道が担っていたので、ローカル線でも郵便車や荷物車が連結されていて、郵便車内では職員が仕分け作業をして、駅ごとに郵便を積み下ろすなんてことをしていた。

 ついでにいうと、荷物車は貨物列車と違って、1両の荷物車にいろいろな駅宛ての荷物が積まれていて、駅ごとに荷物を下ろしたり、積んだりしていた。それに対して貨物列車は車両ごとに行き先が決まっていて、駅に着くたびに貨車を切り離したり、また連結したりしていた。のどかな時代だったなぁ。

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 ところで、ポストの横に「0km品鶴線、0km山手線」と書かれたものがある。これは距離標で、起点駅からの距離が表示されている。通称「キロポスト」。

 品鶴線とは品川鶴見を結ぶ路線で、もともとは貨物専用線だったが、今は横須賀線湘南新宿ラインなどの列車も走っている。その起点が品川駅というわけだ。

 では山手線は? 山手線といえば都内をぐるぐる回り続ける環状線だが、起点は品川なのだ。で、渋谷新宿池袋を通って田端が終点。山手線という路線は正式には環状線ではないのだ。では、残りの区間はというと田端から上野を通って東京までが東北本線東京から品川までは東海道本線だ。知らなくてもいいような情報ばかりですね。

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 田端駅の1番線の線路際にある「鑑賞池」。山手線が台地から昔は海だった東京低地に下ったところにあるのが田端で、まさに崖下の駅。その崖から湧き出た水を集めた池で、大きな金魚が泳いでいる。でも、金魚の数がずいぶん減ったような気がする。みんな大きいから高齢金魚ばかりなのか?

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 結局、山手線というのは昔は海辺の駅だった品川からスタートして東京山の手地区を走り、低地に出たところで終点なのだ。だから山手線

(きょうの1曲)Pat Metheny Group/Last Train Home

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2017-07-12

[][]小湊鉄道の旅5(最終回) 06:12

 7月8日に千葉県の小湊鉄道を旅した時の話の最終回。

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 養老渓谷駅から上総牛久駅までのんびり走るトロッコ列車の旅を堪能して、もう夕方だし、普通ならあとは帰るだけなのだが、16時32分発の養老渓谷行きに乗って、2つ目の上総鶴舞駅で下車。

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 大正14年の開業時の姿をほぼそのまま留めている駅で、駅舎と貨物上屋、旧鶴舞発電所の3つの建造物が国の登録有形文化財になっている。

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 今日も午前中、映画の撮影が行われていたらしい。

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 出札窓口。今は無人で、ここで切符を買うことはできない。

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 駅事務室。昭和のテレビ。

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 駅前から出るバスは平日2便、土曜・休日は1便。

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 ずっと変わらない鶴舞駅だが、個人的にショックだったのは駅舎脇に高くそびえていたノウゼンカズラがなくなってしまったこと。伐られてしまったのだろうか。

 1995年の夏に初めての自転車旅行でこの駅を通りかかった時、駅に咲くいかにも夏らしい南国的なオレンジ色の花が印象的だった。旅行後に調べてみて、僕は初めてノウゼンカズラという花の名を知り、その後、自分でも育てるようになったわけだが、その思い入れのある鶴舞駅のノウゼンカズラが消えてしまった。

 ただ、この植物は案外しぶとくて、地中に少しでも根が残っていれば、どんどん生えてくる。実際、駅舎脇の雑草の間から何本も芽を出し、茎をのばしている。また盛大に花を咲かせる日が来るかもしれない。

 過去の写真から上総鶴舞駅のノウゼンカズラ。

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 駅舎脇の木はなくなったが、旧上り線ホーム上のノウゼンカズラは健在。

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 国登録有形文化財の旧鶴舞発電所。開業当初、小湊鉄道各駅の電灯用に発電し、さらに沿線の村にも電力を供給していた。

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(2015年7月撮影)

 これも文化財の貨物上屋。ここで鶴舞駅発着の貨車の積み下ろしをしていたのだ。

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 鶴舞駅では今は駅舎のある1番線しか使用していないが、もともとは3番線まであった。かつては上り下りの列車行き違いだけでなく、貨物列車旅客列車をやり過ごすなんてこともあったのだろう。

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 ホームの片隅に咲くカンナ。

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 列車が来た。

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 上総鶴舞駅で23分間の滞在を終え、17時01分発の五井駅に乗り込み、そのまま終点まで。

