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世界音楽紀行

2010-12-18

Klaus Nomi 異形のディーバ

今回は私の大好きなアーティストの一人、クラウス・ノミの紹介です。

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クラウス・ノミ

顔を真っ白に塗り、髪を剃り上げ、何かが間違ったタキシードに身を包んだこのキャラクター。見るからに異常。

クラウス・ノミドイツの出身、ベルリンの音楽学校でオペラの教育を受けます。その背景には彼はマリア・カラスになりたかったらしく、少年時代からソプラノ歌手を志していたといいます。

彼は音楽の面でも特徴的で、テクノポップ・ダンス・ニューウェーブと80年代風の曲に、オペラを融合させるというもの。超強烈なドイツ訛りと相まって凄まじいインパクトです。

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代表曲のNomi Song。どうでしょうこの見た目と素晴らしい歌声のギャップ。ただならぬ才能を感じます。


彼は有名になった期間が非常に短く、79年にデヴィッド・ボウイのバックコーラスに参加した後81年、82年にアルバムを一枚ずつ出し亡くなってしまいます。

この短い間に彼は様々な活動をし、時代を駆け抜けていきました。

アートの面でもシーンに大きな影響を与え、日本でもイシバシ楽器の広告に使われたりしています。


セカンドアルバムが発売されるころには、彼はエイズにかかっていました。

当時はエイズが「ゲイの癌」と言われ今ほど理解されていない時代で、誰にも看取られることなく孤独な最期を迎えました。

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亡くなる直前のライブ。声が戻る注射を打ち、まさに命を削って歌っています。

ここまでして彼は何を伝えたかったのか?何故「クラウス・ノミ」であり続けたのか?


2005年にドキュメンタリー映画「Nomi Song」が上映され、注目を集めました(一部で。)意外とファンも多いようで、キャラをしていますが歌詞や素顔を見ると非常に人間味溢れる人だということがわかります。そんなギャップが人を惹きつけるのかもしれませんね。

クラウス・ノミの遺した天上の歌声を聞きながら、モノクロのクリスマスを過ごすというのもいかがでしょう。