古い建物と同様に、新しい聖堂と会館の間に中庭を配したのは、古い建物の雰囲気を少し残すことと同時に聖堂内をなるべく明るくするためです。
三角屋根には、通風と採光の為に窓を左右に四対取付け、聖壇の壁には上部に十字架形と左右に縦長の明り取り窓を備えました。そのため古い建物と似たような形ではありますが以前よりずっと聖堂内が明るく気持ちの良い空間となりました。
普通の建物であれば南側半分(聖壇を見て右半分)の会衆席の方が明るいことが多いのですが、この建物は天気によって高窓からの光が北側半分の会衆席を柔らかく照らしかえってそちらの方が明るいことの方が多いように思います。
照明は、高窓からのダウンライト、天井からワイヤーで吊ったペンダントライト、壁掛ランプが会衆席の主なものです。
ペンダントライトの点灯時には、非常に明るい所とそうでない所ができるため、もう少し高くして会衆席全体を明るく出来ないかと設計者に掛け合いましたが、天井からランプまでの距離とランプから床までの距離などに黄金比があるらしく、その比率を変えると聖堂内全体のバランスが崩れて間抜けになってしまうということで、今のペンダントライトの高さに落ち着きました。
雨の時や深夜礼拝など少し暗いと感じる方は、どうかペンダントランプの真下にお座りくださるようお願いします。
(静岡聖ペテロ教会信徒 白石伸人)
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