 五井到着は17時38分。

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 小湊鉄道の旅、今回はこれにておしまい。

miyotyamiyotya 2017/07/12 20:34 こんばんは。
千葉県へようこそ!そして小湊鉄道の旅を具体的にご紹介くださって本当にありがとうございました。
千葉に住みながら、まだまだ知らないことが沢山あって、
貴ブログを拝見して様々な事を学びました。
友人と一度ゆっくり小湊鉄道の旅をしようと約束していますが、
お互いに体調を崩したりして未だに実現していません。

peepoobluepeepooblue 2017/07/13 05:02 miyotyaさん
コメントありがとうございます。
小湊鉄道は千葉県の中でも過疎化が進んだ地域を走っているので、千葉にお住まいの方でも沿線住民を除けば、まず乗ることはないのでしょうね。
でも、こんな鉄道風景は日本国内では北海道や九州のローカル線でも見ることはできません。それが首都圏に残っているというのは奇跡的だと思います。
その分、バリアフリー対応が不十分であるなど課題はいろいろあるのですが、今回、再び乗ってみて、小湊鉄道という存在自体が文化財だと思いましたし、昔のままの駅舎は神社仏閣と同じぐらい大切に残してほしいと思いました。
ぜひ一度乗ってみてください。
トロッコ列車も最高でした。運行スケジュールなど小湊鉄道のホームページをチェックしてみてくださいね。

numapynumapy 2017/07/14 11:54 ああ、やっぱり千葉は日本のオアフですね。
ハイビスカス、カンナ・・・これでウクレレの音なんか聞こえてきたらウレシイっ!

peepoobluepeepooblue 2017/07/14 22:28 numapyさん
こんばんは。
房総というのは東京からも近いのに、なぜか南国的なイメージがありますね。
そして、夏の花が似合う気がします。

2017-07-11

[][]小湊鉄道の旅4 17:22

 7月8日に千葉県のローカル線、小湊鉄道の沿線を旅した時の話の続き。

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 終点の上総中野で折り返し、14時04分発の五井行きに乗り、次の養老渓谷駅に14時12分着。ここで下車。

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 この駅の駅舎も国の登録文化財である(養老渓谷〜上総中野間の板谷隧道も文化財)。

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 この駅には足湯がある。2人連れの先客がいた。

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 ズボンの裾をまくって足を入れると、冷たい。温泉ならぬ冷泉だ。気持ちいい。

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 しかし、2つある浴槽のうちのもうひとつに足を浸けている2人連れは「熱いね」などと言っている。

「そっちは熱いんですか?」

「そうなんです、熱いのと冷たいのと両方あるんです」

 2人は冷たいほうに移動してきた。僕はもうひとつに足を入れてみた。

 なるほどけっこう熱い。温かい、よりちょっと熱めといった感じ。まぁ、これはこれで気持ちいいけれど、やはり今日は冷たいほうがよい。

 あとからさらに2人来て、熱いほうに足を浸けているので、彼らにも「こっちは冷たいですよ」と教えてあげる。

 足湯小屋の隅にアマガエルがうずくまっていた。

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 間違って熱い湯に飛び込まなければいいけれど。

 駅前では地元の産物の直売をしていて、「あさりいなり」を買う。2個で220円のはずが、売れ残りだからか100円だった。美味。

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 さて、ここからはトロッコ列車に乗ってみよう。15時13分発の「里山トロッコ4号」がある。運賃のほかに500円の乗車整理券が必要で、2日前までに申し込むように書いてあるが、「当日券あります」の掲示が出ていて、窓口で買えた。

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 窓のないトロッコ列車なので、梅雨の時期限定サービスで「雨」と「飴」をかけてサクマドロップのおまけ付き。

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 もちろん、今日は雨の心配はなく、絶好のトロッコ日和だ。

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 15時ちょうどに汽笛が聞こえて、「里山トロッコ3号」が到着。 

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 SL風ディーゼル機関車。けっこう本物っぽく見える?

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 外観はSL風だが、運転台内部はさすがにSL風とはいかない。バック運転に備えたモニターもある。

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 運転士の服装はSL機関士風。

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 4両編成の客車は両端が窓のある車両、真ん中の2両が窓なしのトロッコ車両。僕はトロッコに乗車。空いている。

 15時13分に発車。列車はゆ〜っくりとバックで動き出した。

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 緑の風が車内を吹き抜け、気持ちいい。この手のトロッコ列車は全国各地で運転されているが、僕はまったく初めて。想像以上に気持ちよくて、楽しい。

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 有形文化財に登録されている第四養老川橋梁。長さ78メートル、高さ20メートル。

