2009-01-26 チリの風 その308 09年1月19日―25日
世界中の話題だったでしょうが、アメリカのオバマ大統領の就任式は注目を集めましたね。チリでも、その数日前からそれに関連したニュースがテレビ・新聞のトップを飾っていました。
さて土曜日、曇りになって今までの厳しい暑さが一休み。もちろん、2月の末まで暑さが続きますが、それでも季節が変わり始めたことを感じさせました。12月末には夜9時でもまだ明るかったのに今ではもう薄暗いですから。
日曜日のマラソン練習は森さんが好調で自己新記録を更新。おめでとう。山口さんから3月のビーニャ・マラソンに誘われましたが・・・。
■(政治)
1) 今週の話題は空軍のスキャンダルですね。25機のミラージュ戦闘機をベルギーから購入したとき、空軍関係者が3百万ドルもの多額の賄賂を取っていたというもの。元空軍長官やその他の関係者が拘置されました。しかし本当に軍だけかな?政府も関係していないのかな?
これが起こった1994年は軍事政府が民生化した初代エイルウィン大統領のころです。政府は空軍に遠慮して文句を入れられなかったと言うことも考えられます。当時の防衛大臣ロハスは戦闘機購入の話が出たのは自分の時代だが、実際に契約書にサインしたのは次のフレイ政権のときで、管理責任があるとすればエイルウィンではなくフレイだと発言。
もちろんこれはフレイ大統領候補にとっては寝耳に水(?)
しかし汚職問題は空軍だけでなく、住民登録局の元局長(与党グループのPPD党関係者)が逮捕されました。6億ペソ以上の不正支出が疑われています。彼は裁判で自分の潔癖さを証明すると言っています。
2) 与党グループの主要3党(DC,PS、PPD)は次期大統領候補選出の党大会を開いています。先日の社会党(PS)に続いて民主党(PPD)も党大会でキリスト教民主党(DC)のフレイ元大統領を選出しました。
フレイはその大会に招待され、自分は(大統領として)またモネダ宮殿に戻ると演説しましたが、どうでしょうね?
3) 自主投票
国会で選挙方法の変換が確認されました。現行方式の「選挙権登録は任意、しかし投票は義務」を全く覆し、「選挙権取得は年齢が来れば自動的に、しかし投票は自主的に」としました。選挙権の自動取得に関しては4月に選挙サービス局の確認が必要とか。国会で決定された事を何故他の小さな局が手続きをする必要があるのかよく分りませんが・・・。
しかし年末の大統領選挙がこの新方式で行われるのか、現行システムで行われるのかまだはっきりしません。それから外国に住むチリ人にこれをどう適応するかもめています。
4) 隣国ボリビアは日曜日、憲法改正の是非をめぐる投票が実施されました。大統領の再選、国政と経済へのインディへナの参加権、信教の自由、ボリビアの海問題などが中心点になっています。国を2分する大変な国民投票です。どうなるかな?すぐに結果がわかりますかと記者に聞かれた政府高官は法律で20日以内に正式結果を発表しますと回答。のんびりしていますね。
■(経済)
きつい数字ですね。「03年と07年の比較で銅鉱山労働者の数は41%増えたのに銅の生産量は13%しか増えなかった。したがって生産性の減少は20%。このため25000人の首切りが必要。」カトリカ大学の研究所の発表です。
私の予想では3月に下請け業者の従業員が大量に首切りされコデルコのエル・テニエンテ鉱山に通じる道を閉鎖して大騒ぎになると見ますが、どうかな?
今まで家庭電話から携帯にかけると平均で1分160ペソでしたが、それが90ペソになりました。
電話だけでなく、タクシーの料金もサンティアゴでは初乗りが250ペソから200ペソに下がりました。日本円で30円ですよ。驚異の安さですね。
電気代もチリ中央部と南部では来月から下がります。
じゃ次はなにが値下がりするのかな?
