相模原の勝利から考える中堅チームの存在感

 

2月はブログ書いてなかったんですね・・・。

相模原 34-28 東京ベイ

前年度のチャンピオンチームがまさかの敗戦。しかも相手は8位の相模原。中間折り返しの第8節にこんなアップセットが待っていようとは思ってもいませんでした。

相模原は昨季も豊田とBL東京に勝ったりして存在感を示していましたが、シーズン後半は6連敗もあって、自分の中では「Div2に落ちることもないけどここから上を目指すには時間が必要」という評価のチーム。これは今回の東京ベイ戦の勝利でもそんなに揺るがないのですけど、このくらいの位置にいるチームのモチベーションってなんだろうと考えるわけです。

乱暴に言って、現在のリーグワンで優勝を狙えるのは、埼玉、BL東京、東京S、神戸、横浜、東京ベイ、豊田の7クラブだと思います。相模原は残念ながらまだここには入れない。となると、相模原としては、この7クラブに一泡吹かすのが存在感を示さないと存在意義が無くなっちゃうと思うんですね。

そう考えると、今日の勝利はまさに本領発揮。東京ベイ以外のチームにも「相模原とやる時は気をつけないと」と思わせた相乗効果も生まれたのではないでしょうか。リーグ戦にはこーゆー存在は必要。もちろん、相模原自身は当然上を目指しているでしょうが、少なくても現在のリーグワンでは(静岡と一緒に)ポジションを確立したかなと思います。

来週はいよいよ埼玉vBL東京の全勝対決。楽しみ!

クワッガとデクラークのいない1月

 

横浜はデクラークとクリエル。静岡はクワッガ・スミスと各チームの大黒柱が負傷で離脱。しかもクリエル以外はシーズンエンド濃厚という非常事態になりました。この2チームはプレーオフ圏内(4位)を争っていますし、いうまでもなく替えの利かない選手ばかりですから、はっきり言って大事です。

で、今節の両チームの結果はというと、

神戸 31-27 横浜
静岡 50-12 花園

となりました。
静岡は相手が花園だったこともあったのと、いつもは起用法で玉突き渋滞が発生するカテゴリーAの外国人選手がほぼフル出場で躍動し、クワッガ不在を感じさせませんでした。マネジメントがうまくいきましたね。
一方の横浜は、ベテラン新井を9番に起用しそこそこ機能はしていましたが、デクラークの厭らしさ/老獪さにはさすがに及ばず。神戸のアタックが機能していたとはいえ、デクラークがいれば・・・と思う場面も少なくありませんでした。

リーグワンのレギュラーシーズンは16試合で、まだ6試合が終わったばかり。ここからクロスボーダーマッチを挟んで3週間のブレイクに入りますが、序盤で結果の出ていないチームは立て直すチャンスではあるんですが、大物外国人の力をあてにしているメンバー構成のチームはそう簡単でもないような気がします。やはり、積み上げてきたカルチャーの強みこそがあってのシーズンだと思うのです。豊田を見ていればわかると思うのですが、アーロン・スミスやボーデン・バレットが入って強くなってますか?って話ですよ。

逆に大物外国人がチームのカルチャーとフィットしてくれる幸せな例もあります。モウンガとフリゼルのBL東京がそれです。フリゼルはFWの強いかつてのチームカルチャーの復権にぴったりですし、モウンガはこれまでチームになかった「ラインを動かす」要素を持ってきてくれました。

イングランド・プレミアリーグのバブルがはじけ、世界のクラブシーンはフランスが中心となりつつありますが、ことお金に関してはリーグワンも負けてないわけで、今後も大物外国人の来日が予想されます。しかし、大物だから誰でもいいという時代はもう終わっているのではないでしょうか。

 

神戸失速、東京ベイは踏みとどまる

 