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 鉄橋の真ん中で停車するサービスがあったりするのかと思ったが、それはなかった。

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 先ほど訪ねた上総大久保駅は通過だが、通過駅でもすべて安全確認のため一旦停止。

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 先ほど僕がトロッコ列車を撮影した場所。

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 これも登録有形文化財の大久保隧道。車窓さんにもらった案内パンフレットによれば、トンネルの長さ421メートルは房総最長らしい。

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 先ほど歩いた道と並行する区間。アジサイが咲いている。シカを見たのもこのあたり。

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 月崎駅。

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 夏の日差しがまぶしい田園地帯を走ったり、薄暗い森の中に入ったり、地層がむき出しの切通しを抜けたり、トンネルに入ったり。まったく退屈しない。ゆっくりなのが嬉しい。いつまでも乗っていたい。そんな気分にさせられる。ひっそりとヤマユリも咲いていた。

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 これも文化財の月崎第一隧道。134メートルに突入。

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 飯給駅。これで「いたぶ」と読む。

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 曲がりくねりながら流れる養老川を見下ろす。

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 この列車の唯一の途中停車駅、里見。上総中野行きが交換待ち。

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 対向列車の乗客からも注目を浴びる。

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 里見到着15時45分。普通なら18分ほどの区間に32分を要した。でも、まったく問題ない。

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 この駅も駅舎が文化財登録されている。

 里見はタブレット交換が見られる貴重な駅だ。

 鉄道用語としてのタブレットは通行手形のようなもので、単線区間で特定の駅間(閉塞区間)に1つのタブレットしか存在せず、それを持たなければ列車が進入できないようにすることで列車同士の衝突を防ぐ仕組みである。かつては全国の単線区間で採用されていたが、今どき、こんな古典的な方法を残しているのは希少だ。小湊鉄道では上総牛久〜上総中野間で行われていて、途中の里見で区切られた2つの区間にそれぞれ1本の列車しか入れないようになっている。

 客車最前部にいる運転士が革製のキャリアに収めた里見までのタブレットを駅員に渡し、対向列車が携えてきた里見〜上総牛久間のタブレットを受け取れば出発進行! まさに文化財的、いや国宝級の光景だ。

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 先に着いていた上総中野行きは里見〜中野間のタブレットを受け取るまで発車できない。駅員さんはそのタブレットを持ったまま、この列車を見送っている。

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 山あいの区間を抜けて、車窓が広々としてきた。

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 トンボがスィーッと車内を通り過ぎてゆく。

 汽車のシルエット。沿線のあちこちで子どもたちが手を振っている。女性の車掌さんが手を振り返している。

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 養老川をせき止めたダム湖の高滝湖が見えてきた。

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 高滝駅も駅舎は文化財。使われなくなあった下り線ホームにはラベンダーが咲いている。

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 高滝を発車すると、ダムで幅が広がった養老川を渡る。

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 上総久保駅。大イチョウがシンボル。

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 カーブの向こうに上総鶴舞駅が見えてきた。昔の面影を残す小湊鉄道の駅の中でも一番有名な駅で、映画やドラマ、CM、音楽PVの撮影に何度も使われている。今日も午前中、映画の撮影が行われていたらしい。

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 当然、この駅も登録有形文化財。駅舎のほか、貨物上屋、旧鶴舞発電所が登録されている。

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 この列車で牛久に着いた後、もう一度訪ねてみようと思う。

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 上総川間。

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 養老渓谷から58分、16時11分にこの列車の終点、上総牛久の1番線に到着。3番線には接続する五井行きが待っている。いやぁ、面白かった。

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 やっぱり平成の世とは思えないような鉄道風景だ。

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 本日のトロッコ運行はこれでおしまい。乗務員が総出で車内を清掃したり、窓を拭いたりしている。この後、五井に回送されるのだろう。

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2017-07-10

[][]小湊鉄道の旅3 08:33

 7月8日(土)に千葉県のローカル線、小湊鉄道沿線を旅した時の話の続き。 

 月崎駅で「里山トロッコ1号」が緑のトンネルの中へと遠ざかっていくのを見送ったところから。

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 月崎駅から次の上総大久保駅まで歩こうと思ったが、道を間違えて1時間半近くもムダに歩いて、また月崎駅に戻ってきたところでトロッコ列車に遭遇したわけだが、まだ次の列車まで1時間以上もある。となれば、やっぱり上総大久保まで歩こうと思う。あまりに暑くて、先ほど、ここに戻ってきた時にはもうそんな気にはならなかったが、少し休んだら気力が回復した。

