トルコの映画

11.10

クロッシング・ザ・ブリッジ」
トルコ、イスタンブールの音楽をおさめた
とあったので.見に行くことに

ドイツ人のアレキサンダー・ハッケが、前に映画音楽のロケかレコーディングかでイスタンブールを訪れた時に感じた、溢れる音楽の魅力の謎を解くべく、現地を訪れる。
イスタンブールには様々な音楽が奏でられる.
古典的な、イスラムの音楽が主なのかと思っていたが、
謡曲、ロック、フォーク、DJ、ラップ、古典音楽、民謡、ジプシー音楽、クルド民謡…音の幅は、広く深い
中でも私の気に入ったのは

SELIM SESLER

という、ジプシー出身のクラリネット奏者.
感覚的に生まれだす音楽、体温とか息づかい、音楽って何か.ということを考えさせない.そこにあるもの.人間そのものの魂.その人自身.発散させるエネルギー??発散とはまた違って聴こえるね.なんだろう.
生きる愛する歌う踊る喜びも悲しみも楽しさもつらさも面倒なことも好きなものや食べ物も快楽も欲望も労働も
みんなひっくるめて、ヤギの胃袋で作った袋に詰め込んで
みんな混ぜこぜになっていく
歌うこと.すなわち生きること
魂は一つだ.
ひとつと


はい、それだけ
シンプル

BRENNA MacCRIMMON

彼女は、カナダ人
友人からもらったカセットテープから流れる音楽
トルコに古くから伝わる民謡
に魅かれて
トルコ語で、歌うようになったそうだ.
歌っているときの顔が
愛らしい
うたの姫である.
この上なく幸せに眠れるような顔だ.

小さな試写室の中で、
わたし
踊り出さずにはいられませんでした

表現なんて枠は幻だ
日常に潜むすべてに目を向けたい
わたしはわたしとおもった
感じることだった
わたし自身が素材なのかも
この素材(魂をもちあわせるもの)そのままに
生きるって
どういうことかな
とても興味がある
とても興味がある

どうしてわたしを揺さぶるものたちに導かれるまま進まずにいられましょう

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チェコから、友人のSOZOROさんとマダム★キャッツのフーちゃんが帰ってきた.
明日
11/11(土)19:30〜
阿佐ヶ谷のヴィオロンという喫茶店
チェコチェコ音楽祭があるらしい.
正式名称は忘れたが、
チェコ満載だろうなあ

お2人からは、個々にチェコからのお便りをいただいて、
わあ!と、はるか遠い異国の地に思いをめぐらせたりしたから、旅先からの便りというのは、魅力的です

1枚は無事に到着し、
1枚は破損してちりじりになったものを、セロファンテープでくっつけ直して届いたから、
その差4日間ほど.

チェコの郵便配達さんが、
郵便配達中に恋人とけんかして、
むしゃくしゃしてやったのだ

チェコでは、
世界中のサーカス団が集まる大きなお祭りがあるって話だ
きらびやかな世界!

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マリー

11.7
午前、西荻の八百屋さんへトルコレーズンを買いにいく.
お昼、カボチャキャベツブロッコリなどゆで野菜をたっぷりとる.
昼下がり、フォロミー伯父にあいにいってみようという気持ちになり、代官山のお店へ足を運ぶ.
ヨーロッパで探してくるっていうお洋服.
かわいいんだ.
あのおじさんがこんなきらきらお茶目なのにセクシーなのを選ぶのか.
たのしそうニクイネ.
3時、おやつを持って試写会へいく.満員のため、特等席で見ることができた「マリー・アントワネット
マリーの心の揺らぐ様子を描き出す.ということだったんだけど、

