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世界音楽紀行

2011-07-10

ムビラ ジンバブエ・ショナ族の親指ピアノ

おはようございます。今回はカリンバのお化けみたいな楽器、

「ムビラ」の紹介です。オルゴールのもとになったとも。

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これがムビラ。これはガリカイ・ティリコティ氏作、キーはB♭。京都コイズミ楽器さんで購入しました。見た目のインパクトは強烈です!

ムビラはジンバブエ・ショナ族に伝わる親指ピアノの一種です。

いわゆる「カリンバ」に比べ大きく強靭なキーが特徴。

サウンドは煌びやかな倍音の中にも深みがあり、下部についている「マジャカ」というノイズ発生装置の効果もあいまって独特の音色を創り出します。

短いフレーズを繰り返し繰り返し演奏し、先祖の霊を降ろす儀式に使われていた(使われている?)楽器です。

ミニマルなリズム、マジャカによるジージーといったノイズ、歌に踊りと非常にトランシーな楽器であるといえます。

演奏風景・・・

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この丸いものは「デゼ」といってムビラの音を増幅する装置です。

カリンバのように箱型のボディを持たないので、外などで演奏するときは必須のアイテムです。

大人数で演奏するとすごい迫力ですね。

ムビラは現在も職人が一つ一つ手作りで作っているそうです。

作り手の個性が色濃くでる楽器で、サウンド・クセ・ビジュアル・果てはチューニングに至るまで同じ楽器はありません。

(というかチューニングが無数にありすぎる)

とはいえ、ガリカイ氏の作るムビラはいくつかの決まったチューニングに基づいて調律されており、違うキーでの合奏が可能です。(普通は同じ職人の同じキーのムビラで合奏するのが基本だそうです。)

音楽的には一歩進んだムビラといえるでしょう。

かなり原始的な民族楽器ですが、使われる音階は西洋のそれに近く、割とコンテンポラリーな演奏にも対応できそうです。

音色は美しいので、メロディをポロンポロンと演奏するのもいいですが、やはりこの楽器が進化を発揮するのはミニマルな演奏をした時でしょう。

そういう意味では、ディジュリドゥなんかとは相性がいいかもしれませんね。


一人で弾けば瞑想できそうな深い音。多人数でやればどこまでもテンションが上げられる、非常に面白い・楽しい楽器だと思います。

日本でもムビラを専門に扱っているショップや、各地でのワークショップも行われています。

何かを始めたいと思っているアナタ、ムビラの奥深い世界に一歩踏み込んでみませんか!

2011-06-05

Udu Utar ウドゥ・ウタール UFOみたいなウドゥドラム

ネタが入ったので更新更新。

ユニークなパーカッションのラインナップで知られるLP社が発売している

ウドゥ・ドラムシリーズ。

今回はその一つ、ウドゥ・ウタールをゲットしました。

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普通の壺をひらたーくのばしたような特徴的な見た目ですね。

叩いてるところはこんな感じ・・・

D

ヘッドホン推奨。

平たいので、通常の壺スタイルよりもより太鼓に近い感覚で叩けます。

公式サイトのカタログにもあるように、コンガやボンゴのテクニックが応用できるよ!って感じらしいです。

太鼓プレイヤーには比較的違和感なく使える楽器でしょう。

ホールを叩いたときのベース音は低く、深みのある音。サステインも長めで心地よいです。

そしてウドゥウタールの最大の特徴であるベル。壺の首にあたる部分ですね。

ここを叩くと、カン、カンとカウベルのような抜けの良い小気味いいサウンドが!これがもう病みつき!口の部分を叩いても、口が広いためか「ポワンポワン」とウェットなサウンドが。これは他にはないオリジナリティでしょう。

ゆったりとした民族音楽調の曲に合わせて叩くとほんと気持ちいいです。

楽器としてのクオリティを上げながらも、ウドゥ本来の素朴なサウンド、叩き心地は忘れていない。万人にオススメできる楽器ですね!


他にも、LP社からは面白いウドゥが多数発売されています。

機会があって手に入ったらレビューしてみようと思います。

2011-03-29

ギター?口琴? いいえ、マウスボウです

今回は口琴とギターが合体したような面白い楽器、「マウスボウ」を紹介します。

名前を直訳すると口弓ですかね?

その名のとおり、弓状の木に弦が張ってあり、それを弾いて演奏します。

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単体では非常に小さな音しか出ない楽器です。

楽器を口にあて、口腔に音を響かせ、倍音を操ります。このあたりは口琴と同じですね。

指で弦を弾いたり、スティックで弦を叩いたりして演奏します。一般的には木で叩く楽器のようですね。このあたりはカポエラで使う「ビリンバウ」に似ているかもしれません。

非常に原始的な楽器で、演奏者もそう多くは無いと思われますが、ダン・ゴッシという人が研究に研究を重ねた超高性能のマウスボウを開発したりしています。(その分お値段も高級ですが)


演奏動画です。

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金属弦を叩いてるという特性上、ハイがきつめの非常にブライトなサウンドです。弓をたわませることで少し音程がベンドできます。ゴピチャンと同じ理屈ですね。

弦を指でミュートしても面白い音が出せますし、カシシ(ビリンバウと一緒に使うシェイカーの一種)なんかを手に持つのもよさそうですね。同じような方法で発音する口琴とはまた違った、非常に面白いリズムを創り出せる楽器だと思います。口琴プレイヤーはもちろん、パーカッションプレイヤーにもオススメです!

民族楽器の面白いところは、地域が違っても意外と共通点があったりするところ。民族楽器を知ることは、地域同士のつながりを知る近道になるかもしれませんね!

