作品紹介 〜saya.k〜

『petal』は、3人がそれぞれ作品を持ち寄ってひとつのブースで販売しているお店ですが、
もちろんそれぞれの商品は特徴が全く違います。
私、saya.k と 松 は同じ漆科出身ですが、同じ素材を使っていても
やはり個性が出るもの。一見しては『え、これ両方漆なの?』という作品ができてます☆

そこでそれぞれ、3人の商品をできるだけ特徴が伝わるように紹介していきたいと
思っています。

まずは 漆アクセサリーの一人目、saya.k の商品から☆

4月15日に、百万遍知恩寺で行われた『手作り市』
http://www.tedukuri-ichi.com/index.html (←『手作り市』さんのリンクです)
に出店したときのディスプレイです。
中央に置いてあるのは、靴の木型で作ったオブジェ。
大学在籍時に制作したものです。
植物のようなものがうにゅっと生えていると思いますが、
これは空想上の植物たちを漆で作ったものです。
その植物たちを、アクセサリーにしたら面白いんじゃない?
というところから、私のアクセサリー作りが始まりました。

木型に生えている植物のうちの一種類、
『ポッカリチョウチンゴケ』です。
その名の通り、ちょうちんみたいふっくらした形、上部にはまるい穴が
ポッカリ空いています。
漆粘土で形を作り、緑色や青色の顔料を混ぜた漆を塗り、
その上に銀粉や金粉を蒔いて、ちょっとメタリックっぽい質感にしてあります。
金箔を貼った小さな葉っぱもついていて、ちょっとかわいらしい感じ。

色んな種類のビーズを組み合わせているので、同じポッカリチョウチンゴケ
でも、ひとつひとつ、可愛らしかったり、大人っぽかったり、華やかだったり、
さまざまです。
形を作るときにも、色を塗るとき、蒔絵をするとき、ビーズと組み合わせるとき、
まったく同じ作業はできないわけですから、
他の種類のアクセサリー、他のメンバーのアクセサリーにも共通していますが、
狙ってではなく、本当に2つと同じものが作れないのです(^^;)

私たちもひとつひとつのアクセサリーを作り上げるたびに、
一喜一憂して、それぞれの個性に愛情を感じています。
それらが不思議に、いつも本当に似合う方に引き取られていくので、
お客様のほうが、作品の個性を分かられているのかもしれませんね(^_^)

次の当番の時は、同じく木型に生えた植物シリーズの
『テッペンスベスベグサ』を紹介したいと思います☆

                                 saya.k