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二面楚歌 断章

2016-04-07

光を吸い込むような芝居をする女

連続テレビ小説「あさが来た」に大島優子の出演告知が有った時には、大して期待もしていなかったと言うか、顔見世程度のカメオ出演だと思っていた。

次週予告でチラリと映った時も、口の端を歪めて悪態をつく様に「あぁ大島の憎ったらしい役は巧いな」くらいにしか思わなかったのだけれど、出演回を見て驚いた。 後ろ姿でそれと判る芝居をしていやがる。


波瑠の演じる主人公が教壇から教室に居並ぶ女学生に苦言を呈しているところを後ろから撮ったカット。

周りが頷いたりメモを採ったりする中、大島だけが傲然と毅然の中間くらいの感じで背筋を伸ばし、礼を失しないように聴いてはいるが、「恐れ入ってはおりませんよ」と言う気概を後ろ姿で示している。


女学生も制服ではないものの似たような海老茶式部が並んでいて、大島だけが目立つ服装をしている訳ではないのだけれど、後ろ姿でも一目でそれと判る。 一人だけ芝居が違う。


AKB時代の大島優子は、何もしていなくても突っ立っているだけで判別できる前田敦子とは対照的に、何もしていないと何処にいるか探さないと分からなくなることがあり、それは「大衆に埋没することが出来る」「気配が消せる」と言う点では有益でも、裏を返せば華が無いと言う事でもあった。


それが華の無さを突き詰めて、光を放つのではなく、光を吸い込むような芝居。


否定的な意見も多く目にするが、私は大島を出して良かったと思う。

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