趣味と物欲

博多天神界隈を本と文房具(万年筆とインク)と電子ガジェットを探して徘徊しています。

自作古典ブルーブラックインクにいただいた感想などまとめ。

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自作の古典ブルーブラックインクとはどんなもの。

所謂古典のブルーブラックインクとは鉄イオンの酸化を利用して紙に定着させる昔ながらのブルーブラックインクのことで、現在もモンブランペリカン、ラミー、プラチナのボトルのブルーブラックとペリカンとプラチナのカートリッジのブルーブラックは古典のブルーブラックインクです。古典ブルーブラックインクを一から試薬で作ってみたのが自作古典ブルーブラックインクになります。
古典BBのベースとなる没食子酸(タンニン酸)と塩化鉄(II)の混液は無色なのですが (本来は透明な没食子酸インクの原液)、それでは筆記時に不便なので青の色素で色を着けてあります。酸化されると無色の原液が黒く変色してきますので、青の色素に黒が混じりブルーブラックと呼ばれる独特の色になるのです。当時は古典BBのベースの液と混和可能な色素が青のものしか無かったため必然的にブルーブラックになったそうですが、色素についても検討を行い青以外の混和可能な色素を見つけたため、色調の異なる古典ブルーブラックインクを作ることが可能になりました。
このあたりの詳しい話や自作インクの処方などは「趣味の文具箱 vol.16」に書かせていただきました。調製したインクは「ペントレーディング in 東京」等で配布されました (私が自作したもの1色とセーラーによるもの2色が配布されていますのでお間違いなく、セーラーのものは染料インクです)。

また、古典ブルーブラックによる汚れを除去するにはアスコルビン酸水溶液による洗浄が有効であることを見出しています。

ブログなどでご紹介いただいた方

ぺん★ぱれーどっ!のチェリーさん 裏抜け、乾燥時間、耐水性など調べていただいています。

stoneさん 古典インクで描かれたイラスト付です。

Museさん Team Blue Blackという自作古典インク専用のページを作っていただいています。

古山浩一さん 万年筆画家の古山さんに使っていただきました。

Shenさん

マジェスティさん

渓雪さん

@fountain_pさん