「輪るピングドラム」15話

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新OP回。またはまどマギ10話級*1(個人の感想です)。一気に来たな。
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中心が登場した。話の中心だった死者モモカが舞台で踊りだした。米ドラマ「ツイン・ピークス」で話の中盤からローラ・パーマーが生き生きと動き出したら、きっとコレくらいの衝撃を受けたんだろうな*2。世界に色がつき出したが如く。

バックショットでモモカの最初の発声(豊崎愛生)


その後すぐモモカご尊顔開帳。最初から細かく動く。正にanimate(生命が吹き込まれた)された!!
日常をモブキャラと過ごす我々視聴者は、スターには会えない。ピンドラでは芸能人が割と身近に存在するが、ピンドラ世界の芸能人はスター扱いされていないフレンドリーな一般キャラである。スターの定義とは"この世界"でない住人とも言えよう。世界の中心に存在しているのに、きっと何者にもなれない俺達とは「世界が違う」ので会えない……というフラストレーションを1クールの間よく溜めて頑張った、感動した!!
やっとモモカに会えたよ。

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ところでユリとユリ父は何をやっていたか。
ユリ父がユリを「醜い」と評したのは虚言というか逆さまで、ユリが美しいから傷をつけて醜くさせ、自分から離れないように縛り付けた*3、と観ている時は思ったのだが*4、視聴後に別の解釈もあり得るなと想像。ノミの音はセックスの隠喩で、近親相姦中 身体を傷つけるのもユリ父の性癖。最後はエスカレートして殺してしまう とか、アレは刺青を彫っていたんだと かの解釈も面白い。
どちらにしろドラマ「高校教師」*5を連想。ついでに"不吉なヘリ"は映画「家族ゲーム」連想。冒頭の温泉旅館隣合わせは漫画「めぞん一刻」を連想した。おっさんホイホイだ。
新OPはCD曲を聴かないで我慢した甲斐があった。やっぱり初聴はアニメ絵と一緒に味わいたいよね。
今、ヘビロテ中だけど歌詞2番「真っ赤なリンゴ弧を描いて 万有引力でもって落ちる」がちょっと引っかかったかな。万有引力(英語で言うとThe law of universal gravitation)、て"どうしようもない運命"の象徴かしら。旧OP映像から落ちまくってたものな、色々*6
で、今更ながら旧OP歌詞で「0と1の世界線」とか歌っているんだな。シュタゲ以後は世界線という言葉が定着するか。

あとショウマの軽さ(回復力)に乾杯。もうショウマの次回ヒキには騙されない!!
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*1:10話→ほむ回。

*2:まあ映画でローラ出てきたけど、事件に翻弄される1人という役回りで「死んでた時は中心だったのに生きてる時は普通の高校生じゃん」と少しガッカリした。

*3:最後は死なせて自分のモノにする。

*4:今でもそう思っているが

*5:1993年

*6:BadEnd連想OPというと「ソウルイーター」4クール目の…あれEDか。