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二面楚歌 断章

2011-12-03

pre-dia 考

久し振りに見た pre-dia は、メンバーの交代がとりあへずは落ち着いた所為か、ハラハラするような事も無く、安心して観ていられた。

動きが覚束ないところは無くなったが、動きの終わりが止まり切らずに一寸流れる。 これがきっちり止められるようになれば、同じ振り付けでも格段に綺麗に見えてくる。


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振り付けやフォーメーションが身体に染み込み、歌いながら踊ることに慣れて、周りを見るゆとりも出てきたようだ。

客席への目配りも、一度目が合ったら最後逃げられないような切羽詰った息苦しさはなく、歌ったり踊ったりを疎かにしてまで客に媚びるようなところも無い。 このあたりは座付き振付師を始めとした物の判ったスタッフがきちんと見ているからかもしれない。



面白いのは「色気」を衣装で演出する部分。 初期の衣装は露出度を上げるあまり一寸踊っただけで壊れたりもしたが、現在のものは脚を綺麗に見せる事に力点を置かれたようで、例えば「ハニーB」の黄色いワンピースはスカートの丈こそ短いものの動いても裾が暴れにくい造りになっており、肩は露わにしつつも切れたりする気遣いは無い。



pre-dia の色香を醸すための設定は「夜遊び感」らしく、ライブも「パーティー」と称しているのだれれど、メンバーは"コンパニオン"ではなく"客"と言う設定。

先行する同業他社が色気の演出を直接的にし過ぎた結果、世界で一番古い商売みたいになってしまって失敗したまま立て直せずに終わる轍を踏まぬようにしたのかも知れないが、親しみやすさと色気と気品のバランスは上手くとれているのではないかと思う。

ただつっ立っているだけでも艶っぽい青山玲子を昼間にお天道様の下で見ても、然程の違和感は無い。



メンバーも無我夢中だったり半信半疑だったりしたのが落ち着いてきて、冷静に自分の立ち位置を見定められるようになって来たのではなかろうか。 最年少メンバーでも既に二十歳、昔よく撮らせてもらっていた娘が久し振りに会ったときに慨嘆していたのは「二十歳を過ぎると、それまで許されていたことが、だんだん許されなくなってくる」、そんな年頃。 そろそろ自分の人生の方向を定めなければならなくなってくる。



或るメンバーが、ブログで「pre-dia に賭けている」と書いていたのだけれど、それは pre-dia が賭けるに足るものであると思えていると言う事であり、そうであれば客の目にも輝いて映る。

それを目当ての客にしか見せないのも勿体無い話であり、もう少し巨視的に振舞えば良いのであるが、それはまた別稿にて。