うつ病の人への接し方(体験談より)

私はうつ病である。(ただし、だいぶ回復してきてはいる。)
体験談に基づいてうつ病の人との接し方を考えてみたい。逆に言えば、こういう接し方を私は望んでいたのではないかとも言える。
前書きが長いようだが、自分が一番苦しんでいた時以上に苦しんでいる人を想定とする。人それぞれであるし、これが正しいとも言えないのであくまで私の場合となってしまうのであるが。

1.うつ病の人には話かけるな。

話しかけられたくない、と感じる。他人の話を聞きたくないのである。どれだけうつ病患者が心配であっても自分から話かけることはしない方がいい。

2.うつ病の人の話が聞ける位の場所にいろ。

仮に大切な人がうつ病になってしまったら、その人の話が聞けるくらいの位置にいるのが望ましい。話と言うよりうつ病患者の声と言った方が正しいのかもしれない。「死にたい」「苦しい」「辛い」そういう声を聞き洩らさない程度の場所にいるように心がけよう。ただし、あまり近づきすぎると反ってプレッシャーになるので、適度に距離を保つことが大切である。

3.「大丈夫?」ではなく「どうしたの?」と聞け。

うつ病患者の声を聞いたらさり気なく声をかけてみよう。うつ病患者が何か言葉を発したら「どうしたの?」と聞き直そう。間違っても、「死にたい」に対して「大丈夫?」という言葉をかけないようにしよう。「大丈夫ではない」ということを前提に話をしよう。

4.相手のこと以外を聞くな、話すな。

「どうしたの?」と聞くと、かなりの確率で同じことばが返ってくる。つまり「死にたい」とかそういう言葉だ。うつ病患者との会話の中で使える言葉は「5W1H」と「そっかぁ・・」「わからない」というあいまいな返事だけと心得よ。「死にたい」に対して返す言葉は「どうして?」とか「何かあったの?」だ。これは、仮にこの後うつ病者が何かを話始めても同じことだ。「5W1H」「そっかぁ・・」「わからない」以外を使う必要はない。ましてやうつ病者を相手にしている人が自分語りなど始めようものなら最悪だ。「自分はこうだった・・」みたいな話は聞きたくもないのである。徹底的に聞き役になるのがいい。「私も○○だよ」なんて共感も必要ない。

5.結論は一つしかない「病院行ってみない?」

自分がうつ病だと気付いている場合はこの項は省略。まだ気づいていなくてひょっとしたらって人に対する結論は「病院行ってみない?」だ。他にはない。病院へ行かせる方法はまた別の話。私の場合は、自分で気づいて病院行ったのでそこらへんは分からない。


(次回はうつ病の時の過ごし方を書いてみる予定。)

他、体験記より

どういうことが書けるかを考えてみたのでエントリのネタ(うつ病)をまとめておく。

  1. うつ病の過ごし方
  2. うつ病の時に描いた絵を公表
  3. うつ病とブログ
  4. うつ病に優しいテレビゲーム
  5. うつ病の時に出てきた珍名言集
  6. うつ病でお世話になった薬たち
  7. 現代のうつ病者の原因考察
  8. うつ病患者に対するタブー集
  9. 改めて私の人生観・幸福論
  10. その他