ちょっと、そこは物足りない感じ.
でも、実際にベルサイユ宮殿を使って撮影したっていうから、
フランスは映画大国なんだなあ.そういうところで協力的にしてくれるなんて素晴らしいな.
文化を奨励する国なんだよ.って誰かが言っていたけれど、ほんとうに、そうなんだな.文化人て、どんな人なのかな?文化の日ってあるが、毎日が文化の日で、祭りみたいだと、それはそれで大変かな.
国を挙げて“文化”化しなくとも、自分が“文化”化するのはどうだろう.
とっくのむかしから、星が与えてくれてんのかも知んないけど.
私はいまこれを読んでいるとか.
これが面白いとか.
人には伝えきれない喜びを自身の中に見出してんの.
こういう快感は、言葉では言い表せない
あれが、面白インだよ
せいぜいこれくらい
でもいいとおもうの
生きる中で、自分が、いいなあ、心地いいなあ
あれってなんだろう
これってなんだろう
きもちいーい

ゆらーりとかんじられるのって
さいこう

でも、恋は別かも.
ドキーっとなったら最後.
もう、激しく胸が高鳴るというか
からだが熱いとか.
絶対病気.
恋は病気ぜったい
でも、すごくいい


半蔵門から九段下まで歩く.
日がおちて、お堀の黒い水辺に、白い白鳥が3羽浮かんでいて、
見とれる.そのうちこちらへよってきて、
長い首をゆうらりと水に突っ込む.
おい
と呼んだら、こっちをみているようなんだ
あの鳥は話がわかるんかも
わたしも白鳥語がわかるんかも

夕暮れ時、神保町のミロンガで久しぶりに、貝芯のえみさんと会う.
とても会いたかったから、会いたいときに会えるなんて最高.だ
誕生日に財布を贈っていただいた.
甘茶色に花柄の彫り物がしてあるんだ.
桐の箱のような箱に入っていて、黒と金のお洒落な紙で包んでありました.
6年前に上野の不忍池のガラクタ市で買ったのを、ずっと使っていたから、こんな素敵なお財布をどうしよう!うれしいね!

今夜はなして、わたしは、けじめをつけたいと思ったよ.
これは、ひょっとしたら、間単に流せてしまえることだけど、
わたしは、初めて、はっきりと、けじめをつけたいと思えた.

帰り道、両の手の平で、財布の感触を味わってみた.
気持ちいいんだ.

何でも、自分が決めて生きてきているし、
これからも.そう

そのまんま.まんまなのよ

ラリーズ

私がマンドリンと出会ったのは、西荻窪にあるガラクタやさん.
弦がビヨンビヨンに切れちゃって、
青さびがぴしぴしと染み付いていて、
とてもひどい身なりをしていたのだけど、
私の目には、宝物に見えた.
おじさん!これ、ギターですか?
「そうだよ.半額でいいよ.」
わーい!ください!
ギターだと云ってたのになあ、マンドリンだったんだ.

新しく手に入ったギター、それを手に、東高円寺にあったシンバラインへ.
その日は、高橋ヨーカイさん(妖怪って自分のことを言ってた)
が、白塗りの舞踏集団の舞踏音楽をレコーディングしていた.

ヨーカイさんが、
「おっ、いい物持ってるねえ、それ弾いてご覧よ」
ほいきた、とポロン

ベースを弾いているヨーカイさんを見て、
最初75歳暗いかと思ってみていてんだが、
ベースをひくヨーカイさんが、だんだんと入り込んでいって、
ぐんぐん深くて太い世界の輪が広がりだした途端!
ヨーカイさんは、35歳くらいになった.若返った.
エネルギーが目の前で、爆発を起こしている!
血管が浮き出ていた手の甲に、どきりとする.

