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二面楚歌 断章

2010-01-17

ウルトラバロック

大島優子は出られる公演が限られていることも有ってか、偶に出たからといって三味弾いたようなところは見せないが、単位時間内に出来ることを根こそぎ盛り込んでくるので最終的に帳尻は合わせるにしても動き始めと動き終わりのタイミングが微妙に狂う。


元々が盛り込む芸なのだけれど、最近はそれが過ぎて全体から遊離している。

遊離しているように見えるのは、上手いから目立つのではなく、盛り込みすぎたウルトラバロックな動きが周りと調和していない事に起因する。

単体で見るとなるほど凄いのだけれど、全体の中のパーツの一つとして見ると調和を乱す異物にしか見えない。


(思えばここ一年ばかりの間に私が見たチームK公演は大島抜きであることが多かった。 以前のように何度と無く観ていれば、徐々に変わっていく様を楽しめたのかもしれない。)


小人数のユニットになると、それはより顕著に。

大島が思い切り動けば、残りの三人も引きずられるように自分の出来るだけの事を盛り込んでくる。

手を抜かないのはチームKらしくあるが、動きの始まりと終わりのタイミングも動きの質も異なるので実にちぐはぐ。

250km/h で走れる車の 100km/h と 120km/h しか出せない車の 100km/h では、同じ 100km/h でも 100km/h が違う。 そのスピードが意地の張り合いで上がって行けば、その分周りを見る余裕も周りと合わせる余裕も無くなって行く。

個々の動きとしては最高かもしれないが、四人並んだ見世物としては最低だと思う理由はそこにある。

確実で綺麗な動きの松原は浮き上がってしまい、復帰以来力みが取れて軽やかで涼やかな動きに成っていた梅田も元の妙に力の入った重くて熱くて暑い動きに戻ってしまった。


既に大昔の話になるが、ひまわり1stの頃に大島が攻めの日と守りの日が有ると言う話をして(あるいは書いて)いたことがあった。

曰く小嶋とか中西とか、古株の動ける連中と演る日は「攻め」、不慣れな研究生と演る日は「守り」。

それを敷衍して考えると、あれはより気心の知れた仲間と演っているからこその逸脱なのかもしれない。

力量に関しては信用出来る気心の知れた仲間となら全力で演れる(演りたい)ってのも判らないではないが、あれは客前でやる見世物では無い。

その辺りの「履き違えた感じ」が観ていて不快。 不快と言うか、気味が悪い。


書き始めてから「書けば書くほど損だよなぁ」と気が付いたのだけれど、もう遅い。

上手くオチを付けてお茶を濁してうやむやにしようかとも思ったが、とりあへずそのまま最後まで書いてみた。

書いては見たが上手くまとまらない。

上手くはまとまらないが、これ以上書いても不愉快なだけなのでとりあへずこれでお仕舞い。