とあるきっかけでバックミンスター・フラーという人が面白いなあと思って、
宇宙船地球号操縦マニュアル - technophobia
http://d.hatena.ne.jp/pho/20070929/1191075683
こういう本を読んでまた関心を持ったりしていたわけだけど、
Make vol.2にテンセグリティ・タワーの作り方が出ていたので、作ってみた。
テンセグリティー(tensegrity)という言葉はフラーが作ったもので,tensile(張力)とintegrity(完全無欠)の合成語である。
403 Forbidden
まず東急ハンズで買い出し。銀座では足りなかったので新宿店。
木製丸棒(ヒノキ)×3、輪ゴム、紙ヤスリ、アイボルト(ヒートン)、
プラスチック製伸縮コード(ビーズ細工用)という感じで入手。
その場で切ってもらえると知らなかったので、糸鋸でカット。
長さを指定して店で切ってもらうといいと思う。
3本ずつ4セットに分けて、アイボルトの隙間をちょっと広げる。
ラジオペンチを使うと便利だった。錐で穴を開けて、アイボルトをねじ込む。
それからビーズ細工用のコードで、輪を作る。
つるつる滑るので、結び目をつくるのがなかなか大変だった。
その後、輪を置いといて、輪ゴムで結んで形を作る。
時計回り?と反時計回り?のものを2つずつ。これにさっきの輪をかける。
アイボルトの根っこのところで一回りさせると固定された。
輪をいくつかかけて、輪ゴムを切るとできあがり。
角度を変えたり、重ねたりしてみるとこんな感じ。
木の棒同士が接触しないで浮いた感じなのが個人的に面白い。
何が面白いんだって思うかもしれない。だから何って感じかも。
これ売ってても買わないと思うし、この物自体の価値は微妙だ。
でもこのプロセス自体が非常に興味深い体験だった。
自分がなぜMakeの価値観に惹かれるのか、少しわかったかもしれない。
技術者雇って指示通りに作らせればいいという話ではない。
できあがるものなんておまけに過ぎなくて、価値は別のところにありそう。
大学の時に、有形の物を作っても原価がある程度知られてて
値段下がるばっかりで、苦しいビジネスだと思ってた。
無形の物なら、価格の設定がもうちょっとマシになりそうだし、
主導権を握って楽しめるんじゃないかと思ってた。
でも、有形な物自体の中にも無形な物があったんだな。
ダイレクトでスピーディーなフィードバックは、当事者だけのもの。
そのフィードバックにその場で対応できるのも、当事者だけ。
研究者が自分で使う装置を自分で修理する理由はこのあたりか。
さかのぼれば可能性が広がるんだから、さかのぼるのも当然か。
うまくまとまらないけどこんなところ。
詳しい作り方については、以下の本を参照されたい。
Make: Technology on Your Time Volume 02 | |
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