3) スーパーマーケット
チリの最大手スーパーマーケットのリーデルが正式にアメリカの最大手ウォールマットの手に移りました。株の過半数を購入したもの。さてこれでチリの小売業界がどんな展開になるのやら。
4) 株式市場
世界の株式市場は連日のように下方に転落していますが、その中でチリは例外で1月の総計では5%の上昇です。なっ、いけるやん。がんばれチリですよ。
5) マンション・家屋の販売ブーム
売上激減のマンション販売を何とか立て直そうと、業界が知恵を絞って大売出しにでました。この週末だけの安値とか、今日と明日だけの特別価格などの宣伝文句で顧客をよんでいます。何でも30%引きの例まででてきて、これは今買った方が良いですよと言いたくなるほど。
94年に住宅は11か月分のストックがあったのに08年末ではそれ32か月分にも膨れ上がっています。もちろんこれは物件が売れないからです。
一軒家の分譲の場合もほとんど同じ傾向です。
■(一般)
1) 夏休み
友だちは第5州レニャカで休暇を楽しんでいますが、彼は電話で、「まるでアルゼンチンの海岸にいる気がする」とのこと。なにしろ海岸で日光浴をしている観光客の大半がアルゼンチン人とか。為替の関係でこんなことがおこるのですね。
彼らがチリに入国するのはほとんど第5州のリベルタドーレスからですが、そこは1日500台の車を想定して入国管理事務所の規模を設定しているのに現在は1500台も来るので通関手続きに最高9時間もかかり、中には怒って帰ってしまうアルゼンチン人もいるらしい。
ところで、今週、私もその近くのビーニャ行きました。もちろん休暇でなく仕事です。サンティアゴが30度の暑さなのに海岸地方は20度しかありません。私は半袖、現地の人はジャケットを着ていました。距離はわずかでも気温は10度も変わります。日本ではこんな現象はありませんね。
ところでアルゼンチン人観光客で賑わう海岸地方とは打って変わってサンティアゴの高級ホテルは外人観光客のキャンセルが続き嘆いています。一番ひどいホテルの例ではアメリカ人を中心に50%のキャンセルとか。いやはや、これは厳しいですね。
この1月に行われたサンティアゴ1000フェスティバルの最後を飾ってモネダ宮殿の前の広場で7メートルの大きさの銅製人形が披露されました。1万人を超える観客が出てそれを鑑賞しました。
2)殺人事件
しかし毎日起こる事件の中でもこれは極めて異例ですね。ちょうど1年前、サンティアゴのプエンテ・アルトで兄弟が襲われ、一人死亡、もう一人が重傷という事件がありました。警察は当初、その家族が麻薬に関係しており、それの復讐ではないかと見ていたのですが、捜査が進まず、成り行きが心配されていた所、なんと今週、母親が犯人として彼女が逮捕されました、父親は警察の誤りだとし、妻は潔癖だと言っていますが、裁判がどうなるか分りません。しかし自分の子供を金槌で殴殺するなんて考えられませんが・・・
3) 国連の生活実態調査
世界統計の中でチリ人の生活は過去20年で大きく発展し、特に女性の社会進出は目覚しい。65%のチリ人は自分の生活に満足しているなどの数字が出ました。まだ医療・健康に関し向上の余地があるとされましたが、世界で40位、ラテンアメリカではバルバドスについで2位でした。
4) イースター島
イースター島の恒例のお祭りが始まります。鳥人を決める競技を含む種々の催し物が来週金曜日から始まり、6000人の観光客が殺到とか。
既にその前後の期間はホテルは満室だそうです。イースター島の前にある小島に泳いでいって、そこの鳥の卵を取って戻る競技はかなり古くから行われていますね。そうして翌年の島の政治体制を決めたようです。
5) マプチェの攻撃
またマプチェの攻撃がありました。サンタ・エレナ林業の現業所が襲われ、事務所や大型機械・トラックなどが燃やされました。しかし毎週のようにこんな事件が起こるのはどういうわけでしょう。政府も県庁も、警察も黙ってみているだけなのでしょうか?
■(スポーツ)
1) サッカー
チリ代表はマイアミでホンヂュラス代表と対戦。惨めにも0対2で負けました。翌日の新聞に薄い選手層と書かれましたが、主力選手を召集しないでベンチ組で対戦すると中米の国にも勝てないわけですね。もっとも最近のホンヂュラスはメキシコにも勝つほどの力がありますが。
一方、20歳以下のエジプト世界選手権に向けた南米予選はベネスエラで始まり、チリは初戦の対ウルグアイ戦に惜敗。ボリビア戦は辛勝とまだ目を見張らせるものがありません。この後、ブラジル・パラグアイと対戦は残っていますが、どうなるかな?
さて国内リーグは夏休みを終えてリーグ戦の開幕間近です。練習試合が始まりました。
98年のフランスでの世界大会に出場したチリチームの主力選手フェルナンド・コルネホがガンで亡くなりました。わずか39歳でした。彼がプレーしたコブレ・ロアでは未だに彼は英雄です。
2) テニス
4大大会の一つ豪州カップが開始になりました。チリからマスとゴンサレスが参加。マスは1回戦で敗退しましたが、ゴンサレスは1,2,3回戦と勝ち進み、4回戦で世界1位のナダルと対戦します。これに勝つと・・・!!
以上
賞品は何だろう。。。?