昨季に比べてつまらない試合は減りましたね

埼玉 81-21 相模原 4172人
東京S 29-25 静岡 6465人
横浜 24-8 BR東京 7010人
豊田 47-14 花園  9032人
東京ベイ 38-34 神戸 10682人
BL東京 40-12 三重 7367人

東京ベイは負けたらほぼおしまいのゲームでギリギリの逆転勝ち。何とか踏みとどまって順位を上げました。フォーリー不在でゲームの組み立てが単純化してる中、ブレイクダウンだけは勝つと戦術を絞ってるのはさすがだと思います。あと、(僕は全く評価していない)ファンデンヒーファーがランでもキックでも好調なので、戦術が立てやすいのかもしれません。

全勝街道を歩む2チームは今節も快勝。特に埼玉は相模原相手にあわや100点ゲームの内容。80分のゲームで81点はなかなか豪快ですねw プレーオフはともかく、現時点でのチーム完成度で言えば突出していると思います。レギュラーシーズン全勝も夢ではないかと。一方のBL東京も、モウンガ様様といいますか、かつての東芝の伝統であるFWの強さを活かしつつも、きちんとBKでトライを獲るラグビーが浸透してきました。ディフェンスも堅い。プレーオフに向けて視界良好といったところでしょうか。特に、FW一列の世代交代が済んだことは大きいでしょうね。

さて、今回気になったのは観客動員。正直、シーズン中でも今が一番どーでもいい時期で、しかも寒い。にもかかわらず、相模原開催以外の5試合で見事に6000人越え。きちんと根付いていた来たと言えるのではないでしょうか。動員5000人が合格ラインと言われていますが、この調子であれば7000人をラインにしてもいいと思います。できれば平均1万人を目指したいですが、そのためにはそろそろ本腰を入れてスタジアム問題を考えないといけない。そうそう簡単でもありません。

日本ラグビーの将来は明るい

 

高校決勝は毎年感嘆しちゃいますね

桐蔭学園8-5東福岡

サイズやフィジカルに差が出るから頭を使わないと勝てないのが今の高校ラグビー。その中で、最も頭を使う2校が決勝に残り死闘を繰り広げたことは、日本のラグビーの未来が明るいということを示していると思いました。パワーやスピードを持っていても、それの使い方がわかってないと何の意味もない。高校トップクラスの選手たちを見ていると痛感します。4月から大学生になる彼らがプレーできる環境をもっと整えたいですね。

リーグワン第4節は詳報は割愛しますが、前半に22点差(4T4Gが必要という絶望的な差)をつけられた埼玉が豊田に大逆転勝ちを収め、追いかけるBL東京と東京Sがそれぞれ東京ベイと神戸を振り切ったりと、見どころの多い節ではありました。それにしても、東京ベイは開幕4節で1勝3敗。しかもまだ、埼玉、神戸、横浜、豊田戦が残ってる。正直、かなり厳しくなったと思います。

ルーパスの強さは本物か Div2のカオス具合がいい

0点ゲーム2つはいただけません。

Div1第2節結果

東京ベイ 75-0 三重
相模原 25-17 BR東京
横浜 24-22 豊田
埼玉 49-0 花園
神戸 30-26 静岡
BL東京 26-19 東京S

BL東京と東京Sの〝伝統の一戦〟は7点差でBL東京の勝利。攻撃力ではリーグ屈指の東京Sを20点以下に抑えての勝利は地力がついてきた証拠ともいえます。第3節はこちらも連勝で上り調子の神戸が相手。序盤戦ですが、今季を占う一戦になりそうです。ここで神戸に勝てれば本物と見ます。

Div2順位 ※2節終了時 ()内は勝ち点

1位 愛知(9)
2位 大阪(8)
3位 浦安(6)
4位 東葛(4)
5位 九州(1)
6位 釜石(1)

