天井が高い。

 自分の部屋も、資料さがしの事務局も、立ち寄った教会堂もとにかく天井が高いのです。ポーランドの古都、クラクフなので基本的に教会などに関してはゴシックばりばりで天まで届けなので高いの当たり前なんですが、使う部屋がすべて天井高4m超というのも(バスルームまで)。今日は旧市街の外にでた序でに、公共墓地にカントルの墓参り。針葉樹と薔薇の添え花持って十字架の連なる墓地をいくと時折、まだこんもりと盛り土の新しいところに木製の十字架が突き刺さってるだけの簡素なものや、ほぼ花壇と化している色とりどりの花に埋もれた墓や故人の顔写真が陶器に焼かれて埋め込まれた立派なものまでバリエーション豊か。カントルの墓は「死の教室」のマネキンと十字架をかたどった銅像が目立つけれど規模的には思ったより小さい。ユダヤ人のバイオリン弾きが哀愁ありげな曲をひく。言葉のせいもあるけれど、この土地はずっと異国のままだと思う。普段は一日いればだいたい根がおりる気がするのだけれど、ここでは根無し気分のままだろうと思う。居心地が悪いわけでは決して無く、どちらかというと忙しいなりに快適に過ごしているにもかかわらず。
 あ、携帯電話を買い直して日本の番号もそのまま使えるようになりました。ちなみに、昨年ミラノで使っていたボーダフォンもなぜやら復活中です。緊急の場合はどぞ、てか先月のドコモ請求(ミラノぶん含む)8万円なのでなるたけ急ぎの場合に限ってください。