 というわけで、改めて上総大久保駅をめざして歩き出す。4.6キロの道のりである。

 最初の分岐点で先刻は上総大久保駅の方向を示す道標に従って右へ行ったら道が分からなくなったので、今度は「養老渓谷・大多喜」の方面標識に従い左へ行く。

 薄暗い山林の中を抜けると、すぐに小湊鉄道のか細いレールが見えてきた。線路は短いトンネル(月崎第二隧道、長さ20m)を抜けてきたところである。

 あとは左に線路を見ながら行けばよい。もう迷うことはない。線路の両側はちょっとした草地になっていてアジサイが植えられている。

 山あいの道で、サルでも出てきそうだな、と思いながら歩いていたら、右手の林がざわつき、何かと思ったら、カラスだった。なーんだ。

 しばらくしたら、また右手のやぶで動物の気配があって、目を向けたら、今度はシカだった。すぐにやぶの奥に逃げ込んでしまったが、鋭い警戒の声が2回聞こえ、そこへバイクが猛スピードで騒々しく走り過ぎたので、さらにもう一度鳴いた。

 しばらく待てば、シカはまた姿を見せるかもしれないと思ったが、そのまま歩き続ける。

 小湊鉄道は緑の中に姿を隠し、長さ421メートルの月崎第二隧道をくぐる。道路の両側が険しい崖になった。鬱蒼とした雰囲気で、岩はコケに覆われ、地面にはシダ類が繁茂している。小湊鉄道沿線を旅すると、植物の旺盛な生命力に圧倒される。日本列島を支配しているのは人間ではなく植物たちなのだな、と実感する。

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 やがて、道路もトンネルへ。

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 トンネルを抜けると、まもなく再び田園風景が広がり、線路とも再会。大久保はもうすぐだ。そして、養老渓谷で折り返したトロッコ列車ももうすぐやってくるはずだ。

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 しばらくすると、汽笛が聞こえた。

 来るぞ。

 緑の中から姿を現すであろう列車を待つ。養老渓谷に機関車の向きを変える転車台はないだろうから、復路は機関車が後ろ向きで列車を引いているのだろうと僕は想像していた。

 しかし、違った。

 列車は機関車を牛久寄りに付け替えることなく、往路と同じ編成のまま、バックしてきたのだ。

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 この写真を見たら、誰もが列車は画面右へと走っていると思うだろうけれど、機関車が後押しして、左へと進んでいるのだった。

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 かつて上野発の夜行列車が行き止まり式ホームに入線する時、尾久の車両基地から機関車の後押しで客車の列がゆっくりと入ってきたものだが、あれと同じ方式か。機関車に乗務する機関士とは別にトロッコの先頭部にも運転要員がいるのだろう。

 トロッコ列車はこの後、もう1往復あるので、帰りに乗ってみることにして、とにかく上総大久保駅をめざす。

 田んぼの中にアオサギがいて、写真を撮ろうとしたら、飛び立った。

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 13時10分頃、上総大久保駅に着いた。植物の群れに押しつぶされそうな小さな駅だ。トトロのいる駅。

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 ウグイスがさえずり、ニイニイゼミが賑やか。

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(地元の小学生たちが描いたものらしい)

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 次の列車は13時30分発。まだ少し時間がある。ツーリングのライダーがやってきて、しばらく休憩していった。

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 ニイニイゼミの抜け殻。

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 駅のそばには小さな池があり、湧水が流れ込んでいる。トンボが飛び交い、アメンボがたくさんいる。アカガエルもいた。

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 夜になれば、獣たちが水を飲みにやってくるのかもしれない。

 13時30分発の列車がやってきた。上総中野行きで終点まで行く。

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 上総中野13時42分着。接続するいすみ鉄道の列車が待っていた。

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 里見〜上総中野間の通行手形といえるタブレットを持った運転士が反対側の運転席へ。

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 ムーミンのキャラクターが描かれたいすみ鉄道の車両。

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 暑さ対策なのか、エンジンに水をかけている。

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 上総中野に特に用事はないので、14時04分発で折り返す。

 つづく

 

numapynumapy 2017/07/11 07:53 涼しそうだけど、やっぱり暑いんでしょうね。
草いきれが感じられます。
あ〜あ、旅したいなぁ・・・

peepoobluepeepooblue 2017/07/11 09:55 numapyさん
暑かったです!
ただ、関東はもう梅雨明けしたかと思うほど雨が降らないので、意外にカラッとしていて、木陰に入ると涼しかったです。この感じは北海道の暑さに似ているかもしれませんね。
北海道も暑いみたいですね。