ピーター藤尾 チリの風

2013-03-04 チリの風  その513  2013年2月25日―3月3日

季節の変化を感じます。例年通りビーニャの音楽祭が終わったのでサンティアゴはもうすぐ秋ですね、

土曜日、サッカー教室。人数が多すぎて最後の練習試合には小1.2の子供はグラウンドから遠慮してもらうほど。その日を最後に日本帰国される父親・子ども胴上げしました。日本での活躍をお祈りして。

日曜日のマラソン練習は15名の参加で実施。久しぶりの村田さんは平地12キロコースでは物足りないと一人で坂登り16キロコースへ。

4月レースが近いですから。そうそう今週、南極マラソンが行われました。参加費用は一人3千ドル日本人の参加はなかった由。

その後、アニータ郊外のカホン・デル・マイポへ。まわりの景観と昼食を楽しんできました。

さて今週、日本の食品メーカーに付き合って農業省を訪問しチリ産品について意見の交換をしました。何日か付き合った後、帰国の前に「チリ想像以上に良い国でお別れするのが寂しい」とコメントあり。日本とチリの交流が深まるといいのですが。

政治

1) ボリビア問題

不法入国逮捕されていたボリビア兵が3名、とうとう国外追放になりボリビアに帰国しました。もちろん祖国英雄として式典に参加しています。彼らの前でボリビア海軍の兵隊が歌いながら行進しましたが、歌詞の中に「われらがトコピヤ、カラマ」なんてありました。どちらもチリの町の名前です。カラマは世界最大規模の銅鉱山チュキカマタのあるところですが、そこがボリビア領土なら現在のチリの発展はなかったですね・・

モラレス大統領兵士解放に関し「これはボリビア勝利と言える。正常な隣国関係を保つためチリ政府からお詫びの言葉を聞きたい」と演説の中で発言。

チリ政府は「ボリビア政府に謝る必要がどこにあるのか。昨年14名の兵士が不法入国し、今年それに続いて3名の兵隊が越境した。ボリビア政府は同国の兵隊や警察にどこが決められた国境線か教え、不法入国が2度と起こらないよう指導すべき」と怒っています。

しかし裁判の結末は、結審したのではなく、裁判の中止として、3名の兵士にこれ以上審議を続けないが、それでよいかと問い合わせ、その結果帰国を認めたもの。

それなら何も1ヶ月も拘留しないで、すぐに釈放して置けばよかったわけで、ピニェラの作戦間違いに思える。

経済

1) チリ経済

2013年経済成長ですが、先ず最初の月1月の数字が出ました。6.2%と昨年平均と同じ数字。特に鉱山部門の8.4%と言う高い数字が目立ちました。

失業者数ですが11−2月の数字が6.0%となり、2010年以降で一番低い数字になりました。素晴らしいニュースです。

ところで2012年貿易ですが、先ず輸出は前年対比3.2%の減少。アルゼンチン向けで9.6%、また欧州向け13%減が響きました。一方、輸入は5.2%のアップ。中国からが圧倒的で、日本からの2倍以上。それでも貿易黒字は42億ドルでした。

       

コデルコ銅公社は今年50億ドルの投資をするとか。これはかってない数字で2020年に200万トンの銅生産目標にしています。労働者の数は22000名になるとか。

なんだか、今年もチリ経済は好調持続のように見えますが、やはりそう簡単なものではなく、最近銅の価格が下がり調子。今週はポンドあたり3.46ドルで締めましたが、1月は3.66でしたから5%以上のダウン。

このため為替も昨年1ドル480ペソだったのが、銅価格が良かった1月は471ペソまで上昇。それが今週は逆に1ドル474ペソに戻りました。

つまり銅の価格の変動でチリ経済が右往左往は確認されています。

ところで原油価格は最近ずっと下がっているのに各国のガソリンは値上がりしましたが、3月1日WTIは90.68ドルまで落ちました。もうガソリン価格の上昇の理由はありませんね。

2) 厚生年金会社

チリの厚生年金を運用する会社はすべて民間の会社ですが、2012年は全社平均で前年対比38%の増益とか。もちろんその分、年金を預けている労働者の側にも良い数字が出ているわけですね。なんで日本の年金運営会社はあかんのかな?

昨年はそのシステムに14万人も新規加入した由。大半は新規に採用された社員です。2012年の平均で強制年金は97304ペソ、任意年金は43906ペソとか。強制とは給料から自動的に引き落とされるもので、任意のほうは各人が任意に加入できるものです。もっとも秘密があって、この任意年金に加入するとその額は給料がなかったものと考えられ、払う税金が下がります。例えば3百万ペソをもらっている人が任意に100万ペソの年金を納めると、給料は200万ペソをもらっていることになり300万ペソの税金よりずっと少ない額になります。

(一般)

1) 新煙草規制法案

3月1日から新法案が実施されました。その日、パブなどに見張り員が入ると客の間から、国民税金馬鹿なことに無駄遣いするななど野次が飛びもめました。テレビのニュースに煙草をすいながら大声で野次っている女性が出ましたが、服装からして会社員でしょうが、翌日、職場で話題になったでしょうね。客が煙草をすっているとその店にも罰金がかかる仕組みです。さてこのさきどうなるかな?

2) 27/F

あのチリ大地震から3年が立ちました。予想に反して今年の2月27日の地震記念日は盛り上がりませんでした。悲惨な地震の日を政治的には使わないように与党大統領候補者コメントしたようですが、意味が良く分かりません。

地震・ツナミで家屋を失った家族が、もうあれから3年もたつのにまだ政府が約束した家の建設が始らないとテレビカメラの前で話すのを見ると確かに悲しいですね。

東北大地震でも同じですが、天変地異の前には人間は小さなものです。

でもツナミで大きな被害を受けた第8州のディチャト海岸にまたレストランが並び、観光客を受け入れているようです。地震の前に出張で8州に行ったとき、そこで昼食を取ったことがありますが、店の主人も労働者もテレビカメラの前で微笑を取り戻していました。

3) スーパーマンディ(魔の月曜日)

来週の月曜日のことです。最後の夏休み客が自宅に戻り、ほとんどの学校が授業を始める次の月曜日は、首都圏だけでなくチリ全土で交通マヒの起こる可能性が大です。交通渋滞をチリ語でタコと言いますが、月曜日に自家用車の数と児童輸送の学校バスが一気に道路に溢れるわけです。それを避けるため家を早めに出るよう政府は指示(依頼?)しています。

スポーツ

1) サッカー

国内リーグ戦は首位のカトリカが負けたためカトリカ、ウニオン・エスパニョーラ、オヒギンスの3チームがトップの座を分かち合っています。

リベルタドール杯のほうはイキケは勝利、ワチパトは敗戦でしたが、どちらも2回戦進出は難しそうです。もう一つの出場チーム、チリ大学は来週試合があります。


以上