桃太郎侍〈2〉 (嶋中文庫) 
桃太郎侍山手樹一郎(図書館)を読む。面白い。
時代劇。昔のラノベ
主人公が25才という所から驚いた。高橋英樹=おっさん(老人)のイメージがあったので。
そんで主人公はモテモテ*1だ。戦前(1940年)の作だが非常に読み易い。
桃太郎の名乗りは「親なんかいないぜ」という天涯孤独の宣言だった事を初めて知る。ミステリ並みのロジカルな考え方が要求されるのも新鮮。
あと「お姉様キャラで処女なのか。無理あるなー。この頃から処女信仰か。」
とか
「身分の差って今でも恋愛小説の技法として有効なんだな。割とたやすく乗り越えるのが小説の意義なんだろうけど
とか、今のラノベと比べて読んだ。身分については「ゼロの使い魔*2「紅」など。
この巻でストーリーは完結。シリーズものではない様子。
感想リンク 十河進

*1:「私ね、家が女ばかりで無用心でしょう。ですからちょうどいい桃太郎がいたらぜひ拾いたいと思っていたんです」

*2:身分というか、主にファンタジー的な"属する世界の障壁"だけど。