自分の仕事をつくる 〜そして仕事で自分がつくられる
仕事へのヒント、人生のヒントを多くえられる本です。
とても気に入っています。
- 作者: 西村佳哲
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/02/01
- メディア: 文庫
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著者、西村佳哲さんが尊敬するデザイナーやつくり手をたずねて、どのように働いているのかをまとめた一冊です。
私は、この本を読むまでIDEO(アイデオ)というデザイングループがあることを知りませんでした。
IDEOがデザインした身近な例ですと、無印良品の換気扇みたいな形をしたCDプレーヤーがあります。
IDEOはプロダクトだけでなく、空間やサービスにいたるまでさまざまなデザインをしている集団です。
そのIDEOのデニス・ボイルさんは言います
デザインしなければならないのは、モノそのものではなく、それを通じて得られる経験だ。(中略)色や形は、プロダクトの魅力の一部分にすぎない。そもそもデザインとは、コーヒーカップそのものではなくコーヒーを煎れて飲むことの幸せや、車そのものでなくドライビングの喜びを対象とする仕事だ。経験をデザインするということ。五感が感じる豊かさは、人生の豊かさでもある。
デニスさんは、デザイン=すばらしい経験をつくり出し人生を豊かにすること。と言っています。同じように、自分も含めてみなさんがたずさわる「仕事」は次のように言えるかもしれません。
あらゆる無数の「仕事」は、組み合わさって、素晴らしい経験をつくり出し人生を豊かにする。
自分の仕事は、どんな些細なことであれ「素晴らしい経験をつくり出す一端を担っているのだ」と思うととても楽しくなってきませんか?
すばらしい仕事をつくり出すために
ポイントをいくつか挙げてみます
- 観察力、解像力を上げる
- つくり手の観察力が低ければすぐに完成してしまう。これでは素晴らしい経験を生むものにはなりません
- 個人的な意識を掘り下げる
- 掘って掘って掘っていくとその先には他の人の無意識と実はつながっていることがわかる。
つまり、
あらかじめ意味や価値を約束されている仕事など、どこにもない。
個人的に感じたこと、思いを貫いていることがあとになって、認められて結果として「仕事」となるのです。だから、自分の気持ちを感じ大切にしましょう。
このことに気づいてから、私は職場でも上司/部下に関係なく、思ったことを表現してみることにしました。すると、いい意味でまわりを意識しなくなり、いつでもニュートラルな自分になれている気がします。
自分が感じていることを感じる
西村さんのブログによると、次の本の執筆をおえ今年の秋くらいに書店にならぶとのこと。
そのタイトルは「自分が感じていることを感じる」。これもココロにぐっきそうですね。
楽しみです。
メモ
この記事は、シゴタノ!読書塾Vol3にエントリーしています。
http://cyblog.jp/modules/weblogs/1712