昔、NHKでみた人形劇の、ゴミのオバケとか、
ゲゲゲの鬼太郎に出てくる井戸千人によく似ている.
わたしは、あとから知ったんだけど、
この人は、昔、裸のラリーズというバンドでベースを弾いていた人だそうだ.わたしは、この頃、niprits という人のCDを聴いていた.
この、ニプリッツの人が、ラリーズの人だったというから、
そういう空気に近いところにいた時代だったのだ.
当時、何にも知らないで生きてたし、いまもよくわかんない. 
私の場合、後になって知ることが多すぎる.
でも、何にも知らずに、面白い人と出会うのこそ好きだな

武道館

11月2日
武道館へ。

wンズのコンサートです。
wンズが40周年コンサートをするというので、
パンフレットをつくるということになり、
そのコンサートの日が、誕生日だったこともあり、
思わず引き受けてしまいました。(7月頃のことだったけかな?)

60年代、70年代、80年代・・・と各年代の出来事を調べながら、wイルドワンズの写真とか、資料とか、ファンの方が集めてスクラップしていた切抜きを見たりしているうちに、
私までそちらの世界へ引き込まれちまってました

wンズのおじさんたちの、若い頃から、最近の様子までを、早送りで見ただけなのに、一緒に時間の空間を飛び越えたみたいになってます。
時代は過ぎ去るし.
でも、残るんやね.
おじさんたちは、いったいどんなんやったん?
好奇心がガサガサワサワサ騒ぎ立てて、そんでもって
1人、にんまりしながら資料をそろえていた時間.面白かったんやってな

そうやって出来上がっていったパンフレットが、いよいよお客さんの元へ届くと
それから、どうなるの!
いてもたってもおられずに、武道館へ。

もう日がおちて、暗かったけど、
なんかつんのめったみたいな
武道館の屋根の形が、夜にぼやけて見える。
提灯やら、出店があって、お祭り気分ですよ.
1人で知らない場所へ潜入するのは、何歳になってもすき.
すき

パスをズボンにはっつけて、
一般の人とちょっとちがうとこから入って、
ニヤニヤしないように気をつけながら
中に入ると、
そこから先は、もうシラナイヨ!

キャットキャット大騒ぎしたいけど、
興奮してしまっているけど、
いったいどこで見てよいものだろか、
ふと隣にいたおじさんが、
wンズのマネージャーに顔が似ていたから、
この人は、Uさんのお兄さんかな?
と思い、
ジャ、座る席を教えてくれるだろう
と思い、
どこに座ったらよいですか?
と尋ねたところ、
「アイドンノー」
との返事.
日本人ではなかったか.と思うと、
「わからないけど、フォローミー」
というので、ついていくことにした
伯父さんとその友人は、わたしのパスを見て、あんたはどこでも座れるんだよといったので、
ど真ん中の席に座ってたら、そこが込んできたから
立ち上がったら、すぐに席が埋まっちまった

前に座ってる人たちが、次から次へとパンフレットを開いてみ初めて、おや!
オヤ!コッチデモ!
みんなみていてくれている。
メンバーの方が自分の写真を見て懐かしそうにしていたけど、
お客さんもみんな同じ心かもなあ
なんて、思ったら胸が熱くて、なみだがでる
よかった!とおもって、私も果てしない40年を振り返ってみたのです

それから、それから、どしたっけ.

あ、トイレに行っておこうと思って外へ出ようとしたら、
さっきの、フォローミー伯父がいて、話をするうちに、
伯父さんの友人は、今夜ゲストで登場するjュリーさんの衣裳を作った人なのだそうだ。
なるほど、だから、マネージャーのお兄さんかと間違えたのかもしれないや
なんだか気があったので、3人でコンサートを並んで観た.

wイルドワンズの歌は初めて聴くが、どれも知らんかった.
けど、カセさんが嬉しそうにエレキを響かせるので、
うんうん、よかった
途中で、会場中の人々と「バラが咲いた」とか、「また会う日まで」とか、フォークソングを合唱して、
私も知っている歌だから、嬉しくて歌った

となりのおばさんとかおじさんとか
おじいさんとか
前の威勢のいいおにいちゃん?も
みんな歌ってた.
隣に座ったフォロミー伯父は「ボクはアンチだから」
といって歌わなかったけど、それはそれで気持ちのよい人だ

