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ヌードラーズBBは顔料入り?、PR Ebony Blueは結局どんなインクなのか?

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※追記 ヌードラーズのBBについて、「顔料や鉄分の代わりに、紙に含まれるセルロースと結合する特殊な染料が入っている」という情報がありましたので、ここに追記として掲載させていただきます。

そのため、私は長期保存したい書類にはヌードラーズの Bulletproof インクを使っています。顔料や鉄分の代わりに、紙に含まれるセルロースと結合する特殊な染料が入っているそうで、耐水性・耐光性が抜群、そしてpHもほぼ中性です。このメーカー名「ヌードラーズ」はアメリカ原住民の伝統的なナマズ漁法「ヌードリング」が元だそうで、ボトルと外箱にはナマズの絵が描いてあります。

下記の記事に関しては上記のことも留意の上、お読みください。
以前、ヌードラーズとプライベートリザーブのインクを初購入した話を書かせていただきましたが、ヌードラーズのブルーブラックの耐水性は何によるのか、プライベートリザーブのエボニーインクは顔料というけれど、結局どんなインクなのか、という点に疑問が残りました。
その疑問はそれとして、Noodler's BBとこの間のWAGNER九州大会で配布させていただいた自作のブルーブラックの色が似ているのではないかと並べて書いて比較してみました。一緒に並べたパイロットのグリーンはやはりWAGNERの九州大会でインク調製の参考にと新品の瓶ごといただいたものです。

水で流してみました。ヌードラーズ Aircorp BBに含まれる染料は非常に流れやすく黒い成分のみ残っています。自作のブルーブラックは、比較的耐水性のある染料成分を加えており、青い染料と没食子酸鉄の黒が混じって見えます。パイロットのグリーンはグリーンにしては耐水性があるようです。ヌードラーズBBの水に対する色の流れ方は、染料と没食子酸鉄による古典ブルーブラックの流れ方と、一見よく似ているように思われるのですが、残った黒の感じが、古典ブルーブラックとちょっと違うような感じを受けました。

そこで、ヌードラーズ ブルーブラックで書いたものが、ガンヂーインキ消しで消えるか試してみました。比較対象として各社の顔料や染料そして古典BB系のインクを用いました。

左端が書いたままの状態で、中央がガンヂーインキ消しで処理をしたもの、右端は更に水をかけたものです。ガンヂーインキ消しによる処理は、インクの名前の下に書いた横線の、右から3ブロック目のところに行っています。顔料インクである、プラチナ カーボンインク、プラチナ ピグメントブルー、セーラー 極黒、セーラー 青墨は線が消えていませんが、染料インクであるパイロット ブルーブラック、タンニン酸鉄・没食子酸鉄インク (古典ブルーブラック) であるエルバン 公証人用インク、自作ブルーブラックは線が消えています。ヌードラーズ ブルーブラックは、染料分は消えますが、水を流した時に残るものと同じ黒成分は残っていますので、顔料が入っているのではないかと考えられます。一方、プライベートリザーブのエボニーブルーの線は消えてしまいました。この反応を見る限り、顔料というより、古典系のブルーブラックなのでしょうか?
水をかけてみると、どのインクも耐水性があると言われているものですから、筆記線が分からなくなる程流れているものはありませんが、ヌードラーズ ブルーブラック、プライベートリザーブ エボニーブルー、自作ブルーブラックインクは染料分が流れています。特にヌードラーズ ブルーブラックの染料は水に流れやすく、顔料だけ残るので却って読みやすくなっています。