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二面楚歌 断章

2011-11-12

犍陀多

ショッピングモールのイベントスペースに於ける ぱすぽ☆ のイベントを、ステージ後方(裏側)のバルコニーから見た時の話。

立ち見最前列で贔屓のクルーの移動に合わせて左右に移動する客が居たのだけれど、それに対する周囲の反応が興味深かった。


立ち見スペースは最前列ともなればそれなりに圧縮されていて移動する余地など無いのだけれど、馴れ合いなのか諦めているのか最前列に居る人間に限っては(内心どう思っているかは知る由も無いが)厭な顔もせずに移動するに任せている。

足元に置いた荷物を踏み荒らされる二列目は露骨に厭な顔。

三列目になると一列目が乱れるたびに二列目の連中も動くので、頭と頭の隙間から見ている者は困惑の体で見える隙間を求めて左右に動く。

こうなると客席全体がゆらゆら。


傍若無人な当人は舞台の上しか見ていないからこういう愚かしく傍迷惑な振る舞いが出来る訳で、蜘蛛の糸に縋る自分しか頭に無いのだと思うが、舞台の上からは他の客を踏み付け蹴落とす周囲の状況まで含めて見えている訳であって、自分を応援(?)する為に他人を踏み付けにして行くさまを見ながら歌い踊らなければならないと言うのも実に遣る瀬無く、切ない。

その白い心に、黒い染みが付かぬ事を祈りたい。


そしてその遣る瀬無い状況と言うものは、私だけでなく俯瞰してみている他の客の目にも映っている。

私は蜘蛛の糸を繋いでおくか切ってしまうか決める立場には無いが、犍陀多としては、そう言う立場の人々も当然見ていると言う事は弁えておいたほうが結果として幸せだし、お釈迦様的立場に居る人も、切るか切らぬかの裁定次第では鼎の軽重を問われかねない事を知るべきだと思う。


以上、悲劇寄りの悲喜劇の話。