会場が暗くなって、次に明るくなった時には、
真赤な服に身を包んだ人がステージ上に現れたかと思ったら
「jュリー!」
と会場中から叫ぶ声が.
あの人がそうか! 何て華やかな人でしょう。
以前、「夢二」って映画でJリさんを見たけど、あれは若い頃のものやったんかな、今は少しちょっと、太ってる
でも、華やか.
wンズがバックで演奏して、タイガース時代の頃の曲とか、TOKIOとか、ステージの端からはじを駆けずり回って歌い、ジャンプして、とびはねて、そんな姿に、私は魅せられちまって気がついたらば
Jュリー!!
確か、君だけに・・・とかいう歌詞の曲があって、
それの出だしが、情熱的で私はこころをうばわれてしまいましたようです

でも、wイルドワンズのおじさんたちは、マイペースというか、jュリーとはまた違った空気をかもし出すので、
へんてこなバランスが、非常な感覚.良かった.あったかい人たちだと思いました.Jュリーはスター要素の強い人なのかな?
と、何も知らない者の目から見て、感じた
私の心を動かすとは、びっくりしたなあ

最後に、メンバーが1人ずつコメントをするんですが、
カセさんが言葉も出ないほど、胸いっぱいになって、わたしも
胸いっぱいで、またもや涙ぽろぽろり
今がどうとか、昔がどうとか、そういうことではなくて、
40年前も、30年前も、いまも
同じで、思い切り生きている感じがする.

魅惑の時代を生きてきた人たちがいて、
その人たちが年をとって
年をとったその人たちと
この時代で出会えて

出会えたとは云っても
すでに生きてきていて。
宇宙の時間がくっついたのかな
こういう出会いがあったことも
私の心に留めて、
また、今日も生きているのって、なんか、それだけでいいな

何があっても、なくても、
生きていくと、日々が蓄積していくんだな

蓄積の上にさらにまた、喜びとか悲しいのが
かぶさったりして、
何層にもなって
見たことのない色になったりして
みんなに同じだけ日々がめぐるので、
どんな風にも生きられるネっと.


そんな風で、感動して、誕生日の夜は過ぎ去りましたとさっと

フォロミー伯父とは握手してわかれた
いつかまた会えますね

11.1

マッキーと三軒茶屋 スターロードにある
豆商という豆やさんのおじいちゃんの撮影へ!

どきどきした。
取材も
おじいちゃんも
マッキーが撮ってるのも
仕事に.

ページをひとつひとつ
作るたんびにわくわくしている
こういうのが集まって1冊の本に成るのかと思うと
一層
興奮してしまうよ
「ここはNHKにだって撮影させなかったんだから」
と、じいちゃん

あんただから、と言葉では言わなくても、
何だか認めてもらったような気がして、
非常に嬉しいよ

じいちゃんの朝は、
品物に貼り付ける名前(「チリピーナッツ」とか)を書き記すところから始まる
細い絵筆をいっぱいぶら下げて、固まった絵の具をお湯で溶かして・・・

これはまたこんど、記事になってからのお楽しみということにしとこ

また、マッキーと仕事がしたいな。
気持ちが伝えやすい。とても。とっても。

今夜は、
原宿にある「リュネットジュラ プチ」でも撮影がアルンダ

10.30
自宅の玄関の入り口に柿の枝が伸びて
太陽によくあたったんかつやつやの色の
おいしそう.手を伸ばすと届いちゃったので一個二個いただきます
ごちそうさままだちょっとしぶいな

去年は柿などなかったから
甘柿の木が1年おきに実が成るというのは本当なんだな

不思議の国のアリス オリジナル・サウンドトラック

不思議の国のアリス オリジナル・サウンドトラック

チシャネコのうたも
牡蛎たちのうたも
大工の歌も
うたえるよ