開幕前の予想通り、早くも混戦です。
愛知は東葛に逆転勝ちしたのが大きかった・・・。九州と釜石は一歩遅れてはいるものの、Div1ほどチーム間の実力に差がないので、BPがもらいにくいのもDiv2の特徴。こうなると勝ち点で大きな開きがつかないので、終盤まで順位がもつれる可能性があります。やってるほうはたまりませんが、見てるこっちはこのカオス具合は大歓迎。スタジアムにもできるだけ行きたいですね。

横浜の惨敗は残念すぎる

 

開幕節、お疲れさまでした。

Div1第1節結果

神戸 80-15 三重
相模原 30-29 花園
BL東京 43-30 静岡
豊田 15-8 BR東京
東京S 52-26 東京ベイ
埼玉 53-12 横浜

前回のエントリーで「今季の東京ベイと横浜は危ない」と書いたら、本当に開幕戦で惨敗。さすがにここまでとは思いませんでした。W杯明けで本調子でない選手がいるなどという言い訳は効かないので、プレシーズンマッチ含めた準備の差がそのまま数字に出たといえるのではないでしょうか。それでも、もうちょっと何とかしてほしかったなぁ。特に横浜。後半無得点はさすがにまずいですよ。

全試合をちゃんと見たわけではありませんが、勝った神戸、豊田、埼玉はそうそう負けないだろうなと思いました。神戸は相手が昇格組の三重でしたが、レタリックがさすがすぎる。どうしてもサヴェアに注目しがちですが、本当にチームを強くするのは、レタリックのような選手ですよ。1月に見に行く予定のサンゴリアス戦が楽しみです。

Div2第1節結果

東葛 31-28 浦安
大阪 26-22 九州
愛知 52-7   釜石

開幕節なのでDiv2も。
予想通り、6チームの実力が拮抗しているので(釜石は1枚落ちる)、点差が開かず、毎試合ごとに読めない展開が続きそうです。本来は浦安が図抜けて強いはずなんですが、昨季から続くペナルティ多発の悪癖が解消されていないのは気になります。プレーオフ、入替戦と長丁場なので立て直す機会はまだまだありますが、東葛に競り負けているようでは・・・。

ほとんど参考にならないリーグワンDiv1展望

 

開幕前のお遊びということで戯言にお付き合いください

ベスト4

埼玉
東京S
BL東京
豊田

昨年優勝の船橋・東京ベイと横浜をあえて外す予想を立ててみました。
東京ベイはずばり、HOマークスの不在が相当なダメージです。もちろん、マークスの穴はデイン・コールズ(元ブラックス)で埋めようとしてるわけですが、東京ベイのラグビーの象徴はマークスです。当たり前ですが、コールズが世界最高峰の選手でも、マークスではないわけです(逆も同様)。ルディケHCの戦術落とし込みも間に合ってないでしょう。もちろん、いいところまでいくとは思いますが、特に序盤で苦戦すると後々になって苦しくなるのではと読みます。もちろん、シーズンが深まればフィットしてくる可能性だってありますが。

一方の横浜は横浜は替えの利かない選手のバックアップの弱さがどうしても気になる。一番怖いのは、SHデクラークとSO田村が欠けること。ここが欠けると一気にチーム力が落ちます。だいぶ強くなってきたことは明白なだけに、そろそろチームに「芯」がほしい。それともう一つは、負け方の悪さ。昨シーズンの負け試合船橋、埼玉、東京Sに各2敗なんですけど、これってそのまま順位に反映されてますよね。この3つのうちどこか一つでも喰えれば、ベスト4は入れるはず。新興チームから脱却するためにも、そろそろ殻を破りたい。

なお、自分の最注目は東京S。FLケイン、SOアンスコム、WTBケレビとラグビー理解度の高い選手がそろっただけでなく、カテゴリーAに好選手がそろいました。久々に、王者のラグビーを見せてくれそうです。

入替戦行き

相模原
三重

花園を入れなかったのは希望込みですw 三重はなー。残留してほしいけど、リーグ戦はかなりきついはずです。マテーラがいつ戻れるかもわからないし。