2011-03-06

哲J・ディジュリドゥワークショップ&Live@民族楽器コイズミに行ってきました!

というわけで今日は日本を代表するディジュリドゥプレイヤー・哲Jさんのワークショップ&Liveを京都コイズミ楽器さんで受けてきました!!

私が東京にいるときにも哲JさんのWSは受けたことがあるのですが、必ず何か気づくことができるWSだと思います。

まずは軽くウォーミングアップの後に口の中で作る倍音から。

そしてそれを維持したまま循環呼吸。これが曲者ですね。のどを巧く使って鼻の奥で吸うようにする・・・・うーん難しい。

一人で練習するときも呼吸の際倍音を崩さないように練習してるのですが、まだまだですね。

ディジュリドゥを演奏する上で腹筋とノドの重要性を再認識。

その後はリズムについて。

リズムを創り出す上での「呼吸」の重要性。これがまた深い!

哲Jさんのリズムを聴いてると、体感的には「楕円」のリズムだと思いましたね。

ベースでやるリズムが体に染み付いてるので、新鮮というか新たな発見が。

舌でリズムを作る際に一番難しいのが低音をしっかりつなげること!舌と唇を一緒に動かして音がブツ切になっちゃいけないんですねー。

ここをしっかりとクリアして、常にドローンが鳴っている状態にすることが一種の「ディジュリドゥらしさ」を出すポイントですね。新たな発見がいっぱいのWS

でした。


その後哲Jさんのアコースティック・ライブ。なんと2〜3mくらいの至近距離で、PA無しの生音・そしてディジュリドゥ一本の音をガッツリ堪能できるそれはもう贅沢なライブでしたー。やっぱりディジュリドゥは生で聴く楽器ですね!


小さめのイダキと大きめのジャルーイダキを使われていたのですが、私は小さい方のイダキに圧倒されました。ディジュリドゥの不思議なところで、大きいから音がでかいとかローが出るとかそういうもんでもないんですね。

もう低音がまわっちゃうんじゃないかってくらいヘヴィで、それでいて高音も煌びやか。最高のサウンドでした。

曲は、イダキを使った即興・何曲かの伝統曲。更にディジュリボーンを使ったコンテンポラリーな曲も一曲。

イダキについてや、アボリジニについて、その文化についての話も交えながらの充実の1時間。まさに倍音のシャワーを浴びてみも心もリフレッシュ!

ゆったりといい時間が流れていたと思います。最高の一日でした!



そしてなんと!来月4月には!超絶タンバリン奏者 田島隆さんのライブ&タンバリン教室がコイズミ楽器で行われるとか!

これは要チェックですよー!

D

タジバリンを駆使しタンバリンの概念を覆す圧倒的プレイ!ドラムとベースを同時にやってスキャットだと!?化け物かぁ!

教室もレギュラー化されるようなので要チェックですね。これを機にタンバリンはじめようかな・・・・

2011-02-20

ディジュボックス・オベリスク 小さくてもスゴイやつ!

こんばんは、久々にスタジオでディジュ吹いてきました。

ディジュリドゥの面白さの再確認。もっと吹く機会ふやさないとな。

さて、今日はディジュボックス・オベリスクのレビューをしようと思います。

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べん。イダキの右にうつってるのがオベリスク。

大きさはポケットディジュボックスと比較してもらえればわかると思いますが、それなりの大きさ。でもイダキの3分の1くらいしかありません。

私が買ったのはドローンがBのもの。なかなかの重低音、大きさもある程度あるのでポケットよりも音に深みがある感じがしますね。

特徴1.吹き口

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写真を見てもらえればわかるように、吹き口のあたりが完全に丸くなっています。これはなんでもないように見えて意外と重要。ポケットに比べるとフィット感が違います。

ちなみにボトムはこんな感じ。完全にふさがってるポケットと違い少し空間が確保してありますね。音量稼ぎに一役かっているのかも?

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特徴2.吹き心地

まずドローンがBという低い音だからか、バックプレッシャーが少し弱い感じです。ちょっと吹いてポンポン音の出しやすいポケットに比べると、初心者にはいい音を出すのが難しいかも。私も感覚をつかむのにちょっとかかりました。

唇を割とルーズな感じでリラックスさせるといい音が出るかなといった感じ。

ホーンは意外と出しやすいですね。私はポケットだとまともに出せません・・・


そしてもう一つ特筆すべき点が。それは重量!

ポケットに比べてかなり大きく見えますが、なんと重さはほぼ同じ!

吹いていて重さのストレスは0なので、動きのある演奏もらっくらく。実際PVCのより軽いんじゃないのって感じです。

といってもサウンドは軽くないですよ!


音量が結構あるので、セッションなどでも使いやすいと思います。

他の楽器をやりながらというのもやりやすそう。これはディジュボックスに共通した特徴ですね。やっぱりコンテンポラリープレイヤー向けだと思います。


ディジュボックスシリーズはこちらのサイトから購入できます!

http://www.didjbox.com/

いろいろなシリーズや、手ごろな値段のプラスチック製ディジュボックス、

音程の変えられるディジュフルートなとの変り種も。

ペイパルが使えるので難しい英語もいらないところがいいですね。向こうからの確認メールと、あと10日くらいで着きます的なメールくらいで買い物できました。

国内では、ディンカム・ジャパンさんがディジュボックス・ポケットを扱っています。

実際にお店に行って吹いてみることができるので興味のある方は是非いってみてください。イダキ・ギャラリーは圧倒されますよ!!


というわけで、オベリスクのレビューでした。ポケットにポンとはいけませんが、他の楽器のケースに忍ばせたり。何か小さい袋でも持っていけるかも。軽いですしね!オススメです!